エピソード3 シルヴィ女王(脚本)
〇闘技場
2日後
再び、闘技場にて
シルヴィ「オーガ」
オーガ「は」
シルヴィ「どうして 私をここに呼び出したの?」
オーガ「それは・・・」
シルヴィ「闘技場よ ここ」
オーガ「・・・」
シルヴィ「聞いてるの?」
オーガ「は、はい」
オーガ「の、後ほど説明します」
シルヴィ「後ほど?」
オーガ「そ、それでは こちらへどうぞ」
シルヴィ「観戦席にずいぶんと人が 集まっているみたいだけど?」
オーガ「う・・・」
シルヴィ「城内の兵まで観戦席に いるみたいね」
オーガ「・・・」
シルヴィ「巡回兵も、いるの?」
オーガ「い、いえ 彼らは通常通り、見張りにあたらせています」
シルヴィ「オーガ!」
シルヴィ「何をたくらんでいるの!?」
オーガ「う・・・」
『司令
ご協力感謝します』
オーガ「テオ!」
『初めてではありませんが
改めまして』
『シルヴィ女王』
『第一常備兵団に
着任したばかりの
テオと申します』
シルヴィ「・・・」
『2度もお会いできたこと
光栄に存じます』
シルヴィ「・・・(無視)」
『私は先の闘技大会の
優勝者です』
シルヴィ「・・・(無視)」
『優勝者である私は
女王であるあなたと
対戦資格を有しています』
『それを今
ここで行使します』
シルヴィ「・・・・・・ (無視)」
『シルヴィ女王!』
『今ここで剣を抜き
私と勝負して頂きたい』
シルヴィ「・・・・・・ (無視)」
『あなたの政策は
ベルナンド城内の
兵力を著しく
無力化させるものばかり』
『このまま行けば
城内の防衛体制は皆無となり
丸裸になるでしょう』
シルヴィ「・・・」
『あなたがなぜ
そこまでして
戦力削減政策に固執するのか
理由をお聞きしたいところですが・・・』
『そのご様子では
こちらが納得できる返答は
いただけないようですね』
『であれば
今すぐこの場で
どちらが強いのか』
『どちらがベルナンド国王に
ふさわしいのか
決めようではありませんか?』
シルヴィ「・・・」
『剣を抜いてください!
シルヴィ女王!』
シルヴィ「・・・」
オーガ「あ、あの、シルヴィ女王」
オーガ「彼の言う通り 我が軍の兵達は 兵力を削減され」
オーガ「みんな 不安に思っております」
オーガ「もし、あなたの強さが ここにいる闘技大会優勝者のテオを 超えるものだと」
オーガ「皆の前で証明できれば 我が兵たちも安心します」
シルヴィ「ふふ」
?
オーガ「シルヴィ女王?」
オーガ「な、なぜ笑っておられるのです?」
シルヴィ「オーガ やっと、まともに口を開いたのね?」
オーガ「え?」
オーガ「・・・」
オーガ「不徳のいたすところです」
シルヴィ「私は忙しいのよ」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)