陰キャな私は、二人の男子に迫られています

澤村製作所

10話 三人の行く末 2(脚本)

陰キャな私は、二人の男子に迫られています

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〇可愛らしい部屋
  あとは、渚が家に来ることが増えた
山本 奈子(こんな夜に客? まさか・・・)

〇シックな玄関

〇一階の廊下
山本 奈子(やっぱり渚だ!)

〇シックな玄関
田中 渚「これ、母さんが持って行けってことで」
母「まあまあ、ありがとう。 上がっていく?」
田中 渚「いえ、遅いし帰ります」
山本 奈子「帰るの?」
田中 渚「うん」
山本 奈子「ちょっと話そう?」

〇綺麗な一戸建て
田中 渚「時間、大丈夫なのかよ?」
山本 奈子「うん、キリがいいとこまで終わったし」
山本 奈子「通話はしてるけど、あまり会えないし?」
田中 渚「まあな」
田中 渚「学校は? 正美さんとは?」
山本 奈子「うーん、会う機会は増えたけど 正美先輩、忙しいから」
田中 渚「あーあ、オレも同じ学校だったらなあ」
山本 奈子「あはは、そうだね」
山本 奈子「渚がいたら楽しいだろうな」
田中 渚「ああ、絶対、楽しい!」
田中 渚「けど、お前も忙しいしさ」
田中 渚「おれも、そろそろちゃんと やらないとだし?」
田中 渚「内部だけど、成績悪いと 行きたい学部、行けないし」
山本 奈子「そうだよ、後悔しないようにしなきゃ」
田中 渚「だな」
田中 渚「奈子」
山本 奈子「なに?」
田中 渚「早くさ」
山本 奈子「うん」
田中 渚「正美さんより、俺を選べよ」
  渚は私の額を、つんと指で軽くはじく
田中 渚「じゃあな。またメッセする」
山本 奈子「・・・うん。おやすみ、渚」
田中 渚「おやすみ、奈子」

〇空
  その週の金曜日・・・

〇可愛らしい部屋
山本 奈子(あ、渚だ)
  明日、暇?
  うん。予定ないよ
  水族館いかね?
  親父からチケットたくさんもらった
  みんなで行くの?
  まさか
  なこと二人
  だめ?
山本 奈子(水族館かあ・・・)
山本 奈子(久しぶりだし、いい気分転換になりそう! 渚とも会えるし)
  いいよ。楽しみ
  やった!
山本 奈子(あれ・・・? 珍しい、正美先輩からだ)
  奈子ちゃん、明日、暇?
  よかったら水族館、一緒に行かない?
山本 奈子(えっ、正美先輩も?)
  時間どうする?
山本 奈子(どうしよう・・・ 返事しなきゃ・・・)
山本 奈子(今、私は、渚と正美先輩と、それぞれ 付き合ってみるという状況で・・・)
山本 奈子(だったら、正直に告げるべきだよね)
  明日なんですけど、渚にも水族館に
  誘われてるんです
  えっ
  渚にもいいますね
  今、正美先輩に水族館誘われた
  まじ?
  どうしよう
  券ある
  うん
  正美さんも一緒にいく?
  聞いてみる
  渚が、お父さんから
  券たくさんもらったらしくて
  正美先輩も一緒にどうかって
  しばらくの間の後、
  正美先輩が文字を入力する
  いいよ
  そういうことなら
  時間、どうするか聞いてくれる?
  正美先輩、いいって
  時間どうする?
  10時
  10時はどうですか?
  いいよ
  現地集合ね
  渚くんは奈子ちゃんと家近いから
  一緒に来るのは禁止
  わかりました
  現地集合、10時で
  うん
  楽しみにしてる
  はい!
  10時でいいけど、現地集合だって
  一緒に来るのはだめって
  正美さんからするとそうだよな
  おけ
  10時、水族館な

〇空
  翌日・・・

〇駅前広場
山本 奈子(服、変じゃないかな?)
山本 奈子(三人で会うなんて、大丈夫かな・・・)

〇水族館前(看板無し)
田中 渚「あ、来た来た! 奈子、こっち!」
佐藤 正美「時間ぴったりだね。 無事合流できてよかったよ」
山本 奈子(正美先輩の私服、初めて見た・・・)
田中 渚「奈子、正美さん、見すぎ」
山本 奈子「え・・・」
田中 渚「私服、珍しいんだろ?」
佐藤 正美「そうなの?」
山本 奈子「ええと・・・」
山本 奈子「はい・・・」
田中 渚「正美さん、ずるい」
田中 渚「俺のは奈子、どっちも見慣れてるからなあ」
佐藤 正美「・・・・・・」
佐藤 正美「俺が誘ったとき、奈子ちゃんは 即答しなかった」
田中 渚「・・・・・・」
佐藤 正美「それで、けっきょく渚くんを誘って こうなった」
佐藤 正美「俺は、けっこう焦ってるよ?」
佐藤 正美「俺が知らない奈子ちゃんを 渚くんは昔から知ってるんだから」
田中 渚「まあ、そうっすけど」
田中 渚「けど、二人とも水族館に誘うの、受ける」
佐藤 正美「ここくらいしか、ないからねえ」
佐藤 正美「遊園地ってのも、なんだかなって感じだし」
田中 渚「わかるっす。 映画館も違うなって思って」
佐藤 正美「そうそう」
佐藤 正美「そうやって考えてくと・・・」
田中 渚「水族館?みたいな」
佐藤 正美「ははっ、渚くんとはなんか気が合うね」
田中 渚「あー、渚でいっすよ」
田中 渚「んじゃ、チケット」
山本 奈子「ありがとう」
佐藤 正美「行こうか、奈子ちゃん」

次のエピソード:11話 三人の行く末 3

コメント

  • えええ…!この先どうなっていくのか、めちゃめちゃ気になります!
    何故か気の合う男性陣(?)、奈子ちゃんを巡るバトルはあるのかしら…。

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