ハラミって、どこの部位か知ってる?

ましまる

みんな大好き横隔膜!(脚本)

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〇黒背景
  ハラミって、どこの部位か知ってる?

〇焼肉屋
  気付くと、俺は焼肉屋の中にいた。
  そして・・・
  見知らぬ女性が横に座っていた。
女性「もう、おなかペコペコ・・・ 今日はいっぱい食べましょうね!」
  そもそも、俺はこの女性と面識がない。
  何か高そうな服を着てるけど、
  何のブランドなのか皆目見当がつかない。
  華やかというか、派手というか、
  そう形容できる容姿だ。
  細身の体と透き通るような肌に
  似つかわしくない”圧”を感じさせる女だ。
  とにかく、この女性は
  俺の交友関係には存在しないタイプだな。
女性「お肉が来るまで、 とりあえず飲んでいましょう!」
女性「こういう所で飲むビールも たまにはいいわね!」
  確かに、焼肉屋にあまり来ない感じだな。
  一応、この店には無煙ロースターも
  ちゃんと設置されてるけど、
  そのお高そうな服に臭いが付くだろうし。
  正体不明の女だが、まぁ肉を食いながら
  その素性を探るとするか。

〇焼肉屋
店員「お待たせしましたー 上ハラミです」
女性「はい、ありがとう」
  意外にも、お店の人に対して
  ちゃんとお礼を言えるタイプか・・・
  
  なんて言うのは失礼だな。
女性「さあ、焼きましょうか!」
  女は、その細い指を艶めかしく動かし、
  手にしたトングで焼き網に肉を並べる。
女性「ねー、ちょっと・・・」
女性「ハラミって、どこの部位か知ってる?」
  確か、ホルモンに分類されてたかな・・・
  内臓のどこかだと思うけど、
  詳しい場所は知らないな・・・
女性「知らないの!? じゃあ、教えてあげるわね!」
  女は、右手のトングで肉を焼きながら、
  イタズラっぽい笑みを浮かべる。
  そして、空いている左手の細指を
  俺の胸に這わせてくる。
  艶めかしい指の先には華やかなネイルが。
  そして、薬指には指輪が・・・無いな
女性「鳩尾がここだから、 ハラミはこの辺りかな?」
  女の指が、俺の鳩尾を中心に、
  左右に、肋骨をなぞるように動く。
女性「ハラミって、牛の横隔膜のことよ。 このアバラの奥のあたりにあるの」
  その白魚のような指は、
  俺の胸の上で踊り続ける。

〇焼肉屋
店員「お待たせしましたー サーロインです」
女性「はい、ありがとう」
  うわっ、ウマそうな肉!
  極厚のサーロイン、大迫力だ!!
  しかもサシが細やかで柔らかそう!
女性「サーロインなら、 どこの部位か分かるわよね?」
  とても旨い高級肉なのは知ってるけど、
  部位はどこになるんだっけな?
女性「えー、まさか知らないのー?」
  女は、ずっと俺の胸の上で遊ばせていた
  その左手の人差指で、俺の右脇腹をつつく
女性「正解は・・・」
  女は、人差指を俺の脇腹から、
  背中方面へと滑らせていく。
女性「ここっ、腰がサーロインよ!」
  腰回りを指でツンツンし続けるのだが、
  
  ・・・くすぐったい
女性「で、こっちはロースねっ!」
  女の人差指が、俺の背骨に沿って
  ツーッと上に!
  俺は背中が弱い。
  そんなことをされたら、力が・・・

〇焼肉屋
店員「お待たせしましたー ミミガーです」
女性「はい、ありがとう」
  ここに来て、サイドメニュー!?
  ま、好物だから大歓迎だけど。
  また、部位について聞かれそうだけど・・
  今回は分かりやすいな!
  ”豚の耳” で間違いなし!
女性「はい、大正解!」
女性「じゃあ、ご褒美ね!」
  俺の首筋に、柔らかな唇が触れる
  あっ・・・
  女の唇が俺の首筋に強く吸い付く
女性「そう、正解は”耳”よ!」
女性「貴方のミミガーも、食べてもいいかしら?」
  女は、唇の位置を上に移し、
  俺の耳たぶを甘噛みしてくる。
  そして・・・
  女のぬめっとした舌が、
  俺の右耳の中に侵入してくる。
女性「ねえ・・・気持ち・・いい?」
  背中がゾクゾクすると同時に、
  頭の中が真っ白になる感じだ・・・

