禁忌のハーブティーのように

彩京みゆき

#2. 花咲く君に復讐を(脚本)

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〇綺麗なダイニング
理央(眠れなかったな・・・ クマが酷い)
ひかり「ママ おはよう」
理央「おはようひかり 朝ご飯出来てるよ」
理央(泣いてる暇なんて 無い)
ひかり「ねえ、 パパは?」
理央「パパはね 急な出張が入っちゃったんだって」
ひかり「しゅっちょー?」
理央「ひかり寂しい? ママはひかりがいたら 寂しく無いんだけどな」
  理央はひかりを抱きしめる
理央「ひかり、大好きよー 世界一」
理央「ひかりがいたら 何もいらない」
ひかり「ひかりも     ママだいすきー」
ひかり「ママもパパも 世界一だよー」
理央「・・・」

〇テーブル席
理央(大丈夫、 負けるな私・・・)
理央(笑顔、 笑顔・・・)
理央「いらっしゃいませ」
香椎「理央さん、 今日も来たよー」
理央「いつもありがとうございます」
理央(常連の香椎くんは ちょっとチャラい・・・)
香椎「理央さん 何かありましたか?」
理央「えっ!?」
香椎「いつもより元気が無いっていうか・・・ 俺、接客業でもあるので つい見ちゃうんですよね」
理央「そっかぁ・・・ 美容師ですもんね」
香椎「良かったら 気分転換に髪を切りませんか?」
理央「!!」
理央「そうねぇ、 気分転換もいいかしら」
香椎「やったあ!」
香椎「待ってます!! 予約入れますね」
香椎「ここです!」
理央「!!」
理央(たまには いいかなぁ・・・)

〇美容院
香椎「嬉しいな 任せてくださいね」
理央「はい・・・」
理央(意識し出すと 距離が近いなぁ・・・)
香椎「前髪どうしますか?」
理央「2センチくらいカットで・・・」
香椎「この辺で大丈夫ですか?」
理央「はい」
香椎「了解です」
理央(過剰に触られてる気がするのは きっと気のせい・・・)
理央(向こうは接客だし 何とも思って無いって)
香椎「はい、 出来ましたよ」
香椎「長さはあまり変えずに 全体軽くしてみました」
理央「すごく、いいです! 心まで少し軽くなったみたい」
香椎「!!」
香椎「やばっ、 めっちゃいい笑顔 頂きました」
香椎「お役に立てたようで何よりです」

〇店の入口
香椎「ありがとうございました」
理央「こちらこそ」
香椎「理央さん、 元気出してください」
香椎「俺、   本気で理央さんの力になりたい・・・」
理央「えっ!?」
香椎「俺があのカフェに通ってたのは」
香椎「理央さんに 会いたかったから・・・」
理央「えっ!?」
香椎「理央さん・・・」
理央「はい・・・」
  香椎が理央に急接近する
香椎「すみません、 頬に髪の毛が付いてました・・・」
理央「あ、 ありがとう・・・」
理央「私、 ひかりのお迎えがあるので 帰りますねっ」
香椎「じゃあ、 また・・・」
理央(びっくりしたー)

〇花模様3
麻衣子「生まれつきの花のように、」
麻衣子「あの女は、いつもたやすく みんなの心を掴んで行った」

〇部屋のベッド
麻衣子「あの女より、 今の私は全てを持っているじゃない!」
麻衣子「なのにどうしてこんなに イラつくの!?」
麻衣子「もしもし? ・・・そうよ。 すべて順調よ」
麻衣子「あとは頼んだわ 計画通りに進めてちょうだい」

〇アパートの玄関前
悠希(はるき)「しばらくの間、 社員寮かぁ・・・ 空きがあっただけでもラッキーか」
悠希(はるき)「理央、ひかり、 会いたいよ・・・」
悠希(はるき)「一度だけとはいえ 取り返しの付かない事をしたんだな 俺は・・・」
麻衣子「悠希くん・・・」
悠希(はるき)「麻衣子!?」
麻衣子「ごめんなさい・・・」
悠希(はるき)「帰ってくれないか・・・」
麻衣子「私、 頭を冷やして反省したわ」
麻衣子「私のせいで 悠希くんの家庭が壊れるなんて」
悠希(はるき)「分かったから静かにっ」
悠希(はるき)「とりあえず 部屋で話そう・・・」

〇和室
麻衣子「大変だと思って 色々食材を買って来たの」
悠希(はるき)「遠慮しておくよ 持って帰ってくれないか?」
悠希(はるき)「はっきり言うよ 君との関係は後悔しているんだ」

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コメント

  • 麻衣子さんの執拗さに恐怖を感じます。理央さんの夫の悠希さんを寝取ってザマーミロで済まないところに怨念の根深さを感じますね。物語がどう進んでいくのか気になります。

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