佑月さま

静かな高音

新しい世話係(脚本)

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〇屋敷の大広間
お父さん「佑月。コイツがお前の新しい世話係だ」
佑月(またか・・・お父さんも懲りないなぁ)
神座敷「こんにちは。佑月様。新しい世話係兼若頭になった。神座敷 孤朔(かんざし こさく)です」
佑月(胡散臭・・・)
佑月(まぁ悪いけど、今回も辞めてもらう)
佑月「よろしくお願いします」

〇屋敷の大広間
お父さん「佑月。新しい世話係だ」
???「よろしくお願いします!佑月様」
佑月「うん。よろしく」

〇公園のベンチ
佑月「・・・」
???「あの、佑月様・・・」
佑月「椅子に座ってくれる?」
???「は、はい・・・」
佑月「・・・あのね。組を辞めて欲しいんだけど」
???「は・・・え!?」
佑月「もう君の正体は分かってるんだよ。 よくお父さんの組に手出そうと思ったね? でも僕がさせないから」
???「あ、あの!自分、何かしましたか!?」
佑月「まだしらばっくれるのか・・・」
佑月「君がスパイなのはお父さんも分かってるから」
???「・・・」
???「ふ、バレたなら仕方ない。お前を人質にさせてもらう──」
???「ぞぉっっ」
  男が佑月に襲い掛かると同士に、彼の首に手刀が降り、男は気を失い倒れた。
梶 悠二「大丈夫ですか!?」
佑月「お陰様で。ありがとう悠二(ゆうじ)さん」
梶 悠二「もぅ・・・心配しました」
梶 悠二「組長から任されているとは言え、お一人では危ないですよ!」
佑月「ごめんって、でも体術も習ってるし大丈夫だよ」
梶 悠二「相手が拳銃持ってたら如何するんですか!!」
佑月「お父さんはそういう人は僕に任せないから」
梶 悠二「だとしても、私は・・・」
佑月「・・・「叔父さん」」
梶 悠二「ちょっ!?そう呼ぶのは止めてよ!!」
佑月「だって叔父さんうるさい。 僕よりも・・・早く子供作ってそっちを大切にしなよ」
梶 悠二「小5の子が何言ってるの・・・」
佑月「年齢は関係ない。 兎に角この人運んで、早く帰ろ」
梶 悠二「はい・・・」

〇屋敷の大広間
お父さん「──き。佑月!」
佑月「あ・・・ごめんなさい。何?」
お父さん「あぁえと、今回は任務じゃなく・・・ちゃんとした世話係兼若頭だからなって、」
佑月「はぁ?あの過去一怪しい人が?」
お父さん「あぁ。実は陰では1年前から成ってるんだ」
佑月「僕に秘密にしてたワケか・・・」
佑月「でも、前も言ったように世話係は要らない」
お父さん「あぁ、そう思っていたんだが・・・」
お父さん「最近抗争が激しくなってきてな・・・心配なんだよ」
佑月「心配ありがとう。でも要らない。あの人にもそう言っておく」
お父さん「あ、佑月!!」
お父さん「・・・はぁ」
お父さん「まだあの事を引きずってんのか・・・?」

〇広い玄関
神座敷「あ!!佑月様!組長との話は済みましたか?」
佑月「うん。それと、貴方はもう──」
神座敷「嫌です」
佑月「え、」
神座敷「辞めないですよ〜だって──」
神座敷「こ〜んな弄り甲斐がある人は初めてなので」
佑月「巫山戯ないでくれません?」
神座敷「巫山戯るなんてとんでもない!!」
神座敷「私は本気ですよ(めっちゃイケボ)」
佑月「・・・はぁ(困惑)」
神座敷「私は「楽しい人生を送ろう」が座右の銘なのです」
神座敷「そしてツンデレの相手役程楽しいものは有りません」
佑月「・・・ツンデレじゃない」
佑月「貴方の楽しみの為に僕は犠牲になりたくありません」
神座敷「それは違います」
佑月「? 如何いう──」
神座敷「“私”を犠牲にしたくないのでしょう?」
佑月「っ──兎に角、辞めろ!!」
神座敷「あらら」
神座敷「待って下さいよ〜佑月様〜」

次のエピソード:気を楽に

コメント

  • 組長の息子として生まれた佑月さま。ぶっきらびうのように見えて優しい。優しいからこそ、近くに来る人を辞めさせていたとは…
    命を狙われている佑月さまと心配する父親。どうするのかな

  • 組長の息子として生まれた祐月様は、独特な成長をされたのでしょうね。その年齢の子供には到底成し得ない何かを身にまとわれているようで、また新しい世話係とどう関わっていくのか興味深いです。

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