5本目 ただいま、世界。(脚本)
〇病院の廊下
〇大きい病院の廊下
〇病院の廊下
未来(本当にどうなってるの!?)
未来(病院の広さじゃない!)
未来(テーマパーク並の規模だわ)
未来(案内板すらないし!)
〇基地の廊下
未来(雰囲気が変わった!?)
〇ビルの地下通路
未来「見つけた!」
未来「な、何!?」
禊「やれやれだ・・・・・・」
禊「この間から様子がおかしいと思ったら・・・・・・」
未来「・・・・・・」
未来「禊さん、なの?」
禊「・・・・・・そうか。記憶が」
未来「ええ。全部思い出した」
未来「ここはドコなの?」
未来「貴方は何をしているの?」
禊「・・・・・・戻るんだ」
禊「外に出てはいけない」
禊「君まで死んでしまったら、何もかもお終いなんだ」
未来「・・・・・・出るわ」
未来「女だけを殺すウイルスなんて信じられないもの」
未来「コールドスリープも嘘」
未来「百年も経っていない」
禊「何故そう思う?」
未来「デバイス」
未来「百年も経ってる筈なのに、そんなに進歩してない」
未来「たぶん、十年程度しか経っていない」
未来「百年後の技術なんて、あたしが扱えるとは思えないもの」
禊「・・・・・・」
禊「・・・・・・正解だ」
禊「だがウイルスは本当だ」
禊「そうでなければ、こんな巨大な隔離施設がある筈ないだろう」
未来「隔離・・・・・・」
禊「そう。君に子供を産んでもらう」
禊「此処から人類の再生が始まる」
禊「『セカンド・エデン』だ」
〇ゆるやかな坂道
君が交通事故に遭い、意識不明の重体に陥ってすぐだ。
あのウイルスが現れたのは。
〇渋谷の雑踏
空気感染であっという間に被害は拡大し、
男だけが取り残された。
しかし女性だけが死に至る、というわかりやすい特徴のお陰で、
此処の様な施設が建造されていった。
〇ビルの地下通路
未来「・・・・・・成程」
未来「意識不明の重体なら、当然外部からは隔絶されている」
禊「そう。偶然ながら難を逃れた君は、此処へと運ばれた」
未来「貴方は?」
未来「どうしてあたしの主治医なんて?」
禊「勿論、君を守る為だ」
禊「セカンド・エデンの建造が決まった時に希望を出した」
禊「医療関係者は優先的に入れたからな」
未来「・・・・・・」
未来「最後の質問」
未来「男達を殺したのは何故?」
禊「殺していたのは俺自身だよ」
禊「以前にも言ったが、生殖能力のない男など、生きる価値がない」
禊「だから殺した」
禊「今の世界に男など、掃いて捨てるほどいる」
禊「何の問題もない」
未来「・・・・・・」
未来「・・・・・・やっぱり、貴方は変わったわ」
未来「あたしが愛した禊さんはもういない」
禊「振っておいてよく言う」
未来「違う。貴方が変わってしまったからよ」
禊「違わないっ!」
禊「俺は俺のままだ!」
禊「何も変わっていない!」
未来「・・・・・・」
禊「・・・・・・いや。変わったかな?」
未来「?」
禊「君に振られてから、気が付いた事がある」
禊「君が他の男に抱かれていると思った時、」
禊「自分の中の、恐ろしく黒い感情を自覚した」
未来「・・・・・・嫉妬?」
禊「ああ。嫉妬しながらも、堪らなく興奮した」
禊「君がどんな口説き文句でときめいたのか、」
禊「君がどんなところを触られたのか、」
禊「君がどんな声で喘いでいるのか、」
禊「想像しただけで、何とも言えない気持ちになった」
禊「嫉妬しながら、恨みながら、嫌悪しながら、殺意を抱きながら!」
禊「堪らなく君が愛おしかった!!」
未来「・・・・・・狂ってるわ」
禊「狂うともさ」
禊「人を愛するなんて、狂気以外のなにものでもない」
禊「正気でなど、いられるものか」
禊「さあ、戻るんだ」
禊「此処にはすべてがある」
禊「何もかも揃っている」
禊「君に不自由な生活はさせない」
禊「君が望むままだ」
未来「・・・・・・」
未来「あたしの望みは一つだけ」
未来「ココから出る事よっ!!」
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未来さんカッコいい!スカッとしました!
かつて愛した男でも思い出にすがってじめじめせずに好きじゃないとすっぱり。そうそういるいる、相手のためにとポーズをとりながら自分大好きなやつ!
世界で何かがあったのは確実なようですが、最後の女性シルエットに希望が見えて良かったです✨️
あ、最終回でしたね😳
最後のシルエットは女性でしたよね?
ウイルスはいなかった?か、いつのまにか消滅してて、生き残りの女性たち?
含みを持たせたまま終わるのは、想像力をかきたてますね!
面白かったです。
完結お疲れさまでした😊
完結お疲れさまでした!
愛する女を閉じ込めてNTR妄想をする男。。良いですねb私は好きです。
未来さんの最後のセリフ、彼の狂ったような笑い声がもしやキーボードの平仮名と連動してるのではと思いましたが違いましたね。
あとはリツコさんと同じセリフなのかな、くらいしか思いつきませんでした。