〇焼肉屋
店員「お待たせしましたー 豚のホーデンです」
女性「あっ、ありがとう! ようやく来たわね!」
  ホーデン、、、
  初めて聞く名前だな・・・
  ていうか、何だこの見た目は!?
  白くブニブニした感じだ。
  所々、中の血管が透けて見えていて、
  総じて薄ピンクのように映る。
  こんな見た目の肉は無いだろうから、
  消去法でホルモンだと考えられる。
  ただ、豚の内臓というより、
  魚の白子に近い見た目だけど、
  これは一体・・・?
女性「そうね、魚で言えば「白子」ね。 豚やヒトの場合は・・・」
  そうして、女は俺の下腹部に手を伸ばす。
女性「”コレ”のことね!」
  女の細指が、しなやかに動き・・・
  あっ・・・

〇黒背景

〇黒背景
???「・・・・・・ちょ・・・?」

〇黒背景
???「・・・ちょう、か・・・?」

〇黒背景
???「大丈夫ですか、課長!?」

〇大衆居酒屋
部下女性「課長、しっかりしてください!」
部下女性「もう酔っちゃいましたか?」
  ・・・あっ、そうだ
  職場の近所の串焼き屋で飲んでいたのだ。
  
  この部下の子と一緒に。
部下女性「いきなり意識が飛んだ感じだったので、 心配しましたよ!」
  あー、申し訳ない・・・
部下女性「ここの所ずっとお疲れだったので、 早く酔いが回っちゃったのですね・・・」
部下女性「私が仕事で迷惑かけっぱなしで、 本当に申し訳ありません!」
  いやいや、そんなことはないから💦
  それにしても、さっきの”アレ”は、
  一体何だったのだろうか?
  この子には話せない内容だしな。
  そもそも、誰にも話せないか・・・

〇大衆居酒屋
店員「お待たせしましたー」
店員「牛のハラミ串と、 豚のアゴとテッポウとキクとチチカブ、 それと、鶏のポンポチね!」
部下女性「はーい、ありがとうございます!」
  ここでも ”ハラミ” が登場か・・・
部下女性「ええと、課長、 ハラミって・・・」
  えっ!?
部下女性「牛の横隔膜のことですよね?」
  そ、そ、そうだね・・・
  よく知っているね。
部下女性「課長、何か変ですけど大丈夫ですか?」
  いやいや、だ、大丈夫だから・・・
部下女性「私、ハラミが好きなんですよ!」
部下女性「噛みごたえもいいし、味も好きです!」
  そうだね、美味しいよね・・・
部下女性「あと、ポンポチも好きなんですよ! あっ、頂いちゃいますね!」
部下女性「ポンポチって、鶏のお尻のお肉ですよね!?」
部下女性「鶏のお尻も人間と一緒で、 脂がいっぱいですね!」
  そう言いながら、
  彼女は自身の尻を触っている。
部下女性「人間のお尻は、 もっと脂が少なくてもいいのに・・・ ・・・あっ、多いのは私のだけですね」
部下女性「他の串って、ええと、 アゴとテッポウとキクとチチカブ・・・」
部下女性「これってどこの部位なんでしょうかね?」
部下女性「課長はご存じですか? 教えてもらってもいいでしょうか?」

〇黒背景
  わかった、教えてあげるから
  人間の身体ではどの部位に当たるのかもね

コメント

  • きり●んぽ鍋の流れでこちらも読了。作者さんは食材をエロく扱うのがお上手ですね(嫌味じゃないです)。焼肉屋で無表情に淡々と料理を運んでくる店員さんが気になってたら、現実の店員さんと同じ人!肉を運ぶ男としてインプットされました。

  • 最初の女性と最後までいくのかと思いましたが…ただ部下の女性のほうも、真面目そうに見えてけっこうすごいのかも…

  • エロすぎて、ドキドキしながらタップしてしまいました。
    夢かと思ったら、続きが…!
    セクハラにならなければ良いのですが(笑)

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