猫にエサはいらない。

けにゃ

エピソード2(脚本)

猫にエサはいらない。

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〇男の子の一人部屋
ナイ「まあ、簡単に言うとフラれたわけ」
ナイ「ゆるしはベッドでしつこくまゆたんにLINEをしている。 まあ、諦めきれないのは分かるけどね」
ゆるし「好きになった相手ってどんな人?」
まゆたん「家庭教師の先生」
ゆるし「ロリコンかよっ」
まゆたん「そういうこと言うなら、もうLINE返さない」
ゆるし「うそうそ、ごめん」
  ゆるしはそこで、ずっと心に引っかかっていたことを訊いた。
ゆるし「明日、オレの誕生日って覚えてた?」
まゆたん「ごめん、忘れてた」
まゆたん「そうだったね。 素敵な15歳にしてね」
ゆるし「・・・・・・」
まゆたん「じゃあ、そろそろブロックするね。 今までありがとう。ばいばい」

〇一戸建て
  日が暮れた
ゆるしの母「ゆるしー、ゴハンは?」
ゆるし「いらないって、言ってるだろ!」
ゆるしの母「もうなによ、その口の利き方は?」
ゆるし「うるせーなあ」

〇男の子の一人部屋
ナイ「あーあ、眠い。 それにしても、ママさんに八つ当たりとは情けないなあ」
ナイ「zzz」
  夜が更ける。
  そして、日付がかわる。
  ゆるしの15歳の誕生日になった瞬間
  スマホが鳴った
  ゆるしは微かな希望を胸に起き上がると、スマホを開いた。
  しかし、それは、まゆたんからでも、数少ない友だちからでもなかった。
  メールの差出人は・・・
  総理大臣であった。

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