ファンタスティック女子高校生

ウゴ鈴木

エピソード9 VSベジドラゴン(優子とタマちゃん編②)(脚本)

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〇霧の立ち込める森
  前回までの
  ファンタスティック──
優子(ゆうこ)「一瞬で景色が変わった! もしかしてここが・・・」
珠美(たまみ)「魔界だね・・・」
  ふたりはついに魔界に到着

〇谷
  しかし、悪魔カルカンの城へと、
  たどり着くには・・・
  道を塞いでいるベジドラゴンを、
  倒さなければならない

〇草原
  その事を近くの村人に聞かされ、
  話し込んでいると・・・
珠美(たまみ)「ふ〜ん・・・この村には、 高品質な肥料があるんだ・・・」
珠美(たまみ)「打倒ベジドラゴン、 なんとかなるかも・・・ モグモグ・・・」
優子(ゆうこ)「おにぎり食べながら言われても・・・」
  タマちゃんの策とは一体・・・!?

〇手術室
  一方、綾は天国で・・・
ドクター「赤子の姿に似せるために、 骨を削り肉をそぐ」
  次に生まれ変わる赤ん坊への、
  転生手術を受けることに!
ドクター「始めるよ〜ん♪」
綾(あや)「イヤ・・・やめて・・・」

〇研究施設の玄関前
  復活に残された時間はあとわずか
  綾の運命やいかに──

〇谷

〇山の中
珠美(たまみ)「まずはプランA・・・ 手持ちの武器で、 ドラゴンの実力を確かめるよ・・・」
優子(ゆうこ)「わかった!」

〇谷
ベジドラゴン「グルル・・・」
珠美(たまみ)「弾かれた・・・ 銃じゃダメージゼロか・・・」
優子(ゆうこ)「次はわたしが行くね!」
優子(ゆうこ)「メニューから“ファイヤー”を選択!」

〇渓谷

〇谷
優子(ゆうこ)「「どういうことだ? 魔法の選択から発動までにタイムラグがあったぞ」だって?」
優子(ゆうこ)「これは“処理落ち”よ! 油断したようだね」
珠美(たまみ)「誰もそんなこと言ってない・・・ あと、“処理落ち”ダセー・・・」
ベジドラゴン「グルル・・・」

〇炎
優子(ゆうこ)「あ・・・」

〇谷
優子(ゆうこ)「ありがと、助かったよタマちゃん」
珠美(たまみ)「銃も魔法も効かない・・・ かなりの強敵だね・・・」
珠美(たまみ)「作戦変更、プランB・・・ 手順は覚えてる・・・?」
優子(ゆうこ)「うん!  まずはベジドラゴンの視界を遮るんだね」

〇古い本
  “ストーム”!

〇谷
優子(ゆうこ)「これ位の土煙で充分かな?」
珠美(たまみ)「露出狂かな・・・」
優子(ゆうこ)「好きでやってるんじゃないよ〜! 毎回エッチな風だな!」
珠美(たまみ)「わたしが準備してる間に早く服を着て・・・」
珠美(たまみ)「んと・・・」
珠美(たまみ)「袋の中からコイツを出して、と・・・」

〇児童養護施設

〇荒れた小屋
珠美(たまみ)「肥料・燃料油・銃弾・おにぎりを包んでたラップ・・・ 材料はそろった・・・」
優子(ゆうこ)「何を作ろうとしてるの?」
珠美(たまみ)「爆薬・・・」
優子(ゆうこ)「エェッ、爆薬!?」
優子(ゆうこ)「そんなシンプルな材料だけで作れるの?」
珠美(たまみ)「まぁ見てて・・・」

〇keep out
珠美(たまみ)「それでは爆薬作りの始まり始まり・・・ よい子はマネしちゃダメだぞ・・・」
珠美(たまみ)「まずは肥料・・・  予想通り硝酸アンモニウムの化学肥料だ・・・」
珠美(たまみ)「これに適当な油を染み込ませて・・・ 練り練り・・・」
珠美(たまみ)「その中に起爆用の銃弾を埋め込む・・・」
珠美(たまみ)「形を整えたら、 崩れないようラップで包んで、と・・・」
  ANFO(アンホ)爆薬の完成・・・!

