エピソード14(脚本)
〇小さい滝
桃井太郎「誰がこんな事・・・酷い」
奥谷百合「なんて事を」
田中次郎「全く」
意を決して川の中に入っていく桃井。
灯篭の一つを拾う。
奥谷百合「・・・・・・」
田中次郎「無理だな、そんなボロボロじゃ使えない」
奥谷百合「せっかく頑張ったけど、これじゃあ明日のお祭りは・・・」
桃井太郎「そんな・・・」
田中次郎「そうだな、残念だが今回は・・・」
桃井太郎「駄目です!」
桃井太郎「リリーさんが折角残ってくれて、いろんなアイデア出してくれて、あんなに頑張ってくれたのに」
桃井太郎「うっ・・・それを、それを」
奥谷百合「・・・・・・」
田中次郎「タロちゃん・・・」
桃井太郎「うっ、だから、だから! こんなとこで止まる訳にはいかないんです。 作り直します」
桃井太郎「僕が今日中に全部作り直します!」
奥谷百合「うん、そうだね。 こんな事で負けてられない、私も手伝う」
田中次郎「おう、んだな」
「おー!」
〇神社の本殿
〇広い和室
マリア「夜食持ってきたよー」
田中次郎「おーありがたい」
柴山幸之「おにぎりか。うまそうだな」
田中次郎「いっただきまーす」
桃井太郎「田中さん慌てすぎー」
運野遊造「一番大きいのいったなー。 じゃあ俺はこれにすっか」
田中次郎「かっらーーー、なんじゃこりゃ!」
マリア「それ当たりね、フィリピンの激辛香辛料入れたね」
おにぎりを取ろうとしていた桃井と百合が、手を止める。
マリア「大丈夫、辛いの一個だけ。 後は全部オイシ〜よ!」
運野遊造「本当だ、うめーぞ」
奥谷百合「美味しい」
桃井太郎「本当だ、見た目はあれだし、中身も何だか分からないけど、美味しい」
マリア「見た目気にしちゃ駄目ねー、中身が大事よー」
田中次郎「見た目はアレで、中身もよく分からないけど、美味しければ良いと・・・」
桃井を見る田中。
他の一同もつられて桃井を見る。
桃井太郎「・・・?! もしかして僕のこと言ってます?」
桃井太郎「見た目あれだけど、何か良いこと出せば的な・・・?」
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