自己紹介―2(脚本)
〇ホテルのエントランス
5番「次は7番だな」
7番(風月)「はい、7番です」
7番(風月)「会社員をしています」
7番(風月)「・・・あとは」
そう言った7番は、4番を指さした
7番(風月)「あの人は、私の従兄弟です」
5番「なるほど、親戚だったんだな」
7番(風月)「はい、何年も会ってなかったですけど」
7番(風月)「久しぶりだね」
4番「・・・」
5番「(・・・ん?)」
5番「(この二人、もしかして・・・仲が微妙なのか?)」
7番(風月)「よろしくお願いしますね」
5番「ああ」
8番「次、僕ですね」
8番「大学4年生です。理学療法士についての勉強をしていて、病院への就職が決まっています」
5番「(真面目そうだな)」
8番「3番の先輩と同じゲームサークルに入っています」
5番「(ん、ここでも共通点が・・・)」
3番「そうですね。 8番くんとは幼なじみでもあるんです」
5番「(ほう、随分関わりが深いんだな)」
9番「次は僕だね」
9番「僕は9番。学生起業したIT企業の経営をしてるよ」
5番「起業?」
9番「うん、5年前に作ったコミュニティアプリがうまくいってね。ゲームとかもいくつか出してるんだ」
9番「最近は人へのサポートを手厚くするために団体への寄付とかもしてるんだ」
5番「・・・コミュニティアプリ、それに団体への寄付・・・?」
9番「どうかした?記者さん」
5番「お前、コミツナの創業者か?」
9番「ふうん、やっぱりそっちなんだ」
2番「そっち?」
9番「僕が個人で寄付してるウェルニアって団体。あなたが調べてるの、そこでしょ」
5番「その通りだ。 ここで絡んでるやつに会うとは思わなかった」
9番「あはは、知らないんだ」
5番「なんだ?」
9番「Kingはウェルニアのリーダーだよ」
5番「・・・!?」
11番「・・・宗教団体が絡んでるのかよ」
9番「そんな苦い顔しないでよ。 いい団体だよ、ウェルニアは」
5番「とりあえず、お前は王側の人間なんだな?」
9番「ま、そういうこと」
9番「残念ながら他の幹部くんとかは知らないし、僕には何も力がないけどよろしくね」
5番「(尋問すれば・・・と思いたいが、あの言い方だとあまり頼りにならなそうだ)」
5番「(何より、支援者に危害を与えたら王側の人間に制裁されるリスクもあるだろう。慎重にせねば)」
〇ホテルのエントランス
10番「次は私ですね」
5番「ああ、そうだな」
10番「10番です。大学院生をしています」
10番「工学系の研究室でモーターの研究をしています」
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