少年ドリルは廃刊です!

西瓜頭

第6話「時間よ、戻れ」前編(脚本)

少年ドリルは廃刊です!

西瓜頭

今すぐ読む

少年ドリルは廃刊です!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇大企業のオフィスビル
  とある出版社の

〇雑誌編集部
  とある編集部で
  とあるおじさんが
  また叫んだ
恩田 実弥(おんだ さねみ)「あ・・・あっ・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「あの頃に戻りたァ〜〜〜いッ!!!」
敷島 海(しきしま かい)「・・・・・・」
敷島 海(しきしま かい)「(プイッ)」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ちょいちょいちょい!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「無視しないでッ!」
敷島 海(しきしま かい)「なんスかも〜 忙しいんスよも〜」
敷島 海(しきしま かい)「この後のステップ編集部との大事な会議」
敷島 海(しきしま かい)「資料作れっつったのアンタでしょ!?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「まあちょっと聞いてよ 敷島くぅん」
敷島 海(しきしま かい)「も〜・・・ 1Tap分だけっすよ?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「なんだかんだで聞いてくれる 敷島くん、優しッ♡」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ちょいちょいちょいちょいちょい!」

〇雑誌編集部
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ほら、少年漫画でちょっとエッチな シーンとかあるじゃん?」
敷島 海(しきしま かい)「あ〜」
敷島 海(しきしま かい)「ちょっとしたパンチラとか」
敷島 海(しきしま かい)「主人公がヒロインのパンツの下敷きになったりとか・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「『や〜ん!エッチ!』ってね」
敷島 海(しきしま かい)「そうそう」
敷島 海(しきしま かい)「あ〜いうのって少年誌でやると なんか余計にエッチに感じますよね〜」
敷島 海(しきしま かい)「なんでっスかね?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「そういう表現もさ、やっぱ 『男漫画』ならではだと思うのよ」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「女の子の視線を気にせず楽しみたい 楽しませたいっていうかさ?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「最近は規制も厳しいしねぇ・・・」
敷島 海(しきしま かい)「ま、まさか恩田さん・・・」
敷島 海(しきしま かい)「PTAとドンパチ始めるつもりっすか!?」
敷島 海(しきしま かい)「フゥ────────────ッ! 熱いぜ〜ッ!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ムリムリムリムリ、今はムリ」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ムリムリムリ〜のうんちっちだよ」
敷島 海(しきしま かい)「なぁんだ」
敷島 海(しきしま かい)「二重の意味でガッカリだぜ・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ボクが言いたいのはね」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「昔は恥ずかしがりながら──」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ドキドキ♡ワクワク♡」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「読んでたそーいうエッチな展開がね もう最近は──」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「(うん、うん)」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「位しか感情が動かなくなったのッ!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ボクの中の少年は枯れ果ててしまったのっ!?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「──戻りたいッ ちょっとしたエッチで ワクドキムラムラしていた」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「少年時代(あの頃)にッ!」
敷島 海(しきしま かい)「・・・」
敷島 海(しきしま かい)(・・・・・・想像以上にくだらねぇ話だった)
敷島 海(しきしま かい)(時間返して)

〇雑誌編集部
敷島 海(しきしま かい)「虚無感でも涙って出るンスね」
敷島 海(しきしま かい)「じゃっ・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ちょいちょいちょいちょいちょい」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「こっからが本題なんだけどさ〜」
敷島 海(しきしま かい)「おん?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「思いついちゃったんだよねぇ〜 あの頃に戻る方法を」
敷島 海(しきしま かい)「・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「その顔は信じてないね〜?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「答えはコレッ!」
敷島 海(しきしま かい)「──!?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「気づいたようだね?」
敷島 海(しきしま かい)(マジか──この人)
恩田 実弥(おんだ さねみ)「そうっ! 名付けてッ!!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「催眠術で少年時代(あの頃)に 戻ろう! 大・作・戦ッ!」
敷島 海(しきしま かい)「くだらなさに──」
敷島 海(しきしま かい)「天井がねぇっ!」
敷島 海(しきしま かい)「ヨッシャ! やりましょう!!!」

〇雑誌編集部
敷島 海(しきしま かい)「じゃっ! いきますよ〜」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「どんとこい!」
敷島 海(しきしま かい)「アナタはだんだん眠くな〜る 眠くな〜る・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「オイオイ敷島くぅん さすがにそんなありがちな文句で」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「かかる──ワ、ケ・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ZZZ・・・」
敷島 海(しきしま かい)「赤ちゃんかよ・・・」
敷島 海(しきしま かい)「えーとこういう時は・・・漫画だと」
敷島 海(しきしま かい)「えー数を数えるごとに? だんだん昔に戻っていきます──」
敷島 海(しきしま かい)「40、30、20──そう小学生 小学生時代のアナタは」
敷島 海(しきしま かい)「何をしていますか?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「──」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「──ちょうちょ、ちょうちょを追いかけてる」
敷島 海(しきしま かい)(マジか、かかった!)
恩田 実弥(おんだ さねみ)「広がる田園風景の中で 極彩色のちょうちょを──」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「アレ・・・これちょうちょ? ちょうちょじゃないな」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「それになんか、デカッ アッ! これちょうちょじゃない!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「日本最大級の蛾 ヨナグニサンだぁ!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「にっ、逃げ── アッ────────!!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「こえだめに落ちたァ!」
敷島 海(しきしま かい)「ヤベッ! トラウマ掘り起こしたっ!」
敷島 海(しきしま かい)「もっと戻れ!」

