World of Re:Salvation

Alma@Wellクリエイター

2話 『World of Salvation』(脚本)

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〇西洋の城
  『World of Salvation』

〇村に続くトンネル
  かつてあったとされる
  人間と魔物との境界。

〇村に続くトンネル
  ある日、その境界が何者かによって破壊されてしまう。

〇中世の街並み
  それ以後──
魔物「ぐぅうううう!」
村人「きゃぁあああ!」

〇中世の街並み
村人「ぅぅ・・・・・・」
村人「だ、誰か・・・・・・」
魔物「キハハハハ!」

〇外国の田舎町
魔物「くくくくく・・・・・・」
村人「ゎぁあああ!」

〇睡蓮の花園
魔物「きゃきゃきゃ!」
戦士「く、くぅ・・・・・・」

〇噴水広場
  人間の世界には、
  魔物が現れるようになった。
  人より、
  力を持ち、
  魔力を用いて、
  人間のいる世界を蹂躙しようとする魔物たち。

〇西洋の城
女王「そこまでです」

〇村に続くトンネル
魔物「ぁああ?」

〇西洋の城
  女王の持つ加護の力で、結界が張られ、魔物は元いた世界に戻ったものの・・・・・・

〇村に続くトンネル
  100年の後、
  女王のつくった結界に綻びが生じ──

〇村に続くトンネル
  再び、魔物が現れるように・・・・・・
魔物「ふはははは!」

〇西洋の城
大臣「この度のこと、」
大臣「恐らく──」
大臣「・・・・・・恐れながら、」
大臣「女王の加護の力が弱まった為かと!」
大臣「うむ」
大臣「やはり、そう思うのが順当であろう」
大臣「女王が、 加護の女王と成られて100年」
大臣「確かに、そろそろ限界だったのかもしれぬ」
大臣「だが!」
大臣「魔物を野放しにはできん!」
大臣「今一度、討伐隊を結成しよう!」
大臣「お待ちください。 それだけでは、足りません」
大臣「女王には、もう頼れない」
大臣「他にも案が?」
大臣「はい。 次期女王を育てる頃合いかと」
大臣「──次期女王?」
大臣「ええ」
大臣「女王の力が弱くなっている以上、代わりのものを見つけなければ」
大臣「加護の力を受け継ぐものを育てるのです」
大臣「力を、受け継ぐ・・・・・・」
大臣「果たして、そのようなことが可能なのか?」
大臣「はい」
大臣「女王も、もとは、一介のご令嬢に過ぎません」
大臣「加護の力は、授かりものであると私に教えて頂きました」
大臣「なんと・・・・・・」
大臣「ですから、」
大臣「女王に認められる相応しい後継者を育て、選んで頂きます」
大臣「国中の令嬢を集め、器となるものを育てるのです」
大臣「そうだな。 討伐も大事だが、この先のことも考えねばならぬ」
大臣「わかった」
大臣「早速手配しよう」

〇華やかな裏庭
コトノ・イーストリア(今日も、ハーブがたくさん摘めるわ)
  ──コトノ・イーストリア──
  ハーブを育てることが生きがいの物静かな女性
ユノ「お嬢様ー!」
ユノ「お城から手紙です!」
コトノ・イーストリア「ぇ──」
ユノ「手紙にはなんて?」
コトノ・イーストリア「次期女王を選ぶので、その試験に参加しろと」
ユノ「試験?」
ユノ「次期女王?」
ユノ「お、お嬢様が次期女王に?」
ユノ「それは、ちょっと、どうでしょうか?」
コトノ・イーストリア「そうよね・・・・・・」
コトノ・イーストリア「女王って、もっとこう、 花がある感じだし」
コトノ・イーストリア「パーティでも、壁の花になってしまう私じゃとても・・・・・・」
ユノ「謹んでご辞退されては?」
コトノ・イーストリア「そうね。 そうしたいんだけど、」
コトノ・イーストリア「それが」
ユノ「それが?」
コトノ・イーストリア「辞退すれば、国を追放されるって・・・・・・」
ユノ「えー、そんな!」
ユノ「強制参加だなんて!」
ユノ「横暴です!」
コトノ・イーストリア「まぁ、最近魔物も現れているというし、大臣たちにもお考えがあるのでしょう・・・・・・」
ユノ「そりゃ、そうかもしれませんけど・・・・・・」
ユノ「でも!」
ユノ「大切なお嬢様を、」
ユノ「なにをするのかもわからないところに、」
ユノ「むかわせれません!」
ユノ「抗議します!」
コトノ・イーストリア「ユノ・・・・・・」
コトノ・イーストリア「気持ちは嬉しいけど・・・・・・」
クリス・ミカー「まぁまぁ、そうカリカリすんなよ」
クリス・ミカー「心配すんなって」
クリス・ミカー「俺も一緒にいくからさ」
ユノ「でたな!」
ユノ「お嬢様に近付くな! 用心棒!!」
ユノ「流れ者め!」
クリス・ミカー「はは、手厳しいなぁ」
クリス・ミカー「気ままに生きるのが性にあっててねー」
クリス・ミカー「それに、」
クリス・ミカー「近くにいなきゃ、用心棒の意味ないだろ」
クリス・ミカー「なぁ?」
コトノ・イーストリア「まぁ、そうですけど」
クリス・ミカー「お嬢ちゃん、出発はいつだ?」
ユノ「コトノ様と呼びなさい、 無礼者!」
コトノ・イーストリア(はー、顔を合わせる度に・・・・・・)
ユノ「コトノ様」
コトノ・イーストリア「はい!」
ユノ「私も参ります!」
コトノ・イーストリア「えええ・・・・・・」
ユノ「確かに、コトノ様は、人の上に立つお人には見受けません」
ユノ「こどもの頃から、争いを嫌い、」
ユノ「勝ちを譲り続けてきました」
ユノ「この度の話、女王を選ぶ戦いといっても過言でない」
ユノ「コトノ様が勝つとは全く思えません」
ユノ「ですが」
ユノ「私の育てたお嬢様こそ、女王に相応しい!」
ユノ「そう思うのです」
ユノ「育てたものの、 挟持があります!」
コトノ・イーストリア「う、うん・・・・・・」
ユノ「共に参りましょう!」
コトノ・イーストリア「は、はい・・・・・・」

〇西洋の城
  城で待ち受ける、

〇炎

〇魔法陣2

〇雷
  試練の数々

〇西洋の城
  立ちはだかる、
  ライバルたち

〇ヨーロッパの街並み
  そして──
魔物「ウハハ!」
クリス・ミカー「どれだけ来ようが、指一本触らせない!」

〇城壁
クリス・ミカー「大丈夫」
クリス・ミカー「君ならきっとできる」

〇城壁
クリス・ミカー「よく頑張ってるよ」

〇城壁
クリス・ミカー「早く逃げろ!」
コトノ・イーストリア「いいえ」
コトノ・イーストリア「今度は、私があなたを護ります!」

〇大樹の下
クリス・ミカー「これからは、君の騎士になるよ」
  恋・・・・・・

〇西洋の城
  次期女王は誰に──

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