HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード15(脚本)

HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

今すぐ読む

HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇簡素な部屋
  ニーナが吹き終わる。
ニーナ「どうだ?」
ケイト「綺麗なメロディ」
ケイト「きっと、ニーナが住んでる島も綺麗な所なんだろうね」
ニーナ「・・・わからない」
ケイト「?」
ニーナ「もうない」
ケイト「え?」
ニーナ「私が生まれてすぐに、火山が噴火して住めなくなった」
ケイト「そうなんだ・・・ごめん」
ニーナ「なんで謝る?」
ケイト「だって・・・」
ニーナ「私は平気。島の記憶ほとんどないから」
ケイト「そっか。じゃあ、この曲はご両親から?」
ニーナ「違う。親はその噴火で死んだ」
ケイト「・・・ごめん」
ニーナ「お前、謝ってばっかりだな」
ケイト「ごめ、あ・・・」
ニーナ「平気だ。親の記憶もない」
ケイト「・・・・・・」
  ベッドの上にあるお菓子を手に取るニーナ。
ニーナ「私は施設にいる」
ニーナ「この曲は、そこでローレンに教えてもらった」
ニーナ「いつか島に帰る時が来るから覚えておけって」
ケイト「ローレンがこの曲を?」
ニーナ「ローレンもその島の出身なの」
ニーナ「あ!」
ニーナ「これ、言っちゃいけなかったんだ。 聞いてないことにしてくれ」
ケイト「ああ、現実世界の情報だもんね」
ニーナ「ローレンのリアルに関することは、クリスや他の幹部たちだって知らないんだ。 絶対言うなよ」
ニーナ「お前も食べるか? 止まらなくなるぞ」
  お菓子を差し出すニーナ。
ケイト「秘密は守るよ。ありがとう」
ニーナ(2つも!)
ケイト「ニーナはローレンとは長いの?」
ニーナ「まあね」
ニーナ「あ、いや、違う。まだ最近出会ったばっかり」
ケイト「でも、施設で曲をローレンに教えてもらったって」
ニーナ「だから、それ、忘れてくれ」
ニーナ「私、まだAGUAに入って1ヶ月だから、ローレンとも出会ってまだ1ヶ月」
ケイト「なるほど。そういうことね」
ニーナ「もう5回も死んだけど」
ケイト「そんなに!?」
ニーナ「うん。私、すぐに弾に当たっちゃうんだ」
ケイト「そう言えば、AGUAも出来てからまだ2ヶ月とちょっとしか経ってないって言ってたよね」
ニーナ「GHができたのが3ヶ月前。 AGUAはそれを倒すためにできたからね。 アンチガーディアン・・・なんとか」
ケイト「はは。 この組織はローレンとクリスの2人で作ったの?」
ニーナ「違う。2つじゃない」
ケイト「ん?」
ニーナ「あ、いや。2人でじゃない。 クリスは私より後に入った」
ケイト「え! そうなの!?」
ニーナ「うん。 後から入ってきて、一気に幹部まで昇り詰めたんだ」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード16

コメント

  • 続きが超気になる。

成分キーワード

ページTOPへ