〇雑誌編集部
敷島 海(しきしま かい)「小学生、低学年ッ!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「わ── 美味しそうな黒糖かりんとう・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「じゃないっ!?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「犬のウンチだァ! ! !」
敷島 海(しきしま かい)「戻れ戻れ!」

〇雑誌編集部
敷島 海(しきしま かい)「幼稚園!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「アッ!? ウワ──────ッ!!!!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ウンチ漏らしたァ!」
敷島 海(しきしま かい)「ウンチの思い出多すぎかよッ!?」
敷島 海(しきしま かい)「戻せ戻せェ!」

〇雑誌編集部
  数分後
敷島 海(しきしま かい)「・・・フッ」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ば・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ばぁぶぅ〜」
敷島 海(しきしま かい)「・・・」
敷島 海(しきしま かい)「やっちまったゼ☆」
???「オラ──────ッ!」
三角 瑛里(みすみ えいり)「会議ブッチしてなに 遊んでんのヨォ──────!」
敷島 海(しきしま かい)(ア 忘れてたァ!)
恩田 実弥(おんだ さねみ)「・・・ぉおん」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ぎゃ──────────!!」
三角 瑛里(みすみ えいり)「・・・・・・えっ何 その芸風」
三角 瑛里(みすみ えいり)「こわっ」
敷島 海(しきしま かい)「・・・実はですね」

〇雑誌編集部
三角 瑛里(みすみ えいり)「催眠術で幼児化したぁ!?」
三角 瑛里(みすみ えいり)「め、めまいが・・・」
敷島 海(しきしま かい)「まあまあ、慣れればカワイイもんスよ?」
三角 瑛里(みすみ えいり)「あのねぇ・・・」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ど〜ちたの〜?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ぽんぽんいたいの?」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「あおい おばちゃん!」

〇黒

〇雑誌編集部
三角 瑛里(みすみ えいり)「・・・」
三角 瑛里(みすみ えいり)「・・・・・・」
三角 瑛里(みすみ えいり)「・・・・・・・・・」
敷島 海(しきしま かい)「わ──ッ!? タイムタイム!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「このおばちゃん 怖いヨ────ッ!」
敷島 海(しきしま かい)「ホラ! 子供が泣いてるんスよ!?」
三角 瑛里(みすみ えいり)「ソイツは生きてちゃいけない 生き物だッ!」
敷島 海(しきしま かい)(こ、こうなったら──)
敷島 海(しきしま かい)(三角さんにも 催眠かけるしかねぇっ!)
敷島 海(しきしま かい)「赤ちゃんになれッ!」
三角 瑛里(みすみ えいり)「なによこんなモン!」
敷島 海(しきしま かい)「──へっ?」

〇雑誌編集部
敷島 海(しきしま かい)「バ・・・」
三角 瑛里(みすみ えいり)「えっ? まさか・・・」
敷島 海(しきしま かい)「バァァァブゥゥゥゥゥゥッ!」
恩田 実弥(おんだ さねみ)「ア゛〜〜〜ン ア゛〜〜〜ン !」
三角 瑛里(みすみ えいり)「ヴィリヲンっ!?(悲鳴)」
三角 瑛里(みすみ えいり)「地獄かよォ・・・」
「ほぎゃっ・・・ほぎゃっ・・・ ぶぅうううううゥゥゥゥゥ・・・」
「おんぎゃあ! おんぎゃあ! おんぎゃあ! おんぎゃあ! おんぎゃあ! おんぎゃあ!」
三角 瑛里(みすみ えいり)「────く」
三角 瑛里(みすみ えいり)「狂った編集部で私はただ独り みみっちい抵抗を続けるッ!!!」

〇大企業のオフィスビル
「『10,000,000,000-ヴィリヲン-』 作:在日ミグランス人さん ジャンル:SFで大人気連載中ッ!」

次のエピソード:第6話「時間よ、戻れ」後編

コメント

  • タイトルの意味そうだったのか!
    どうしようもない地獄になってる。催眠術の動機もしょうもな!何も考えず笑える作りはさすがです。
    後編で何とかなるのか…?

  • いきなりのバブみプレイ!?
    そしてWバブプレイに腹筋が危険🤣
    狂った編集部でみみっちい抵抗に所が特に好き💕
    唐突のヴィリヲン広告に笑いが止まらない。
    この後読みに行かなくては。

    少年漫画雑誌がちょいエロをしていた頃、某少女漫画雑誌は色々アレでアレだったのでパンチラなんぞ可愛いもんよと汚れた大人になっちまった私も過去に戻りたいですわ😋

  • 時間が戻るとはそーゆう事だったんですね😆👍
    あ~ヴィリオン読みたくなっちった🤓😋
    まさか幼退化が催眠術だったってオチ、ネタバレじゃないですよね❔www

コメントをもっと見る(11件)

成分キーワード

ページTOPへ