魔法少女の母、娘を全力でサポートします!

花石雫

魔法少女に必要なもの②(脚本)

魔法少女の母、娘を全力でサポートします!

花石雫

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〇大きい研究施設
  娘達がマスコットが居ないと叫んだ、一週間後・・・
  池野司令官に再び呼び出され、私達は再び地球防衛庁を訪れていた・・・

〇近未来の開発室
  池野司令官に案内された研究室には沢山のポッドが並んでいた。
「ここは・・・?」
池野司令官「はは、驚いたかい?」
池野司令官「ここは、魔法少女達のマスコット・・・サポートロボットを開発している部署だよ!」
赤城桃子「サポートロボット・・・戦隊の方はキグルミなのに・・・」
池野司令官「うっ、すまないね桃子君・・・どうしても若い子達にサポートが必要で、そうなると予算の方がね・・・」
赤城桃子「いえ、別にキグルミでも問題はなかったのでいいんですけどね」
池野司令官「そう言って貰えると助かるよ」
青海光李(おうみひかり)「わぁ~、なんだかすごいね、秋桜ちゃん!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「そうだね、光李ちゃん!」
池野司令官「よーし、じゃあ君達のデビューに会わせて稼動可能なマスコットを紹介しよう!」
  池野司令官が言うと、開発者の人達が幾つかのマスコットを見せてくれた。
池野司令官「先ずは金の毛並みが美しいと評判のゴールデンモンキーことゴルモンだ!」
ゴルモン「ウホッ!」
青海光李(おうみひかり)「こ、神々しいゴリラだ・・・!!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「凄い!強そうだねー!」
青海光李(おうみひかり)「うん、強そう・・・!強すぎて私達居なくてもいい気がするよ・・・?」
赤城桃子「あの、魔法少女のマスコットがゴリラは・・・ちょっと・・・」
ゴルモン「ウホ・・・」
池野司令官「駄目かね?じゃあこっちはどうだろうか? 空飛ぶサメのシャーキーだ!」
シャーキー「シャーッッッ!!」
青海光李(おうみひかり)「うわぁぁぁんお母さん怖いよぉっ!!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「え?!すごくカッコいいのに!!」
赤城桃子「お母さん、貴方の感性が凄く心配だわ・・・」
青海舞桜(おうみまお)「ちょっと!子供が泣くようじゃマスコット失格でしてよ、池野司令官!」
シャーキー「シャアァァ・・・」
池野司令官「すっ、すまない、怖がらせるつもりはなかったんだ」
池野司令官「一応、秋桜君のカッコいいのが良いと言う希望を取り入れたのだが・・・」
池野司令官「大人と子供の感性の違いを忘れていたよ」
赤城桃子「秋桜には悪いけれど、魔法少女にあった可愛いこは居ないんですか?」
池野司令官「それならこの子はどうだろう?」
ミュア「ミャア・・・」
青海光李(おうみひかり)「可愛い~!!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「ネコちゃんだ~!!」
ミュア「ザ・・・認識・・・ダウンロード・・・・・・・・・」
ミュア「・・・ニャ・・・はじめまして、光李ちゃん、秋桜ちゃん、・・・ボクはミュアって言う・・・にゃ!」
「喋った!!!!!」
池野司令官「この子は君達に会わせて成長する!一緒にいればいる程、より深いサポートを出きるようになるぞ!」
青海光李(おうみひかり)「秋桜ちゃん、私この子がいい!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「うーん、ゴリモンもシャーキーも、かっこよかったけど・・・」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「私もミュアちゃんがいいな!」
池野司令官「よぉし、決まりだな!」
池野司令官「じゃあ、二人にはこれも渡しておこう」
「これは・・・?」
池野司令官「変身ステッキだよ。これを握ってこないだ設定したパスワード・・・魔法の呪文を唱えれば・・・」
池野司令官「君達は魔法少女に変身できるぞっ!」
青海光李(おうみひかり)「ほんとですか!?やったぁ!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「色もそれぞれにあわせてあってかっこいい!」
池野司令官「GPS機能もついているが、無くさないようにな!」
「はいっ!!」
池野司令官「とは言えこのままじゃ邪魔になるからね、ここをこうして、こうすると・・・」
  シュルル・・・
「ステッキが小さくなった!!」
池野司令官「これで持ち運びしやすいだろう?お母さん達にチェーンでも付けて貰って、首から下げるといい」
「はーい!!」
青海舞桜(おうみまお)「チェーンねぇ・・・」
赤城桃子「本体がシンプルだから、あわせてシンプルでもいいけれど・・・」
赤城桃子「魔法少女らしさを出すならビーズを付けたものがいいかしら?」
青海舞桜(おうみまお)「素敵ね。そう言えば、近くにパワーストーンのお店がなかった?」
赤城桃子「あったわね!あそこは加工されたビーズもバラ売りしているから・・・一度覗いて見ましょう!」
池野司令官「うむ、そこら辺は君達に任せた!」
池野司令官「親として色々大変だろうが、これからもよろしく頼むよ」
青海舞桜(おうみまお)「勿論ですわ」
赤城桃子「私達に出来ることは何でもしますから、言ってください!」
池野司令官「そう言ってくれると心強いよ!」
  爽やかに笑う池野司令官だが、その顔には疲労が見て取れる。
  うちの子達だけで全ての学校等を守れるわけではないから・・・色々と大変なのだろう。

