Distorted

びわ子

グラス 5分の2(脚本)

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〇ダブルベッドの部屋
双葉 紫音(シオン)「ミドリ!」
深井 緑(ミドリ)「シオン君・・・私・・・私・・・」
深井 緑(ミドリ)「あああああぁ────!!」
  シオンは私に駆け寄り
  何も言わず泣き止むまで
  ずっと抱きしめてくれた──
深井 緑(ミドリ)「・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
深井 緑(ミドリ)「・・・ありがとう」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
深井 緑(ミドリ)「実は今日、会社で・・・」
  私はシオンに今日の出来事を話すと
  彼は見たことも無い怖い顔をして
  肩を震わせ怒っていた
双葉 紫音(シオン)「あいつら俺のミドリに手を出しやがって!」
深井 緑(ミドリ)「シオン君・・・」
双葉 紫音(シオン)「ミドリ俺に任せとけ! 監視カメラの記録もあるはずだ!!」
双葉 紫音(シオン)「明日、朝早く出社し録画をチェックして」
双葉 紫音(シオン)「社長に見せ、あの2人を辞めさせてやる!」
深井 緑(ミドリ)「・・・うぅ、ありがとう」
  当然の報いだと思う・・・
  それ程の事を彼女達は、しでかしたのだから
深井 緑(ミドリ)「・・・」
双葉 紫音(シオン)「お腹の子の為にも何も考えず ミドリは休んでいたらいい」
双葉 紫音(シオン)「今度、出社する時は2人はいないはずだ」
深井 緑(ミドリ)「・・・うん」
双葉 紫音(シオン)「じゃあ目を閉じて・・・」
双葉 紫音(シオン)「チュッ!!」
双葉 紫音(シオン)「おやすみ・・・」
深井 緑(ミドリ)「おやすみ・・・」

〇黒背景
  私にはシオン君がいる・・・
  頑張ろう・・・
  この子の為にも・・・

〇ダブルベッドの部屋
双葉 紫音(シオン)「チュッ!」
深井 緑(ミドリ)「・・・ん、んん」
深井 緑(ミドリ)「・・・早いなシオン君」
深井 緑(ミドリ)「そういえば私のために」
深井 緑(ミドリ)「早く出社するって言ってたな・・・」
深井 緑(ミドリ)「私も寝てばかりじゃなく起きなきゃ・・・」

〇オフィスビル
「おはようございます!」
双葉 紫音(シオン)「すいません、朝早く呼び出して!!」
同僚「いえいえ、 どうしたんですかこんな早くに!?」
双葉 紫音(シオン)「雨が酷いし、要件は歩きながら話しますので・・・とりあえず中に入りましょう」
同僚「そうですね!!」

〇オフィスの部屋の前
双葉 紫音(シオン)「実は・・・」
双葉 紫音(シオン)「昨日、妻に持たせた資料があるんだが どこかに置き忘れてしまったらしく」
双葉 紫音(シオン)「彼女が行動した部分だけ録画を見たいんだ」
同僚「ええっ!まさか・・・ 監視室のロックを解除しろと!?」
双葉 紫音(シオン)「無理をいうが、なんとか頼むよ!」
双葉 紫音(シオン)「すごい大事な書類で・・・」
同僚「・・・」
双葉 紫音(シオン)「正直に言うよ・・・ 実は社長、直々の書類でさ・・・」
同僚「えっ!それは大変だ・・・」
双葉 紫音(シオン)「彼女の為にも大ごとにしたくないんだ・・・」
双葉 紫音(シオン)「責任は必ず取る! 迷惑はかけないからチカラを貸してくれ」
同僚「扉を開けるだけですよ・・・」

