突撃魔王の晩餐

バニバニ王子

星ぎり(脚本)

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〇謁見の間
ジュリア「踊れ、踊れ、我が人形 音を立てるな、我が人形 命を忘れよ、我が人形」
ジュリア「こんばん魔王」
ジュリア「私は人形の魔王 ジュリアだ」
ジュリア「お前 いい瞳をしているな・・・」
ジュリア「どうだ? 私の人形にならないか?」
ジュリア「私の手にかかれば お前はさらに美しくなれるぞ」
ジュリア「ちょうど一昨日手に入れた(拐った)人魚の 素体に合いそうだ」
ジュリア「おっと その前に」
ジュリア「私はこれからまお友の晩餐に突撃するのだった」
ジュリア「せっかくだ お前もついてくるがいい」

〇宇宙空間
ジュリア「晩餐現場にワープした」
レイ「ムッシャムッシャ」
ジュリア「レイ、こんばん魔王」
レイ「こんばんまおー」
レイ「はじめまして 僕はレイ 魔王じゃないよ 神様のおつかいだよ」
レイ「神様の「にんげんを滅ぼせ」という 望みを叶えるための存在が僕なのさ」
レイ「毎日 にんげんを滅ぼすため 宇宙をパトロールしてるよ」
レイ「夜空に十字形の星を見かけたら僕かも しれない 見かけたら手を振ってね」
レイ「君はにんげん?」
ジュリア「いいや、私の人形になる予定の人間だ」
レイ「にんげんじゃなくなるんだ めでたい!」
レイ「記念に 君に『星ぎり』をあげよう」
レイ「ジュリアも 『星ぎり』食べる?」
レイ「僕のお手製だよ」
ジュリア「そのおにぎり型の石ころ・・・ 食べ物なのか?」
レイ「珍味だよ〜 人間の血が混ざってて」
ジュリア「人間の血が混ざっている ということは人が住んでいたのか?」
レイ「ちがうよ 星そのものだったの」
  数時間前・・・・・・
  僕がパトロールしてるときのこと

〇宇宙空間
レイ「よいしょっと ちょっとこの星で一休みしよう」
レイ「おかしいな・・・ ただの石ころじゃないみたい」
レイ「人間のニオイがする 落ち着かない・・・」
レイ「!」
  小惑星がひしゃげへこみ大きな口になった!
???「フハハハハ!! 魔王レイ ここで会ったが425631455255年目!!」
???「お前を喰い殺す!!」
???「石でさえも叫びだすことを思い知れ!!」
???「私はいつかお前が滅ばした人間の断片だ 幾年宇宙を漂い、小惑星の砂に塗れても 消えない魂だ」
レイ「魂?  そんなの僕の神様しか持ってないよ」
レイ「君みたいな人間は怨念しか持ってない」
???「その言葉おまえにそっくりそのまま返す!」
レイ「人間と一緒にしないで 僕は神様のおつかいなの」
  小惑星の口は閉じられ元の歪な球形に戻った
???「ハハハハハやったぞ  憎き魔王レイを倒したぞ!!」
???「ふふっ  あはは」
???「・・・?!」
???(俺の腹の中から笑い声がする・・・)
???「ばっかみたい!」
  メキメキと音を立てて
  小惑星が内側から木っ端微塵になる
レイ「あははははは アハハハハハ」

〇宇宙空間
レイ「そんなこんなで爆破した小惑星の破片を 集めておにぎりにしてみたんだ!」
レイ「一回バラしたのを丸めたから 食べやすいよ!」
ジュリア「破片そのままではなく ひと手間かけるのがツウだな」
ジュリア「それでは、いただくぞ 『星ぎり』」
ジュリア「ムッシャムッシャ」
ジュリア「歯応えがあって おつまみにいいかも」
ジュリア「人形ワインを持ってくればよかったな」
レイ「今からジュリアの城に行けば いいじゃない」
ジュリア「そうだな 私の城で晩餐の続きをしよう」

コメント

  • おしゃれなヨネスケ師匠みたいな表紙がエレガントでいいけれど、ジュリアは師匠に比べるとちょっと突撃感が足りないかなあ~。レイも邪悪な星の王子様みたいで存在感ありました。

  • 星ぎり、頭の中で想像してみたら結構グロそうですね笑
    魔王が故の余裕なのでしょうか。
    やり取りにもお互い余裕があるようで、怖い世界のはずなのにまったりとした雰囲気を感じました。

  • この圧倒的なスケール、楽しすぎますね!
    そして表紙イラスト、魔王様の手にはしゃもじが!!このタイトルなら、やっぱり必須アイテムですよねw

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