エピソード1(脚本)
〇シックなリビング
10月25日 朝・・・
青山 影「おはよう!母さん」
青山 咲希「おはよう」
青山 歩夢「おいおい・・・影 俺には言ってくれないのか?」
青山 影「えっ・・・いや、いいじゃん! 1日くらい」
青山 歩夢「影・・・人間はな?いつ死ぬかわからないんだ だからこの挨拶が最後かもしれない・・・ だから挨拶をしてほしいんだ」
青山 影「えっ・・・何その現実みたいな話 まぁ・・・じゃあおはよう兄さん」
青山 咲希「割り込んで悪いケド・・・ ふたりともご飯よ!!」
「はーい!!」
そうしてみんなは朝ごはんを
食べていました。
朝ごはんを食べているときに
影と呼ばれる少年はとあるニュースが
耳に入りました
速報です。
今朝、5時半
一人の少年が死亡しました・・・
原因は、『自殺』と見ています
青山 影(一人の少年かぁ 僕もいつか『死ぬ』のかなぁ?)
そんなことを思いながら
朝食を終え
身支度を済ませて学校へ向かいました・・・。
〇郊外の道路
僕はいつもどおりに学校への道を歩いていた。
影くーん!
おや?誰かがやってきたよ?
桜井 紅葉「おはよう!影くん!」
青山 影「おはよう!紅葉ちゃん!」
彼女は僕と同じクラスの
桜井 紅葉ちゃん
僕よりもちょっとだけ背が高いんだぁ〜
桜井 紅葉「それにしても影くん 今日は一人なの?」
青山 影「えっ、?」
桜井 紅葉「だっていつもは影くんのお兄さんと 一緒に学校へ行くでしょ?」
青山 影「あぁ、ちょっとね」
桜井 紅葉「喧嘩でもしたの? それなら仲直りしたほうがいいよ?」
彼女は困った顔をして少年の様子を見ています
青山 影「それがさ・・・ カクカクシカジカ」
彼はひと通り、朝起こったことを
紅葉ちゃんにつたえると
彼女はびっくりした顔で言いました
桜井 紅葉「挨拶しなかっただけで お兄さん、拗ねちゃったの!?」
青山 影「そうなんだよ・・・」
桜井 紅葉「それは、・・・困ったね」
青山 影「うん・・・」
桜井 紅葉「影くんは仲直りしたいんだよね?」
青山 影「当たり前だよ!!」
桜井 紅葉「だったらさ、 その気持ちをお兄さんにそのまま ぶつけてみたら? きっとスッキリするし 解決するかもよ?」
青山 影(それは、考えたことがなかったな・・・ そういえば、僕とお兄ちゃんが 喧嘩したとき、いつもお兄ちゃんから 謝ってきてっけ?)
桜井 紅葉「あっ!!!!」
青山 影「んっ!? ビクッ」
桜井 紅葉「私、今日・・・・・・ 日直なんだったぁ〜!! ごめん影くん! 先に行ってるね!!」
青山 影「うっ・・・うん」
スタスタスタスタスタスタ
青山 影(大丈夫かなぁ・・・?)
彼はそう思いながらもまた
学校へ向かって一歩前に足を
踏み出すのでした・・・。
〇郊外の道路
夕方・・・
青山 影(はぁ・・・)
青山 影(結局、お兄ちゃんになんて言おう・・・)
青山 影(そっ・・・そもそも、 悪いのは、俺じゃないし・・・)
青山 影(でもやっぱり・・・はぁ・・・)
ニャァ〜
青山 影「んっ?」
〇大きい交差点
少年は、声のする方を見ると
そこには
黒猫「にゃぁ〜」
猫がいました・・・・・・
青山 影「おい、お前・・・ こんなところに居ると 怪我するぞ?」
黒猫「ニャ〜!!」
青山 影(こりゃ、意味分かってないな・・・)
黒猫「ニャァ〜」
その時・・・
運悪く トラックがやってしました。
ブロロロロロロロロロロロ
青山 影「おい!猫!!! そこにいると引かれる・・・・・・」
黒猫「にゃ?」
青山 影「あぁ〜! もうっ!! 一か八か・・・!」
ドンッ!
バッキ・・・
その瞬間、
その場には鈍い音が響き渡った・・・・・・
青山 影(あれっ・・・? いま・・・どうなってるの?)
青山 影(なんか・・・瞼が思い・・・・・・ 目が・・・開かない?)
青山 影(声も・・・出ない・・・ あぁ・・・僕・・・もう死ぬのか・・・)
青山 影(ハハッ 短い人生だったな・・・・・・)
青山 影「こんなん・・・だったら・・・・・・ 兄さんに・・・あいさ・・・つ しとけ・・・ば よかった・・・」
そうして・・・
一人の少年は・・・
息を引き取ったのである・・・。
黒猫「あーあ・・・ また 救えなかったな・・・」
黒猫「まぁ・・・いっか? 次もあることだし・・・」
黒猫「あー でも 次は、”私” 何になるのかな?」
そうして・・・
一匹の猫は
その場を去っていった・・・
コラっ、猫っ、もっとしっかり助けなさい❗️😱
クロネコは人間を助けようと出現したのに、残念な結果になってしまいましたね。おはようとかさようならとか、親しい人ほどいつも気持ちを込めていいたいなあと思いました。