King's death game

葉月胡瓜

集合―1(脚本)

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葉月胡瓜

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〇一人部屋
風月「・・・なんだ、これは?」
  やや暑い日が増えてきたその日、風月(かづき)は家のポストに自分宛の封筒を見つけた。
  それは黒い封筒で、表に白いスペードが抜かれた封筒だった。
  中には、封筒と同じ真っ黒な便箋と、行き先の書かれた地図があった。
風月「『二日後、ここに書いた場所へ来い。来なければ、命は保証しない。』・・・!?」
  便箋に書かれた強烈で唐突な指示に、風月は戸惑いながら泊まりへの準備を慌てて始めた。

〇ゆるやかな坂道
  二日後、風月は書かれていた場所に荷物を持って訪れた。
風月「・・・こんなところで、何があるんだ?」
  風月が疑問に思っていると、彼の目の前に一台の車が止まった。
怪しい男「星田風月(ほしだかづき)だな?」
風月「あ、ああ」
  戸惑いながら頷くと、男は車に乗るよう促した。
  逆らうわけにもいかず、俺は戸惑いながら荷物と共に車に乗り込んだ。

〇立派な洋館
風月「・・・なんだ、ここは」
  連れてこられたのは、山奥にある別荘のような建物だった。
怪しい男「お入りください」
風月「・・・あ、ああ」
  風月は、怪しい男に促され、仕方なく館の中に入っていった。

〇ホテルのエントランス
風月「・・・随分、豪華だ」
???「あれ・・・参加者の、人ですか?」
  振り向くと、やや声の低い女性がこちらを見ていた。
風月「あ、ええ」
???「そうでしたか」
3番「私、3番と言います。よろしくお願いします」
風月「3番?」
3番「はい。それぞれの部屋に書かれてるんです。番号が。お兄さんも何か言われませんでした?」
  そう言われて、風月は封筒の裏を見た。
  7と書かれている。
風月「7と数字が書かれてます」
3番「なら向かいのお部屋に書いてある7番の部屋に行けばいいと思います」
風月「あ・・・わかりました。ありがとうございます」
3番「はい。・・・頑張りましょうね」

〇ダブルベッドの部屋
7番(風月)「・・・ここが俺の部屋、か」
  その部屋は、よくあるホテルと同じ構造をしていた。
  ユニットバスにケトルとカップもあり、不便はしないだろう。
  ・・・もし毒などが入っていれば別だが。
  戸惑いながら部屋を見渡すと、パンフレットのようなものを見つけた。
7番(風月)「・・・これは」
  そこに書かれていたのは、ここでのルールだった。
  部屋を自由に行き来できるが、双方の許可が必要なこと
  机にある番号のバッジを胸につけること
  この冊子に書かれた自分の役職を忘れないこと

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