未来でイヴ ―イケメンの園❤―

在ミグ

4本目 手の中の思い出(脚本)

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〇大学の広場
14106「待ってくれ」
14106「行くな」
14106「行かないでくれ・・・・・・」
14106「置いていくな・・・・・」
14106「俺を独りにしないでくれ・・・・・・」
あたし「ごめんなさい・・・・・・」
あたし「さようなら・・・・・・」
あたし「・・・・・・」
あたし「禊さん・・・・・・」

〇近未来の手術室
イヴ「っ!」
イヴ「ここは・・・・・・」
14106「良かった。気が付かれましたか」
イヴ「あっ・・・・・・」
14106「申し訳ありませんでした」
14106「女性に手を上げるなど・・・・・・」
14106「弁解の余地もありません」
イヴ「・・・・・・」
14106「・・・・・・お怒り、ですよね?」
イヴ「部屋に帰っても?」
14106「はい。問題がなければ」

〇殺風景な部屋
イヴ(殴られたショックなのかな?)
イヴ(すべて思い出してしまった)
イヴ(あの大きな手・・・・・・)
未来(あたしは、未来・・・・・・)
未来(医者を志していた・・・・・・)

〇ホテルのレストラン
  禊さんとは結婚を約束した仲で・・・・・・

〇古いアパートの部屋
  結婚生活は経済的に苦しかったけど、あたしは幸せだった。
  あんな事になるまでは・・・・・・
「・・・・・・」
未来「子供が作れない、か・・・・・・」
禊「済まない」
未来「体質なんだから、しょうがないよ」
禊「・・・・・・本当に済まない」
禊「情けない男だ・・・・・・」
禊「一番愛している女の望みも叶えてやれないなんて・・・・・・」
未来「ううん。いいの」
未来「残念ではあるけど、」
未来「子供が欲しくて、貴方と結婚した訳じゃない」
未来「あたしは幸せよ」
禊「本当に?」
未来「本当」
禊「未来・・・・・・」
  本当に正直な気持ちだった。
  あたしは満足していた。
  子供のいない夫婦なんて幾らでもいる。
  幸せの価値なんて他人と比べるものじゃない。
  でも・・・・・・

〇古いアパートの部屋
禊「生物は子孫を残す為に生きている」
禊「俺は男としても、生物としても失格だ」
未来「そんな事ない」
未来「あたしは充分幸せだし、」
未来「貴方は立派な人間よ」
未来「素敵な人よ」
禊「お世辞なんていらない!」
禊「お前も影で俺を馬鹿にしてるんだろう!?」
未来「そんな事ある訳ないじゃない」
  子供が出来ない身体。
  そうわかってから、禊さんは日に日に荒んでいった。
  酒に逃げて・・・・・・
  暴力を振るう様になった。
禊「何が素敵だ!」
禊「こっそり男と会って!」
禊「俺の事を笑っていたんだろう!?」
未来「なっ!?」
未来「浮気なんてする筈ないでしょ!」
禊「どうだかな」
未来「貴方の事を相談していたの」
未来「どうしてそんな考え方になるの!?」
禊「相談? 子供が欲しいなら、そいつの子供を産めば良い」
未来「なっ・・・・・・!?」
未来「・・・・・・」
  愛情が冷めてしまうには充分過ぎた。

〇ゆるやかな坂道
  その後は・・・・・・
  そうだ。ぼーっとしていて・・・・・・
未来「・・・・・・」

〇殺風景な部屋
未来(そこから先の記憶はない・・・・・・)

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コメント

  • やはり施設自体がこじらせたイケオジの策略……?
    男性不妊はつらいですね。こういう背景が男性の扱いの乱暴さに繋がっているのか……

  • 明らかに20は超えてそうな若者の製造年月日が10年前とか言ってたから老人も恐らく促成栽培が可能なのはいいとして、ここは一体?個人が何とか出来るものなのか。禊さんが寝取られ性癖でもない限りやってる意味もわからんぞ。
    どうなる、最終回

  • おおう…枯れ専までご用意…
    どんな施設だw
    クローンはイケオジが全部作った…?
    ミステリーですね!

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