遊園地での事件(脚本)
〇一軒家の玄関扉
朝食を食べ終えた二人は、遊園地に出かけることにした。
江川和樹「じゃあ、今から行くね」
江川勝「気をつけてな」
江川るり子「なにかあったら連絡してね」
江川和美「わかったわ!」
〇遊園地
彼らが行くのは、彼らの通う高校のある町の隣町にある遊園地だった。
そこの入り口での待ち合わせだった。
宇野武「おはよう、2人とも!」
江川和美「宇野君、おはよう!」
照井愛「今日がいい天気でよかったわね!」
江川和樹「そうだね!」
寿藍「本当ね!」
一行は、遊園地へと入っていった。
黒沢りょう「今日がいい天気でよかったよ」
〇遊園地の広場
黒沢りょう「なぜこのような経緯になったかわかる?」
寿藍「気になるわ」
宇野武「教えてくれよ」
黒沢りょう「実はね....」
〇綺麗なリビング
数日前のこと。
黒沢友紀「りょう、ちょっといいかな?」
黒沢絢音「実は親戚からこれが送られてきたの」
黒沢りょう「遊園地のチケットだ!しかも2枚セットだ!」
黒沢友紀「お前のおじさん、つまり僕の弟からだぞ。このチケット1枚で、3人まで入場できるし、思いっきり遊べる」
黒沢絢音「6人までだから、友達を招待できるわね」
黒沢りょう「ありがとう、お父さん、お母さん。僕すごくうれしいよ」
黒沢絢音「中間試験が終わったら行きなさいね」
黒沢友紀「そのためにも、勉強を頑張るんだぞ」
黒沢りょう「わかった!僕頑張るよ!」
〇遊園地の広場
黒沢りょう「というわけ」
宇野武「びっくりだぜ!」
照井愛「ということは、りょうのおじさん、遊園地で働いてるの?」
黒沢りょう「そうだよ。シフト制での勤務だけどね」
宇野武「すごいよな」
やがて、アナウンスが鳴った。
これより、中央広場にて、ヒーローショーを開催いたします。
寿藍「遊園地の醍醐味といえばキャラクターショーが定番よね」
江川和樹「僕らが子供のころの楽しみだったもんね」
江川和美「デパートでの屋上遊園地の近くの広場でもやってたの、覚えてるわ」
〇デパートの屋上
回想。
江川勝(若かりし頃)「そろそろショーがスタートするよ」
江川るり子(若かりし頃)「風船は私が持ってるわね。手首につけとくから」
「ありがとう」
やがて、ショーがスタートした。
仮面ヒーロー「けりを付けるぞ」
獣人「上等だ!」
仮面ヒーロー「それっ!」
獣人「参った!」
「やったぁ!」
女剣士「流石ね!応援ありがとう!」
仮面ヒーロー「すっごくうれしいぜ!」
〇大きな公園のステージ
江川和樹「それで、ショーの最後はみんなでダンスするんだよ」
江川和美「楽しみの一つだったわ!テレビで見てるシーンを一緒に楽しめるし!」
寿藍「確かに童心に帰って楽しめるわね」
江川和樹「実は、ゴールデンウィークに僕らが見た映画、人気コンテンツ同士の共演だったんだよ」
照井愛「それ知ってるわ!人気スーパーヒーローとヒロインのコラボ映画でしょ?」
江川和美「そうよ!」
〇映画館の座席
ゴールデンウィークのこと。
江川和樹「そろそろ始まるね」
江川和美「そうね」
〇広い屋上
「それじゃあ、みんなも一緒に歌って踊ってね!ミュージック、スタート!」
〇水玉2
信じる気持ちが力になれる
私たちは負けないのだから
何があってもくじけない!
めげない!
信じて進もう!
みんなで!
〇広い屋上
「すっごくサイコー!」
レッド「次はこっちの番だ!思いっきり、」
「楽しもうよ!」
〇屋上のヘリポート
誰もが持ついいところや悪いところは、
実はいいところだったりする!
だから前向きに考えて!
ポジティブこそ、元気になれる秘訣だよ!
いいところはきっと誰にだってあるんだから!
〇映画館の座席
江川和樹「童心に帰ったみたいだね」
江川和美「そうね」
〇大きな公園のステージ
江川和樹「というわけさ」
宇野武「そうだったんだな」
江川和美「そろそろ始まるみたいね」
やがて、MCが登場した。
MC「それでは、ごゆっくりショーをお楽しみください!」
MCが退場し、ショーがスタートしようとしてた、その時だった。
「おいこら待てー!変装して逃げたってそうはいかないぞー!」
警官の叫び声が聞こえた。
寿藍「どうしたのかしら?」
犯人「くそ、どこまでも追ってやがる!」
寿藍「どうしたんですか?」
警察官「さっき、車上荒らし事件が起き、逃走してる犯人がこの遊園地に逃げ込んだんです!」
警察官「犯人は追跡中にこの遊園地に逃げ込み、着ぐるみショーのパートさんを縛り上げ、着ぐるみをかぶってます!」
江川和樹「ショーの邪魔など言語道断だ!」
江川和美「ここだと危険だから、隠れましょう!」
寿藍「ちょっとどこ行くの!?」
照井愛「どこへ行くのかしら?」
犯人(何とかせねば!)
〇森の中
遊園地のはずれの森。
江川和樹「変身するぞ!」
江川和美「いつでもオッケーよ!」
〇幻想空間
「行くよ!レッツ、ジャスティスチェンジ!」
江川和樹「イェイ!」
江川和美「ウフフッ♡」
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!」
〇大きな公園のステージ
警察官「車上荒らし犯!観念しなさい!」
警察官「もう逃げられないんだよ!」
犯人「こいつの命が惜しいなら動かないべきだな」
警察官「これじゃ手も足も出ないわ!」
MCを人質にとる車上荒らし犯。
その時だった!
