ふぁんたじっくな余命18年

佐藤ひな

第一話(脚本)

ふぁんたじっくな余命18年

佐藤ひな

今すぐ読む

ふぁんたじっくな余命18年
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇空
ナナシ「ありがとう! 母さん、父さん!学園に行けるなんて思わなかったよ!本当に、ありがとう!」
母さん「もう、甘やかしすぎですよ!」
父さん「あっはは、そうぅ、怒らないぃでクレェよう〜」
ナナシ「ふふっ」
母さん「あっ、もうこんな時間、初日から遅刻してしまうわよ!早く!」
ナナシ「遅刻は困る〜」
  その後、時間ぎりぎりで、入れた

〇教室
ルイ「今日貴族が入学するらしいぜ、俺たちに金を見せつけるためだけにな!!」
亞意「ここは、貴族の来るようなとこじゃないってわからないのかしらね?」
亞意「そうだ!あんなやつ、落としちゃおうかしら?」
ルイ「いいな!さすがは亞意」
潮鬼「みなさん!今日は、新入生が入ってきます!」
潮鬼「ナナシ自己紹介をどうぞ」
ナナシ「私は、ナナシと言います。 今日から入ってくる、新入生です。 得意科目は魔術などです。 苦手科目は体力を使う授業全般です」
ナナシ「よろしくお願いします」
潮鬼「では、君は、亞意の隣に座ってね」
ナナシ「はい!」

〇教室
ナナシ「よろしくね!」
亞意「よろしくお願いします ナナシ様」
ナナシ「同じ、学生同士呼び捨てでいいのに」
亞意「そんなことできないでしょ?貴方とアタシの地位わかって言ってるの?」
亞意「いえ、なんでもございませんナナシ様」
ナナシ「謝らなくていいのに・・・」
亞意「さ、授業に集中してください」
  昼
ナナシ「弁当の時間ね、一緒に食べましょう!」
亞意「あはは、いいよ──」
亞意「なんか言うわけないでしょ?そもそも、貴族と平民が一緒にいちゃダメでしょ?ねぇ?その上一緒にご飯?無理だよね?」
亞意「と言うことで、アタシは別の『友達』と食べるよ」
ナナシ(行っちゃった・・・ 知らない人でフランクに接しすぎたかな? 明日謝ろう)
ナナシ「美味しそ〜!」
ナナシ(そういえば、皆の弁当はなんだろう?)
ルイ(今日もこれだけか・・・)
ルイ(母さん、忙しいからな・・・)
ナナシ「少ないわね・・・ 普通はそのくらいなのかしら?それにしても少ないわね・・・」
ナナシ「あの、君、これいる?」
ルイ「いらない」
ルイ「いえ、その・・・ご気持ちはありがたいのですが、入りません・・・先ほどのは忘れてください・・・」
ナナシ「お腹空いてそうだから上げようと思ってたけど・・・いらないのならいいわ」
ナナシ(もしかして、私って避けられてるかな?いや、そんな馬鹿な・・・)
  チャイムが鳴る
湖鬼「皆〜 外出て〜」
生徒「は〜い!」

〇大樹の下
ナナシ「わぁ、綺麗だわ!」
ナナシ「さて、広いし、探索してみようかしら?」
ナナシ「『セーブポイント』」
ナナシ「よし、これで迷子になってもいつでもテレポート可能だ」

〇村に続くトンネル
ナナシ「暗い、わね・・・」
ナナシ「うっ、痛っ、枝が当たってしまったわ・・・」
ナナシ「母さんに・・・ 怒られてしまうわ・・・」
ナナシ「もっと、暗いとこがあるわ!いってみようかしら?」

〇華やかな広場
ナナシ「なにここ!すごく、綺麗だわ!」
???「きゃ!」
ナナシ「え?」
???「な、なんで、ここに、ひ、人がいるんだよ」
ナナシ「綺麗なところだから?」
ムナ「せ、先生に、私のこと、つ、たえないで、ね・・・」
ナナシ「貴方は?」
ムナ「お、しえない、絶対・・・」
ナナシ「行っちゃった・・・」
ナナシ「今のは、一体?」
ナナシ「本、落としって行っちゃったみたい・・・」

〇華やかな広場
ナナシ「わぁ!雨だ、この本をどうすれば・・・」
ナナシ「屋根の下〜屋根の下〜 ってないか・・・」
ナナシ「あの子もいないし・・・」
ナナシ「明日また持ってくるか」
ナナシ「『ポイントテレポート』」

ページTOPへ