未来でイヴ ―イケメンの園❤―

在ミグ

3本目 知らない方が良い事(脚本)

未来でイヴ ―イケメンの園❤―

在ミグ

今すぐ読む

未来でイヴ ―イケメンの園❤―
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇大学の広場
  待ってくれ。
  行くな。
  行かないでくれ・・・・・・
  置いていくな・・・・・
  俺を独りにしないでくれ・・・・・・
  未来・・・・・・

〇殺風景な部屋
「未来っ!!」
14106「!!」
14106「夢、か・・・・・・」

〇近未来の手術室
14106「お疲れ様でした」
14106「残念ながら今回も妊娠はありませんでした」
イヴ「・・・・・・」
14106「何か?」
イヴ「具合でも悪いんですか?」
14106「いえ。何故そんな事を?」
イヴ「一度も目を合わせてくれない」
14106「・・・・・・そんな日もありますよ」
イヴ「具合ではなく、機嫌が悪い?」
14106「貴女の方こそ」
イヴ「そりゃ好きでもない男に、連日抱かれていたら機嫌だって悪くなりますよ」
14106「ケアはしているつもりです」
イヴ「十分だと?」
「・・・・・・」
イヴ「今日はこのくらいにしておきましょう」
14106「それが良さそうですね」

〇殺風景な部屋
イヴ「何なん!? あいつ!」
イヴ「腹立つわ〜!!」
イヴ「いい歳したおっさんの癖に、自分の機嫌くらい自分でとれっつーの!」
イヴ「あたしゃ人類の命運を握ってる女神だよ!?」
イヴ「そんな相手にケンカ売るかね!?」
イヴ(あ、ケンカと言えば先日の件、聞きそびれちゃったな・・・・・・)

〇病院の待合室

〇殺風景な部屋
イヴ(男だけの世界はケンカが多い?)
イヴ(怒り? いや違うな・・・・・・)
イヴ(たぶん嫉妬だ)
イヴ(女を取られたっていう・・・・・・)
イヴ「ん?」
イヴ(女を取られた? あたしは誰のもんでもないぞ)

〇大学の広場

〇殺風景な部屋
イヴ(あたし・・・・・・ あの人を知ってる?)
イヴ(この記憶は何・・・・・・)

〇ラブホテルの部屋
0810「あ、嗚呼・・・・・・」
イヴ「あのさ」
0810「何か失礼がありましたでしょうか?」
イヴ「いや、そうじゃなくて・・・・・・」
イヴ「貴方達って、しょっちゅうケンカとかするの?」
0810「ケンカ・・・・・・ ですか?」
0810「しょっちゅう、というのがどのくらいの頻度かわかりませんが、」
0810「まあ、する時はしますね」
イヴ「それは殴るとか、蹴るとか?」
0810「まあ、ケンカ、と言うなら・・・・・・」
イヴ「口論とか裁判は?」
0810「さいばん? というのは何ですか?」
イヴ「え?」
イヴ「いや、裁判って言ったら裁判よ」
イヴ「原告がいて、被告がいて・・・・・・」
0810「えぇっと・・・・・・ げんこく、という職業があるんですか?」
イヴ「・・・・・・」
イヴ「貴方、歳は幾つ?」
0810「製造されたのは10年程前です」
イヴ(何? 何? 絶対おかしい!)

〇殺風景な部屋
イヴ(そうよ)
イヴ(何もかもおかしい)
イヴ(快適過ぎて気が回らなかったけど、)
イヴ(あたしは、ココとヤリ部屋、診察室くらいしか行った事がない)
イヴ(ロビーでも確認しなかった・・・・・・)
イヴ(この施設は何なの?)
イヴ(そもそも・・・・・・)
イヴ(本当に百年も経ってるの?)
イヴ(あたしはコールドスリープしていた?)
イヴ(・・・・・・確かめなくちゃ)

〇殺風景な部屋
イヴ(こっそり・・・・・・)

〇病院の待合室
イヴ(誰もいない・・・・・・)
イヴ(静か過ぎる・・・・・・)

〇病院の廊下

〇大きい病院の廊下
イヴ(どーなってんの?)
イヴ(もう何分歩いた?)
イヴ(出口がない・・・・・・)
イヴ(窓すら見えない・・・・・・)

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:4本目 手の中の思い出

コメント

  • タイトルの未来でイヴって……そういうこと??
    一気にコールドスリープ設定が怪しくなりましたね!
    謎の全容が気になります。

  • そうなんですよね、普通に読んでましたけど『憎しみ』は?ってなりました。
    そしてどこへ終着しようとするのかまだ見えない…不思議な感覚です。

  • イケオジなにもの!?
    続き行ってきまーす!😆

コメントをもっと見る(9件)

ページTOPへ