First star(脚本)
〇広い屋上
剣持 はづき「コンデジがいいかな~ それともミラーレス・・・?」
剣持 はづき「田代パイセン、どっちがいいですかね?」
田代 銀二「なに?聞いてなかった」
田代 銀二「てかいまLINEしてっから、あとで答えるわ」
剣持 はづき「もおーースルーしないで答えてくださいよ」
田代 銀二「ああ"??いま、野暮用で LINEしてんだっての!」
田代 銀二「わこう、答えてやれ!」
箕輪 公「なんで俺に振るの・・・」
箕輪 公「ええっと・・・」
箕輪 公「『お前がいいと思ったほうを、 選べばいいじゃんか』」
剣持 はづき「・・・」
田代 銀二「・・・」
剣持 はづき「・・・それ、」
剣持 はづき「次のドラマの"セリフ"ですか?」
剣持 はづき「また一行だけだったりて」
箕輪 公「剣持さん・・・図星」
剣持 はづき「毎度のことですもんね」
剣持 はづき「それじゃあわたしは、撮影してきますので」
箕輪 公「ええっ、星を撮るためにカメラを 選んでたんじゃないの?」
剣持 はづき「え"っ、そんな訳ないじゃないですか、 箕輪パイセン」
剣持 はづき「わたしは、"ツチノコ"を撮影すべく レフカメラを選んでたんですっ!」
剣持 はづき「今夜はツチノコが出そうな予感~~!」
剣持 はづき「ではではお二人さん、お留守番 お願いしますね~~♪」
田代 銀二「ははっ冗談言うなよな」
田代 銀二「夜の学校の屋上なんて、ただ退屈なだけだし」
田代 銀二「俺もずらかるぜ、わこうは?」
箕輪 公「俺はもう少しここにいるよ、お疲れ」
田代 銀二「そっか、んじゃおつかれさーん」
箕輪 公「・・・」
箕輪 公(二人とも帰っちゃったよ・・・)
箕輪 公(これから観られるはずの、星座)
箕輪 公(僕らはどうして、"天文部"に 入っているのだろう──)
箕輪 公(みんな、星に興味なんて無いのに・・・)
箕輪 公「・・・っ?」
田代 銀二「はあー・・・」
剣持 はづき「はああぁぁ・・・」
箕輪 公「あれ?戻ってきたの?」
田代 銀二「センコーがまだ残ってやんの」
田代 銀二「今日のレポート書き終わるまで残れとよ」
田代 銀二「ざけんなクソっ!あとで〆てやらあ!」
剣持 はづき「右に同じです・・・」
剣持 はづき「ツチノコだと思ったら──」
剣持 はづき「ポイ捨てされたペットボトルでした、」
剣持 はづき「ううっ・・・っ」
田代 銀二「もちけん泣くなよ・・・」
田代 銀二「おれっ・・・もらい泣きしそ・・・」
田代 銀二「うあーあぁ・・・」
田代 銀二「わごう、ごっぢみんじゃねえよぉぉ」
箕輪 公「分かったよw あとで俺もレポート手伝うから;」
箕輪 公「剣持さんも、今度は見つかるといいね~;」
箕輪 公「とにかく、二人とも泣き止んだら」
箕輪 公「部活、はじめよっか;」