〇谷
珠美(たまみ)「それじゃ爆薬を投げるよ・・・ なるべくドラゴンの近くで起爆してね・・・」
優子(ゆうこ)「OK!」
珠美(たまみ)「〜〜〜・・・」
珠美(たまみ)「サアッ・・・!」

〇黒
珠美(たまみ)「今だ・・・!」
優子(ゆうこ)「“サンダー”!」

〇不気味
ベジドラゴン「グ・・・ウゥ・・・・・・」

〇谷
優子(ゆうこ)「倒せた・・・の?」
珠美(たまみ)「うん・・・ 頭の側でマッハ6もの衝撃波を、まともに食らったからね・・・」
珠美(たまみ)「脳はグッチャグチャ・・・ 例えるなら、」
珠美(たまみ)「プリンをスプーンでグリグリと、 かき混ぜたような・・・」
優子(ゆうこ)「グチャグチャ具合を食べ物で例えないで・・・」
珠美(たまみ)「とにかく、これで先へと進めるね・・・」
優子(ゆうこ)「そうだね」

〇空
  復活までもう少し待っててね、綾

〇研究施設の玄関前

〇手術室
綾(あや)「ウッ・・・ア・・・アアッ!」
綾(あや)「グ・・・ウゥ〜・・・」
綾(あや)「ってあれ? 痛くないな・・・」
死者「キャアアアッ! 痛いッ! 痛いよォ━━━ッ!!」
ドクター「ハア、ハア・・・ たまらんの〜」
綾(あや)「あ、順番は隣の人が先だったか」
綾(あや)(でも安心はできない すぐに自分の番がくるかも・・・)

〇空
  ふたりとも早くわたしを復活させてー!

〇闇の要塞

〇豪華な部屋
「ギャ━━━━━ッ!!」
カルカン「イテテ・・・  まさか城まで吹き飛ばされるとは・・・」
シーバ「ベジドラゴン狩りは無理そうだな・・・」
シーバ「ポーション飲んで、一眠りしてくる・・・」
カルカン「ワシも休憩しよう・・・」

〇貴族の部屋
カルカン「肉・・・肉・・・ムニャムニャ・・・」
下部(しもべ)「カ・・・カルカン様〜!」
カルカン「なんだようるさいな・・・」
下部(しもべ)「カルカン様に用があるという客人が、 玄関前にいるんですが、」
下部(しもべ)「その客人というのがドラ・・・ドラ・・・」
カルカン「ドラ・・・?」

〇黒背景
カルカン(“ドラ”が付く名前といえば・・・)
  ドラ○もんか!?

〇巨大な城門
カルカン「お〜いドラ○もん! お肉製造機を出して〜」
ベジドラゴン「グルル・・・」
カルカン「ンギャ━━━ッ!? ドラってベジドラゴンのことかよー!」
カルカン「なんでここまで追いかけて・・・」
珠美(たまみ)「鳴き声はわたしがマネしました・・・ ガオオ・・・」
優子(ゆうこ)「こんにちは」
カルカン「お・・・お前らついに来てしまったのか・・・ ってかなんでベジドラゴンを連れて・・・」
カルカン「まさかお前らが倒しただなんて、 言わないよな ナハハ!」
珠美(たまみ)「目隠ししながら倒しました・・・ 手土産代わりにやるよ・・・」
カルカン(あのドラゴンを縛りプレイでだって!? ウソだろーッ!?)
優子(ゆうこ)「適当なこと言わない」

