エピソード2(脚本)
〇テーブル席
例のカフェで・・・
烏賊川信也「遺言書 書かせたか?」
猫神藍子「これでええやろ あんたに言われたように 自筆、捺印させた」
烏賊川信也「これでええ おれが預かっとく いつ社長が死んでも あんたは安泰や」
猫神藍子「旦那 乗り気になったわ」
烏賊川信也「あー 3Pセックスのことか」
猫神藍子「で、 あんたの宿題は?」
烏賊川信也「腹上死のことか 多くは病死として 処理されるらしい」
猫神藍子「なるほど 遺族も身内の恥、隠そうとするしね」
烏賊川信也「ただし アブノーマルな行為の 途中となれば 話は別や」
烏賊川信也「何らかの 計画があったと 疑われるかもな」
猫神藍子「じゃ あんたが来たことは 伏せておいたら・・・」
烏賊川信也「???」
猫神藍子「3Pセックスは あたしと旦那とあんただけしか 知らんことや」
烏賊川信也「よう 悪知恵が回るな」
猫神藍子「あんたは そぅーと入ってきて そぅーと出ていく 何がおこっても あくまで夫婦間の行為 あたしと旦那の行為中のこと」
猫神藍子「発作を起こしても あくまで 過失や」
烏賊川信也「そう あんたの思う通りに 行くかな 「未必の故意」というやつが・・・」
猫神藍子「せいぜい 行為の前に バイアグラ 飲ませとくわ あかんでも元々や」
烏賊川信也「で、実行は いつやねん?」
猫神藍子「今週の土曜日の夜・・・」
烏賊川信也「了解」
猫神藍子「裏口のカギ開けとく だれにもわからんように 入ってきて」
烏賊川信也「覆面していくわ」
猫神藍子「寝室は2階 そのまま 上がってきて あたしと旦那が 裸で待ってるわ」
烏賊川信也「OK では、成功を祈って」
『乾杯!』
〇シックなバー
ーと、あるバーで・・・
猫神沙織「待った?」
垂水「いや 今来たとこですわ」
猫神沙織「話って?」
垂水「藍子らの動きが どうも怪しい」
猫神沙織「藍子らって?」
垂水「烏賊川って弁護士がいるんやが そいつ 藍子と出来てる この弁護士が 裏で動いてる・・・」
猫神沙織「まさか パパを殺すつもりとか?」
垂水「俺の勘や 確証はないがね それより・・・」
猫神沙織「何?」
垂水「おやじさんに 新しい遺言書を 書かせたほうがええで」
垂水「遺言書は 日付の新しいものほど 効力があるんや つまり 藍子が書かせたものは 無効になる・・・」
猫神沙織「OK 昔、あたしに暴行したぶんも 熨斗つけて返してもらうわ」
垂水「皮肉なもんやな」
猫神沙織「どういう意味?」
垂水「敵同士の あんたも藍子も 社長が早く死ぬことを 願ってる」
垂水「とにかく俺は 烏賊川から目を 離さんようにしとくわ」
猫神沙織「私は 遺言書を急かせる」
〇個別オフィス
社長室・・・
猫神沙織「こんにちは・・・」
猫神大造「よう来るな」
猫神沙織「今日は お願いあって・・・」
猫神大造「遺言書 書けいうんか」
猫神沙織「ようわかるな」
猫神大造「どいつも こいつも そない わしに 死んでほしいんか」
猫神沙織「あたしは 財産もらう権利があるで」
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