Second star(脚本)
〇豪華な社長室
ここは、とあるヤクザの会議室
ここには数十名が集っていた
田代 銀二「これから、緊急会議をはじめる」
田代 銀二「手始めに"族"をおびき寄せて...」
コンコンコン
箕輪 公「失礼します」
箕輪 公「お茶を淹れたので、お持ちしました」
箕輪 公「話が長くなると、喉乾きますからね~」
田代 銀二「ううっ・・・」
田代 銀二「てっ手始めに、奴らのアジトに突入してだな...」
剣持 はづき「アハッ♪」
剣持 はづき「スゴォォ~~~~い!」
剣持 はづき「これってもしや、件(くだん)のミイラか何かじゃないですか!? 神秘的~~✴️」
剣持 はづき「どこで手に入れたんです?????」
田代 銀二「そ、それはっ・・・」
田代 銀二「俺がガキん時つくった"ウシ"だ・・・」
田代 銀二「って、おめえら何でここにいんだよ!」
箕輪 公「いや~実は──」
放課後のこと──
〇学校の駐輪場
箕輪 公「ああー雨か」
箕輪 公「今日が部活休みでよかったよ」
箕輪 公「雨の日は、星が雲で見えないし」
ピロン(通知音)
箕輪 公「ん?・・・」
公は、画面に届いた合否メールを確認した
箕輪 公「はっ・・・」
剣持 はづき「アメフラシでも見ました? 箕輪パイセン」
箕輪 公「・・・・・・っっ」
剣持 はづき「ん?」
剣持 はづき「固まってる」
箕輪 公「・・・・・・かった」
剣持 はづき「へ?」
箕輪 公「受かったよ!!剣持さんっっ!」
箕輪 公「この前受けたオーディションに!」
剣持 はづき「おめでとうございます!」
剣持 はづき「で、どんな役なんです?」
箕輪 公「あはは・・・」
箕輪 公「「ミステリアスな役」なんだ」
剣持 はづき「はあ」
剣持 はづき「箕輪パイセンには無い性格ですね」
箕輪 公「そう?」
剣持 はづき「どっちかと言ったら・・・」
剣持 はづき「田代パイセンのほうが、謎多きで」
剣持 はづき「ズバリ、ミステリアスって感じですよ」
剣持 はづき「部活が無い今日も、すぐ帰っちゃって」
剣持 はづき「今頃なにをしているのやら」
箕輪 公「なるほどね。そういうのをミステリアスって感じるんだ」
剣持 はづき「あ!」
田代 銀二「ヤッベ遅刻っ!!」
剣持 はづき「まさかの、まだ学校に居たとは──」
剣持 はづき「箕輪パイセン、go」
箕輪 公「追いかけるってこと!?」
箕輪 公「あっ、ちょ・・・剣持さん!待ってぇ!」
〇豪華な社長室
箕輪 公「てわけで、後を着けてきたら、 ここにたどり着いて」
箕輪 公「"てきとうかい"?ってのが長引いてるから、 お茶でもお出ししようかと・・・」
剣持 はづき「えっと、わたしの大切なUFOの破片を探してるんです──(嘘)」
田代 銀二「おめえら表出ろやっっ!!!」
〇玄関の外
田代 銀二「お前ら──」
田代 銀二「ここで見たこと、聞いたこたぁ 学校には黙っててくれっ!!」
田代 銀二「頼むっ!!!この通りだ!(土下座)」
箕輪 公「やめてよ銀二、頭上げて・・・」
剣持 はづき「そうですよ!!そこまでしなくても;」
田代 銀二「ここ、俺の住んでるアパートの」
田代 銀二「大家んちなんだ」
田代 銀二「見てた通り、元ヤンどもが 住民のほとんどでよぉ」
田代 銀二「フツーに町内会の内容をしゃべっても、 あの口調じゃねえと話が理解できねえ ってんで」
田代 銀二「俺もあそこにいるときゃ、あーなって;」
田代 銀二「学校にバレたら、 退学のひとつやふたつ──」
剣持 はづき「気にしないでください」
剣持 はづき「いつもの田代パイセンと、 なんら変わりありませんでしたから」
田代 銀二「あ"?」
箕輪 公「うん、普段と変わらない銀二だったよ」
田代 銀二「そっ、そか」
剣持 はづき「ミステリアスって自覚が無いみたいですね」
箕輪 公「うん、とっても参考になったかも」
剣持 はづき「よかったですね」
田代 銀二「こそこそと何話してんだ?あ"?」
剣持 はづき「田代パイセン、ありがとうございました!」
箕輪 公「ありがと銀二」
田代 銀二「お、おう・・・??」
〇広い屋上
箕輪 公「ねえ銀二、ひとつ聞きたいこと あるんだけど」
田代 銀二「んあ?」
箕輪 公「結局"てきとうかい"って、なんなの?」
田代 銀二「だから町内会の集まりの通称だよ」
田代 銀二「こう書くんだよ」
銀二はスマホで文字を書いた
箕輪 公「"敵闘会"!?」
田代 銀二「おおよ」
箕輪 公「やっぱ、謎多きだな」
箕輪 公「何も分からないや、銀二のこと」
田代 銀二「・・・?」