〇豪華な部屋
下部(しもべ)「お待たせしました〜」
  お肉、焼き上がりました〜!
  ワーイ、ドラゴンミートだ!
優子(ゆうこ)「すみません突然押しかけたのに、 食事を用意していただくだなんて・・・」
カルカン「それはお前らが持ち寄った肉だからな、 気にしなくていいぞ」
カルカン(それに機嫌取っとかないとコイツらに、 何されるか分からんからな・・・)
カルカン「ベジドラゴンの肉は魔界で最高級と、 ウワサされるぞ じっくり堪能しろ」
カルカン「では・・・」
  いただきます モグモグ・・・
カルカン「こ・・・これは!」

〇幻想空間
  ウンマ〜〜〜・・・
  うわさ通り上品なお味!
  しっかりとした肉の味と、
  ほんのり甘い油とがベストハーモニーだ
  それに、鼻へと抜けるハーブの香りが、
  食欲をかき立てる・・・
カルカン「どうだ、美味いだろ!」

〇豪華な部屋
優子(ゆうこ)「魔界に住む動物だなんて心配だったけど、 まぁまぁいけるね」
珠美(たまみ)「やっぱ和牛が一番だな・・・」
カルカン(ワギューがこれより上だと!?)
カルカン(あの時、食い逃したのが心残りだ〜)

〇闇の要塞

〇豪華な部屋
珠美(たまみ)「ゲフ・・・ 食べ過ぎて苦しい・・・」
優子(ゆうこ)「大丈夫タマちゃん?」
カルカン(文句言いながら一番食ってんじゃねーか・・・)
カルカン「オイ、来客用の部屋に連れてって、 休ませてやれ」
下部(しもべ)「分かりました〜」
下部(しもべ)「どうぞこちらへ〜・・・」

〇モヤモヤ
珠美(たまみ)「わたしがいないからって、 余計なことしようとするなよ・・・」
珠美(たまみ)「もししたら・・・」
珠美(たまみ)「こうだからな・・・」
カルカン「ワン!」
カルカン(こうってなんだよこうって・・・! グニャグニャじゃねーか!)

〇豪華な部屋
カルカン「そういえばワシに用があるんだったよな、 何の用だ?」
優子(ゆうこ)「綾を覚えていますか? 学校でわたし達と一緒にいた子です」
優子(ゆうこ)「カルカンさんの、 “どんな願いでも叶える”魔法で、」
優子(ゆうこ)「綾を生き返らせてもらいたいんです!」
カルカン(知ってた・・・ 本来、残りの命の半分をもらうんだが・・・)
カルカン(うん、タダで応じとこう)
カルカン「いいだろう 肉をもらったことだし、 今回は特別サービスで・・・」
優子(ゆうこ)「でもそのためには命の代償を払わないと、 いけないんですよね・・・」
カルカン「ん? いやタダで・・・」
優子(ゆうこ)「なので、 わたしとゲームで勝負してください!」
優子(ゆうこ)「わたしが負けたら素直に代償を払います でも勝ったら無償で願いを叶えてください」
カルカン「・・・・・・」

〇水玉
  なんか勝手に話を進めてるぞコイツ・・・
  向こうから条件を提示しているんだ、
  もしワシがゲームに勝っても、
  文句は言えないはず・・・
  ここは話の流れに乗るのが正解!

〇豪華な部屋
カルカン「いいだろう! その条件を飲もう」
カルカン「それで、そのゲームの内容とは?」
優子(ゆうこ)「そうですね・・・ あそこの棚に置かれている・・・」
優子(ゆうこ)「ロウソク・・・を使いましょう」
カルカン「ロウソクを使ったゲーム・・・?」

次のエピソード:エピソード10 ゲーム開始

コメント

  • ドラゴンのお肉…どんな味なんでしょうか?
    昔食べたワニはあっさりして、特に記憶に残らない味でした。

    毛むくじゃらの配下は食べられますか?

  • 肥料のみならず、おにぎりのラップまでもが伏線だった…🤣
    それにしても戦闘力高すぎますね、この女子高生たちは😂

  • またお預けをくらう綾…
    本当に生き返るのか笑

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