〇魔界
悪魔幹部（あの娘を狙うには、 やはりアームドシックスを 何とかする必要がありますね）
悪魔幹部（しかし今のアームドシックスの実力は かなりのもの・・・）
悪魔幹部（となれば・・・）
悪魔「申し上げます。 アームドシックス、表裏 騎士の データが届きました」
悪魔幹部「ああ、受け取ろう」
悪魔幹部「・・・」
悪魔幹部「なるほど・・・。 次の手は、これでいきましょう」

〇教室
ナイト「あれ以来、悪魔たちの動きはないな」
ハナ「やっぱり気になるよね・・・」
ハナ「でもナイトくん」
ナイト「うん？」
ハナ「無理に一緒にいなくていいんだよ？」
ナイト「で、でも、この前やキングの時みたいに また、ハナが狙われるかもしれないし・・・」
ハナ「わたしは大丈夫。大丈夫だから」
ハナ「それにナイトくんもアームドシックス。 狙われるのはナイトくんかもしれない」
ナイト「そうだけどな・・・」
生徒1「おい、聞いたか？」
生徒2「ああ、○○駅の方に悪魔が出たって？」
「!」
ハナ「行こう、ナイトくん！」
ナイト「ああ！」

〇駅の出入口
町人「わああっ！ 悪魔だぁ！」
町人「に、逃げろおっ！」
呪術悪魔「フフフ・・・」
呪術悪魔（さあ、来なさい。 アームドシックス）
ナイト（変身）「そこまでだ、悪魔！」
ハナ「わたしたちが相手よ！」
呪術悪魔「来ましたか、アームドシックス」
呪術悪魔「わたくしが引導を渡してあげましょう！」
ナイト（変身）「ぐ・・・！」
ハナ「くっ・・・」
ナイト（変身）「だが今ならこの程度！」
呪術悪魔「ぐっ・・・！」
ナイト（変身）「とどめだっ！」
呪術悪魔「ぐあああっ！」
呪術悪魔（だが、計画通り！ 最後にこれを・・・！）
呪術悪魔「おおおっ！」
ナイト（変身）「っ・・・!?」
呪術悪魔「さらばだ、アームドシックス」
ハナ「ナイトくん！ 大丈夫？」
ナイト（変身）「あ、ああ・・・。 最後の悪あがき・・・か？ 効いてはいないさ」
ハナ「よかった・・・」
ハナ「じゃあ、帰ろう」
ナイト（変身）「そうだな」

〇男の子の一人部屋
　　その日の夜・・・。
ナイト「う、う～ん・・・」
恨みの影「おぉ・・・貴様が、貴様のせいで・・・」
恨みの影「貴方が・・・貴方が・・・憎い」
ナイト「う・・・な、なんだ？」
「オオォォ・・・」
ナイト「!?」
ナイト「う、うわああっ!?」

〇教室
ハナ「ナ、ナイトくん、大丈夫・・・？」
ナイト「夢見が・・・悪くてな・・・」
ハナ「それだけ？ 顔色も悪いし・・・」
ハナ「熱もあるよ！」
ハナ「ほ、保健室行かないと！」
ナイト「ああ・・・ちょっと、行ってくる・・・」
ハナ「ナイトくん・・・」

〇開けた交差点
ハナ「・・・それから３日、 ナイトくんの熱が下がらないの」
リン「ただの風邪・・・じゃないわよね」
ミキト「薬とか飲んでるんでしょう？」
ハナ「うん。でも全く効いてなくて・・・」
リン「・・・悪魔との戦いに気を張りすぎたのかしら」
ミキト「悪魔との戦い、といえば 戦いで何かありませんでしたか？」
ハナ「戦いで・・・」
ハナ「そういえば、 この前の悪魔との戦いで・・・！」
リン「悪魔の最後のあがきを受けた？」
ミキト「それが原因の可能性は高いですね」
ハナ「そ、そんな！」
リン「ナイトくんが受けたのが、 悪魔による呪いの類だとしたら・・・」
リン「ハナちゃん。 ナイトくんを治せるのは、 神の力を持つ貴女だけよ」
ハナ「う、うん！」

〇男の子の一人部屋
ナイト「う、う～ん・・・」
ハナ「ナイトくん」
ナイト「ハ、ハナ・・・？ 離れないと、風邪移るぞ」
ハナ「風邪じゃないよ、ナイトくん。 それはたぶん、悪魔の呪い」
ナイト「呪い・・・？」
ナイト「あの時のあれか・・・？」
ハナ「今から神の力で、呪いを解いてみる」
「・・・」

〇幻想空間
呪術悪魔「フフフ・・・。 さすがのアームドシックスも 苦しんでいるようだな」
呪術悪魔「あと少しでアームドシックスは──」
ハナ「そこまでよ！」
呪術悪魔「む!?」
呪術悪魔「娘・・・。 そうか、神の力で・・・」
ハナ「ナイトくんを解放しなさい！」
呪術悪魔「解放？ フフフ、違うぞ、娘」
呪術悪魔「これはアームドシックス、 表裏 騎士の罪」
ハナ「罪・・・？」
呪術悪魔「知っているだろう？ アームドシックスの裁きを」