〇諜報機関
同僚「シオンさん、早くしてください!」
同僚「個人情報の関係もあるから 見たらすぐ出てくださいよ!!」
双葉 紫音(シオン)「ああ・・・ごめんね、直ぐ終わるから」
双葉 紫音(シオン)「何としても証拠を集めないと・・・」
同僚「・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・おかしい」
双葉 紫音(シオン)「この日だけ何時間か録画が抜けてる!!」
双葉 紫音(シオン)(ミドリがいた時間だけ録画が無いだと!?)
同僚「その日は急遽、 システムの点検が入った日ですね」
同僚「一時的に録画を止めたのかな?」
双葉 紫音(シオン)「そ、そんな・・・」
  おい、ここで何してる!
灰原 灰斗(カイト)「関係者以外は立ち入りは禁止されているぞ!」
灰原 灰斗(カイト)「この部屋に入る許可はとってあるのか!?」
同僚「ふ、副社長!! いえ・・・あの・・・その・・・」
双葉 紫音(シオン)「副社長・・・私が社長に預かった 大事な書類を置き忘れてしまって」
双葉 紫音(シオン)「彼に頼んでその日の録画だけを 調べさせてもらいました」
双葉 紫音(シオン)「おかげで見つかりました」
灰原 灰斗(カイト)「・・・」
灰原 灰斗(カイト)「シオン君、いくら社長の息子でも ルールは守ってもらわんとな・・・」
双葉 紫音(シオン)「申し訳ありません・・・」
灰原 灰斗(カイト)「ふぅー、 今回は目をつぶるが次はないぞ・・・」
双葉 紫音(シオン)「はい・・・」
灰原 灰斗(カイト)「よし、2人ともいけ・・・」
「失礼します」
灰原 灰斗(カイト)「・・・」

〇廊下の曲がり角
同僚「いやー!!ヤバかったですね!!」
双葉 紫音(シオン)「付き合わせてゴメンね 今度ご飯おごるから──」
同僚「絶対ですよ!じゃあ僕、 仕事に戻りますので・・・」
双葉 紫音(シオン)「ありがとうねー」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
双葉 紫音(シオン)「そんな時間にシステムの変更をするか? するなら深夜だろ・・・」
双葉 紫音(シオン)「何かがおかしい・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
赤坂 緋色(ヒイロ)「あーっ!!シオン先輩みーつけたぁー!!」
双葉 紫音(シオン)「ヒ、ヒイロちゃん!」
赤坂 緋色(ヒイロ)「実は〜、マシロさんが亡くなってぇー」
赤坂 緋色(ヒイロ)「アニメ『熟熟バナナ娘』のヒロインに 代役で選ばれた事を伝えにきましたぁー」
双葉 紫音(シオン)「えっ!そうなの!?」
赤坂 緋色(ヒイロ)「私も急な話しだったんですけどぉー」
赤坂 緋色(ヒイロ)「シオン先輩が主人公演じるから 頑張ろうと思ってぇー」
双葉 紫音(シオン)「そうか・・・一緒に頑張ろうね!」
  上目遣いで目を潤ませながら
  シオンの腕に抱きつくヒイロ
  ワザとなのか・・・
  華奢な体からは想像できない
  膨らみを押し付けてくる
赤坂 緋色(ヒイロ)「先輩・・・ 手取り足取り教えてくださいね・・・」
双葉 紫音(シオン)(本当にこの子が・・・ ミドリに酷いことをしたのか?)
赤坂 緋色(ヒイロ)「シオン先輩・・・」
  シオンの耳元に手をあてヒイロはつぶやいた
赤坂 緋色(ヒイロ)「ボソ、ボソ・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・!?」
赤坂 緋色(ヒイロ)「そのリアクション・・・ やっぱりシオン先輩だったんですね」
双葉 紫音(シオン)「ち、違う・・・」
赤坂 緋色(ヒイロ)「大丈夫ですよ先輩・・・ 誰にも話してないですから」
赤坂 緋色(ヒイロ)「だから・・・ね・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
  シオンさん・・・

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コメント

  • ヒイロちゃん、枕営業だった…!😂
    花のエフェクト、割り切った関係の出来事…という風な感じでいいと思います。

  • 副社長も絡んでくるんですね!
    むむむ🤔
    次回も気になります✨

  • 監視カメラはヒイロとカイトの仕業…?
    いろいろと様子が変なシオンもその件については何も知らないのか…🤔
    誰が何を何のために!?気になります!

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