ジャスティスボーイ「ショーの邪魔なんて言語道断!」
ジャスティスガール「そんなに楽しませたいなら相手してあげるわ!」
犯人「黙れ!MCがどうなってもいいのか?」
ジャスティスボーイ「汚すぎる! さっさとあきらめた方がいいぞ!」
ジャスティスガール「それならこれをお見舞いするわよ!」
ジャスティスツインズは、女神さまからもらったウォッチをタップした。
「時間よ、とまれ!」
すると、時間が止まりだした。
隙を突き、二人はMCを救出し、着ぐるみから犯人を引っ張り出し、警察に突き出した。
「時間よ、動け!」
車上荒らし犯「離せよ!」
ジャスティスボーイ「黙れよ!」
ジャスティスガール「観念しなさい!」
警察官「車上荒らしの容疑で逮捕します」
警察官「ご協力ありがとうございました。閉じ込められていたアルバイトも無事でした」
ジャスティスガール「いえ、私たちは当然のことをしたまでですので」
ジャスティスボーイ「ええ。失礼します」
二人はその場を去った。
MC「大変お待たせしました。それではショーをお楽しみください」
ギリギリのところで、和美と和樹は愛たちと合流した。
宇野武「どこ行ってたんだい、二人とも」
照井愛「心配したのよ」
黒沢りょう「あの二人、すぐどっか行くんだから」
江川和樹「ごめん、ちょっとね」
江川和美「あの二人って、りょう君知ってるの?」
寿藍「知らないの?ジャスティスツインズが車上荒らしをやっつけたのよ」
江川和美「今度あの二人にも伝えるわね」
江川和樹「出来たら今度はサインもらってくるから」
やがて、ショーは大いに盛り上がった。
怪人「それじゃ行くとするか!」
「イェッサー!」
レッド「そうは問屋が卸さない!準備はいいかい?」
「もちろんさ!」
「いつでもオッケーよ!」
5人は一斉に挑んだ!
レッド「それっ!」
「うわーっ!」
「すごーい!」
黒沢りょう「そろそろお昼ごはんだね」
宇野武「レストランもあったし、そこでご飯にしよう」
照井愛「そうね!」
一行は、レストランに向かった。
〇テラス席
遊園地でのレストラン。
寿藍「みんな好きなもの頼んで正解だったわね」
江川和美「寿さんの言うとおりね」
江川和樹「だね」
照井愛「みんなでシェアしない?」
宇野武「いいな、それ」
黒沢りょう「いいアイデアだね」
大いに盛り上がる6人だった。
〇お化け屋敷
昼食後、一行はお化け屋敷へとやって来た。
寿藍「私ってお化け苦手なのよね・・・」
宇野武「寿、俺がついてるから安心しなよ」
黒沢りょう「お化け屋敷は遊園地の定番だったりもするからね」
〇暗い廊下
照井愛「なんか怖そうね.....」
江川和美「心配しないで」
江川和樹「僕らがいるから」
〇魔物の巣窟
〇魔物の巣窟
〇お化け屋敷
照井愛「何とか出られたわね」
江川和美「次はメリーゴーランドに行かない?」
寿藍「賛成!」
江川和樹「そう来なくっちゃ!汽車とかも遊園地のアトラクションの代表的なものだしね!」
黒沢りょう「その後、ジェットコースターとかも体験しようよ」
宇野武「全部楽しみつくそうぜ!」
〇メリーゴーランド
江川和樹「ジェットコースターや汽車も楽しかったね!」
江川和美「メリーゴーランドもでしょ?」
黒沢りょう「久しぶりに童心に帰った気がするね。観覧車やお土産も外せないしね」
宇野武「そうだよな。夕方にお土産屋に行くとして、次はコーヒーカップとかも行ってみるか!」
「賛成!」
〇観覧車のゴンドラ
観覧車の中。
寿藍「さっきのバイキング、すごかったわ!」
宇野武「俺は、ゴーカートや外輪船も楽しかったぜ」
照井愛「ねえ、あっちに私たちの通っている高校が見えるわ!」
宇野武「本当だ!俺の住んでる町も見えるぜ!」
黒沢りょう「自分が住んでる町を探すのも楽しいもんだね」
江川和美「そうね!」
江川和樹「本当だね!」
〇遊園地
やがて、夕方になった。
宇野武「いい一日だったな」
照井愛「そうね!」
寿藍「これで来週以降もリフレッシュして勉強できるわね」
黒沢りょう「そうだね」
江川和樹「事件があったけど、いい思い出になったね」
黒沢りょう「もしまた会えたらさ、写真撮ってきてほしいな」
江川和美「機会があったらね」
照井愛「じゃあ、また来週ね!」
「また来週!」
メンバーは、解散した。
〇シックなリビング
「ただいま!」
江川勝「おかえりなさい。遊園地はどうだった?」
江川和樹「楽しかったよ!」
江川るり子「そういえば、車上荒らし犯が遊園地に逃げ込んだ事件があったけど、あの二人が解決したわね」
江川和美「ジャスティスツインズでしょ?もしかしたら会えるかもね」
江川勝「とにかく、話はゆっくり後で聞くから、手洗いうがいしておいで」
「わかった!」
遊園地での楽しいひと時を過ごした二人。明日は、親戚が遊びに来るぞ!
次回へ続く!