先生質問です!!

くくりまぜもり

ドキワク★自己紹介❤︎(脚本)

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〇教室の教壇
  前回までのあらすじ
  俺寿雲丹暦25歳独身!
  長年の努力が叶ってやっと高校教師生活スタートだ!!
  かっこいい校長先生、綺麗な校舎
  
  最高な気分で初めての一年を迎えられる!!
  ──そう思っていたのに・・・
 寿雲丹 胡嘉「し、失礼しますっっ!!」
  意を決して力を込めた扉は思いのほか滑りが良く、スパンッ!!!!といい音を響かせて全開になった。
  緊張で震える足を引きずってなんとか教台に登り、生徒の方を見渡す。
  なんでも此処は特進のクラスだそうで10人ほどしか生徒はいなかったが、
  『なんだこいつ。』
  全員がそんな目で俺を見ていた──・・・
 寿雲丹 胡嘉「あっ、新しくこのクラスを担任することになりましたっ、」
 寿雲丹 胡嘉「寿雲丹暦ですっっ!!」
 寿雲丹 胡嘉「これからよろしくお願いします!!」
  勢いよく下げた頭がゴツっと鈍い音を立てて机にぶつかった
 寿雲丹 胡嘉「い゛でっっ!!」
  思わずおでこを押さえてその場でしゃがみ込む
 寿雲丹 胡嘉「くそぅ・・・なんでこんなことに・・・」
???「ブッハwww」
  そんな俺を見てか教室から噴き出す声が溢れた
 寿雲丹 胡嘉「誰だっ笑ったやつはっっ!!」
  ギャンギャン喚きながら立ち上がると
  教室の真ん中で影がゆらりと一つ立ち上がった

〇教室の教壇
  立ち上がった人物はツカツカとコチラに歩み寄ってくると教卓に乗っている出席簿を手に取り徐に口を開いた。
一月 初「初めましてぇ、なんだったっけぇ」
一月 初「ウニ先生ぇw」
  腹が立つほどイケメンな生徒が自分を小馬鹿にしているのがわかる。
 寿雲丹 胡嘉「ウニじゃない寿雲丹だ!」
 寿雲丹 胡嘉「それと君!出席簿を置いて席に戻りなさい!」
一月 初「やぁだよ〜」
一月 初「だって先生にこいつらを自己紹介させられるとは思わないもぉん♪」
 寿雲丹 胡嘉「はい?」
一月 初「だから俺が代わりにこいつらを紹介して」
一月 初「あ・げ・る・❤︎」
  会話をする気がないようにするりとこちらの話を避けながら盛大なハートマークとウインク。
  こいつ・・・‥モテる・・・!!!
一月 初「じゃあ紹介してくねぇ」
  俺が何も言えずに固まっていると生徒紹介は始まった。
一月 初「まず俺ねぇ〜」
一月 初「俺の名前は一月 初。 読み方はひとつき はぞめだぜぇ」
  先程出席簿を略奪した生徒が声高に自己紹介。
一月 初「恋愛対象は男でぇ、束縛強めの子がタイプ〜」
  余計な情報を付け足した。
一月 初「よろしくねぇ〜 じゃあ次は如月 双くーん」
  初に名を呼ばれた生徒が
  「はぁい」と手を挙げて立ち上がった
如月 双「如月 双でーすっ! きさらぎ そうって読みまーすっ!」
如月 双「好きなプレイはSMプレイで筋肉があって犬みたいな男がタイプでーす!」
  一番目に習って余計な情報を付け足した
 寿雲丹 胡嘉「その・・・タイプとか恋愛対象とかって絶対言わせなくちゃならないの・・・?」
一月 初「必要なのぉっ! 言わせてくれないなら自己紹介やめちゃうよっ!」
 寿雲丹 胡嘉「いややめてもらった方が助かるんだけど・・・」
一月 初「はいじゃあ次っ! 見月 ヒナちゃんっ!」
 寿雲丹 胡嘉「お話が通じないよぉ・・・」
見月 ヒナ「はいはーいっ! みんなのアイドル、見月 ヒナですっ! みつきちゃんだぞぉっ!」
  ピンクの髪をふわふわ靡かせ、随分小柄な男の子が出てきた
一月 初「おぉ〜流石はヒナちゃぁんっ」
見月 ヒナ「好きな子は初君で、好きなプレイは縛りプレイですっ❤︎」
一月 初「もぉ、ヒナったらぁ❤︎」
見月 ヒナ「しょうがないじゃん大好きなんだからっ! またいーっぱいっ縛ってあげるねっ!」
  いちゃつく二人を見ながら思わず胃の辺りをさする
  配属一年目でこんなモンスタークラスを受け持つことになるなんて・・・
 寿雲丹 胡嘉「神様ぁ・・・俺が何をしたって言うんだ・・・」
  思わずそう溢すと一人の生徒が座席から立ち上がりこちらに向かってきた。
  また厄介な奴が増える・・・
  そう思ったのだがそいつはなんと初の前に立ちはだかった。
五月 皐月「いい加減にしたまえ一月君」
五月 皐月「先生が混乱なされているだろう!」
  そう言って唯一話が通じそうなやつは初から出席簿を奪うとこちらに出席簿を寄越した。
五月 皐月「うちの一月がご迷惑をおかけしたようですね、今すぐ座らせます」
一月 初「えーいいじゃん、ー普通にやるより楽しいじゃぁんっ」
  文句を言う初を無理矢理席に戻すと少年はお辞儀をして自己紹介をした。
五月 皐月「お見苦しい・・・本当に申し訳ございません 私学級委員の五月 皐月と申します」
  なんとも礼儀正しく自己紹介を成し遂げたのでこのクラスにも常識人はいるんだと思い安心した。
五月 皐月「因みに読み方は いつつき さつきです」
  皐月君はそう付け足して席に戻って行った
 寿雲丹 胡嘉「話が通じる生徒もいるモンなんだな・・・」

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