第四のゲーム〜前半〜(脚本)
〇雑居ビルの入口
アヤノはレンたちと話していた
アヤノ「さっきのミニゲーム、貴方たちが仕組んだの?」
レン「仕組んでませんよ」
アヤノ「じゃあ、なんで勝利は貴方たちに?」
レン「それはこっちが聞きたいです」
マナ「てかさ、今回のミニゲーム罰ゲームはないのね・・・」
アユム「確かに」
アヤノ「まさかミニゲームで誰かが死ねば、罰ゲームはない・・・」
アヤノ「一時的だけど組まない?」
レン「無理・・・」
アヤノ「なんで?」
レン「ここにいる人全員、一度君に殺されているからです」
アヤノ「──そう」
アヤノ「分かった、私は向こう側につく」
そう言ってアヤノはどこかへ行ってしまった
レン「でもどうしてこちらの勝利に・・・」
カイ「おい」
レン「なんだ?」
カイ「さっきの勝利の原因、一から話そうか?」
カイ「結果的に話せば俺が殺した」
レン「どうやって?」
カイ「普通にだよ」
マナ「まさか誘拐した?」
カイ「してないし・・・」
レン「じゃあどうやって?」
カイ「後ろから忍び寄っただけだ」
ミニゲーム始めるよ
レン「またか・・・」
カイ「チッ」
今回のミニゲームは二人一組で殺し合ってね!
ちなみにこれがラストの一つ前のミニゲームだよ!
最後の二人になるまで頑張れ!
アヤノ「今の聞いた?」
アヤノが現れる
レン「聞きました」
アヤノ「私と一緒に組まない?」
マナ「嫌だ!」
レン「無理だ!」
カイ「俺はアヤカと組むから」
アユム「・・・・・・」
アユム「組んでもいいよ・・・」
アヤノ「アユム・・・よろしく・・・」
〇学校の体育館
アキラ「今の聞いたか?」
ヨウスケ「聞いた・・・」
ヒナタ「聞いたけど、アヤノは?」
アラタ「今の聞いた?」
アヤカ「私も聞いた」
マイ「チームどうする?」
???「アヤカ、お前は俺と組め!」
アヤカ「カイ!」
カイ「行くぞ、アヤカ」
アヤカ「え、ちょ・・・」
アヤカはカイに連れて行かれた
ヨウスケ「俺は誰と組めば・・・」
ヒナタ「私はアキラと組むから」
ヨウスケ「じゃあ、俺は一人か・・・」
アキラ「てか、アヤノは?」
アヤノ「私を探してる?」
アヤノ「私、アユムと組むから」
マイ「そう。私はアラタと組むから」
マイ「今回こそ決着をつけてあげるわ!」
チームは決まりましたか?
では武器を探しにいけ!
