僕らの歩志

キリ

Seventh star(脚本)

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〇広い屋上
田代 銀二「あーあ、なーんか面白えことねえのかー もちけーん」
剣持 はづき「無いですねー 田代パイセンは?」
田代 銀二「聞いてんだから、あるわけねえだろ」
箕輪 公「ああみんな、えと、キョハ ああー...セイザ?カンサツ、シヨ」
田代 銀二「日本語覚えたてかよっ」
田代 銀二「カタコトになってんぞー」
箕輪 公「ごめん、台本覚えなきゃでさぁ なかなか難しいんだよ」
剣持 はづき「どんな役ですか?」
箕輪 公「主役の学生時代の役なんだけどさ、 女の子口説くっていうか、 モテてた役なんだよねぇ」
箕輪 公「そのっ口説くセリフの感情が どうもイメージできなくて」
田代 銀二「なるほど」
田代 銀二「あ!なら、そのセリフを部活やりながら 覚えればいんじゃね?」
箕輪 公「え?」
剣持 はづき「はい?」

〇広い屋上
田代 銀二「じゃあまず、わこうが男役、 もちけんが女役な」
剣持 はづき「ええーわたし男役がいいです」
田代 銀二「練習相手が女なんだから、しゃーねえだろ 俺はもうぜってぇ女役御免だぜ!」
箕輪 公「わかった、じゃあ俺が女役やるから、 剣持さん男役、頼むよ」
剣持 はづき「かしこです♪」
田代 銀二「いやいいのかよそれで;」

〇宇宙空間
剣持 はづき「"見てよ、あの星"」
剣持 はづき「"あの星、ケルベロスに似てない?"」
箕輪 公「え?け、けるべろす? "そ、そうねえー"・・・」
剣持 はづき「"あれは、人型をしているね"」
箕輪 公「"う、うん・・・"」
剣持 はづき「"綺麗だね~星より何より、 生体がすばらっ"」
田代 銀二「ぶぁっきゃろ! ! !」
田代 銀二「んな会話あるかよ!」
田代 銀二「代われっ!」

〇宇宙空間
田代 銀二「"見ろよ、星いっぱいあんなぁ"」
箕輪 公「"そうだね"」
田代 銀二「"でも俺には、星じゃ眩しくも 何とも思わねえ"」
箕輪 公「・・・"どういうこと?凄く綺麗だけど"」
田代 銀二「"お前のほうが、すぐ横にいんだから この距離じゃ眩しすぎるわ"」
田代 銀二「"ほら、目ぇつぶれって"」
田代 銀二「チュウ~~ってなるべ!」
剣持 はづき「手慣れてますねぇ~~」
箕輪 公「手慣れてるね~」
田代 銀二「アハハハっ、なんだこれめちゃ楽し!」
箕輪 公「・・・・・・」
箕輪 公「ちょっと単独でやってみてもいい? どっちも女役嫌だって言うし。 見ててくれるだけでいいや」

〇宇宙空間
箕輪 公「"今日の晩御飯なに作んの~?"」
箕輪 公「"お、お前の得意料理じゃん"」
箕輪 公「"オレ好きなんだよなぁ~"」
箕輪 公「"お前の手料理もだし、お前も。"」
箕輪 公「"・・・言っとくけど、誰にでもさらっと 告るような、テキトーなオレじゃねえし 言うタイプじゃねえぞ?"」
箕輪 公「"・・・お、お前は、どうなんだよ ・・・そのっ、俺のこと"」
箕輪 公「"・・・フッ 黙ってちゃ分からないだろ? 俺が、勇気だして告ったのが 伝わらなかったか?"」
箕輪 公「この先はネタバレするから言わないけど どうだった?」
田代 銀二「すげー、前よりなんか、やべえ」
剣持 はづき「前よりセリフが長いし、自然体に思います」
箕輪 公「ホント?」
田代 銀二「冗談抜きだって!」
剣持 はづき「ガチコメです」
箕輪 公「ありがとう」
箕輪 公「二人にそんなに褒められるなんて 思わなかったな──」
田代 銀二「てかわこう、結局台本覚えてんじゃねえか」
箕輪 公「そういえば。まあ、アドリブもあったけど」
剣持 はづき「きっと、宇宙からの信号を キャッチしたことで セリフのインスピレーションが 浮かんできたんでしょうね」
剣持 はづき「未確認生物たちは、箕輪パイセンの 背中を見守ってくれてますよ! 頑張ってください!」
箕輪 公「あはは、ありがとね剣持さん」
箕輪 公(ひょっとして、剣持さんなりの 応援なのかな)

次のエピソード:Eighth star

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