〇宝石店
  防衛庁を後にした私達は、近くにあるパワーストーンのお店へと足を運んだ。
青海光李(おうみひかり)「すごーい!綺麗ー!!」
赤城秋桜(あかぎこすもす)「金色ピカピカのパーツもあるー!!かっこいー!!」
青海舞桜(おうみまお)「ほら二人とも、余り騒がないの。他のお客さんの邪魔にならないように見るのよ?」
「はぁーい!」
赤城桃子「ふふ、こういう所で楽しくなってしまうのは子供も大人も一緒よね」
青海舞桜(おうみまお)「まあ、楽しいわよねこういうのを見るのは・・・」
青海舞桜(おうみまお)「さて、と。桃子さんはどんなものがあの子達に似合うと思う?」
赤城桃子「そうね・・・うちの子ならルビーやガーネット、光李ちゃんならシトリンやトパーズがベースかしら?」
青海舞桜(おうみまお)「クォーツや水晶系をアクセントにして透明感も持たせたいわね」
赤城桃子「チェーンはどうしようかしら?デザインは揃えて石にあった素材にする?」
青海舞桜(おうみまお)「そうね。あぁ、チェーンの先に余裕を持たせて、ここに子供達の好きなチャームも付けてあげましょうか」
赤城桃子「好きなもの・・・変なもの探してきそうで怖いわ・・・」
青海舞桜(おうみまお)「そこは・・・まぁ、親の責任で止めましょう・・・」
  秋桜ちゃんのセンスが独特であることは短い付き合いだが理解した。
店員さん①「いらっしゃいませ~、こちら、宜しかったらどうぞ!」
青海舞桜(おうみまお)「あら、ありがとう。これは・・・」
赤城桃子「石言葉?」
店員さん①「はいっ!色やデザインもですけど、石の持つパワーや石言葉で決めるお客さんも多いんですよ!」
店員さん①「オーダーも承りますので、お気軽にお声がけください!」
青海舞桜(おうみまお)「石言葉、ねぇ・・・」
赤城桃子「基本はあの子達に選ばせてあげたいけど・・・」
  店員に渡された紙をまじまじと見やる。
  そして、その目は自然と一点にとまり、私と桃子さんは顔を会わせた。
青海舞桜(おうみまお)「・・・これくらいは、いいわよね?」
赤城桃子「・・・そうよね?母親の特権ってことで、ね?」
  娘達のチェーンにつけるビーズの中にそっと忍ばせたのは『パール』
  その石言葉の一つは、『母の愛で身を守る』・・・
  その石言葉の通り、私達の思いが貴方達を守りますようにと願いを込めて。
  娘達の希望も取り入れた魔法少女への準備が、また一つ完成したのだった。

次のエピソード:魔法少女の初陣だ!

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