〇学校の廊下
ヒナタ「ねえアキラ」
ヒナタ「もし私たち二人が生き残って仮にここから出られたとして、楽しい未来があると思う?」
アキラ「分からない・・・」
アキラ「分からないけど、俺はここから出てフミカを見つける」
ヒナタ「ねえ、高校生活最後に何やらされてるんだろうね?」
アキラ「本当な」
ヒナタ「てかさ、どうしてフミカにこだわるの?」
アキラ「あいつのことは本当に心から信用できて気が合うし、楽しいから」
アキラ「いろいろあるんだ」
ヒナタ「そう・・・」
ヒナタ「私じゃだめなの?」
アキラ「え」
ヒナタ「なんでもない」
マナ「あ、アキラだ!見つけた」
レン「アキラ・・・今度は殺してあげますよ!」
アキラ「俺はまだ死ねないんだよ」
くるりと後ろを振り向く
ヒナタ「アキラ!ダメ!」
レン「フッ・・・かかったな」
アキラは腹を思いっきり刺された
そのまま倒れる
ヒナタ「うそ・・・・・・アキラ・・・・・・」
マナ「やった、私達の目標達成!」
ヒナタ「何が目標達成よ」
ヒナタ「それでも貴方達、アキラの友達なの!?」
マナ「友達って知り合い?」
マナ「あんまり話したことないし」
レン「僕は知りません」
レン「過去を捨てましたから」
ヒナタ「そう・・・・・・」
ヒナタ「絶対あんたらを殺してやる!!」
ヨウスケ「やめとけ、ヒナタ」
ヨウスケ「アキラを治療室に連れて行くぞ」
ヒナタ「ヨウスケ・・・」
〇保健室
数時間後──
ヨウスケ「これで治療はいいな」
ヒナタ「ありがとう」
ヒナタ「てか、パートナーは?」
ヨウスケ「俺はミニゲームに参加してないぜ」
ヒナタ「え?」
ヨウスケ「パートナーがいない。つまり不参加」
ヨウスケ「だから俺が生き残っても意味がない。そこに目をつけた」
ヨウスケ「俺がゲームに生き残ったら引き分けとなり、そしてこれが最後の一つ前のミニゲームなら次はもうない」
ヨウスケ「俺が生き残れば争う相手がいなくなるだろ?そうなれば、フミカに話をつけに行ける」
ヨウスケ「そうしたら、最初に願っていたみんなで生き残る目標が達成できるかなって」
ヒナタ「なるほど・・・」
ヒナタ「で、私はどうしたらいいかな?」
ヨウスケ「アキラと一緒にいてやれよ」
ヨウスケ「んじゃ、俺は戦いに行くから」
〇学校の廊下
医務室から出た時、マイと出会った
ヨウスケ「マイか・・・」
マイ「今の話、全部聞いた」
ヨウスケ「そうか、俺を殺す気か?」
マイ「殺さない。本当は私もこんなことしたくない」
マイ「でもアラタと一緒にいるためには殺さなきゃいけない・・・」
マイ「でもでも・・・・・・アラタを殺す事なんかできないよ!」
ヨウスケ「俺もヒナタも無理だ」
ヨウスケ「場所を変えて話そうか」
3階の?-7へ向かった
〇教室の教壇
ヨウスケ「マイ、お前は生き残りたいか?」
マイ「生き残りたい」
ヨウスケ「もしアラタが死んでも?」
マイ「アラタが死んだら生きてる意味がない」
アラタ「マイ・・・・・・ここにいたか・・・」
アラタ「ヨウスケ、マイを殺す気か?」
ヨウスケ「いや、殺す気ならとっとと殺してる」
ヨウスケ「俺、ミニゲームに参加してないしな」
マイ「え!?」
アラタ「マジか・・・・・・」
ヨウスケ「だから誰も殺す気はないぜ」
ヨウスケ「あ、そうだ。アキラが刺されて倒れた」
アラタ「何!?アキラは今どこに?」
ヨウスケ「教えるわけないだろ」
ヨウスケ「教えたら殺しに行くんだろ?」
アラタ「まあな!」
アラタ「俺は行くよ?文句ある?」
マイ「アラタ・・・」
ヨウスケ「ないよ。じゃあ教えない」
アラタ「あいつとマイが仲良くしてるのを見ると、いつも殺したくて殺したくてたまらなかった!」
アラタ「あいつがマイに勉強教えてもらってる光景なんて地獄だったわ」
ヨウスケ「そうか」
マイ「アラタ・・・」
アラタ「あいつは弱ってるんだな?」
ヨウスケ「おう」
アラタ「殺しに行ってくる」
部屋から出て行き、走って探しに行った
ヨウスケ「はぁ・・・・・・」
マイ「アラタ・・・」
ヨウスケ「大丈夫か?」
マイ「うん・・・」
ヨウスケ「治療室に行くぞ!」
マイ「なんで?」
ヨウスケ「お前を死なせないためだ」
マイ「ダメ!私も戦う!」
ヨウスケ「そうか、ならついてこい」