GOSSIP BOX(ゴシップボックス)- アナザーエンディング -

根本聡一郎

エピソード4(脚本)

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〇ゴシップボックス_ゴシップボックス・内(ライティング白)
薬師寺透「地下アイドル・・・」
青木谷さち「かなり深めって・・・具体的にどんなの?」
田中あい「私が所属してるのは、『あモラル少女隊』っていうグループなんですけど・・・」
田中あい「なるべくモラルに反したことをやるのがコンセプトで、わたしは『オストメイト権利憲章ちゃんZ』って名前で活動してます」
室井秀明「すげぇ名前だな」
青木谷さち「ちょっと・・・ついていけない世界ね」
薬師寺透「えっ・・・でも、メイちゃんはショートカットですよね?」
「なんであんた(お前)は知ってんのよ(だよ)」
薬師寺透「制服着てるアイドルグループは、だいたい全部チェックしてるので」
青木谷さち「それ、すごいけど、全然尊敬できないわね・・・」
田中あい「・・・だからこれ、ウィッグなんです」
田中あい「私、親の意向で医学部目指して猛勉強してきたんですけど・・・本当はずっと、アイドルになりたくて」
薬師寺透「でも・・・どうやって活動してたの?」
薬師寺透「あモラル少女隊は、配信とかけっこう頻繁にやってたでしょ?」
田中あい「塾に行くって嘘ついて、事務所が借りた部屋からライブ配信してたんです」
田中あい「塾長も、うちのグループのファンなので、協力してくれて・・・」
室井秀明「なにやってんだよ、塾長」
薬師寺透「でも、最近はあんまり配信してなかったよね?」
田中あい「そうですね・・・二か月くらい前から、コメント覧に危ない感じの人が必ず来るようになって」
青木谷さち「危ない感じの人?」
田中あい「とにかく私のプロフィールを聞いてくるんです」
田中あい「『何歳?』とか『おっぱい何カップ?』とか、これくらいならけっこうよくあるんですけど・・・」
田中あい「その人は、部屋の間取りとか、見える景色とかを見て、私たちが配信してるアパートも当ててきて・・・」
薬師寺透「あっ特定班だ!」
青木谷さち「なにそれ?」
薬師寺透「SNSで発信される情報をもとに個人を特定する人のことです」
薬師寺透「その人ファンの中でも有名で。たしかに、あの人はヤバそうでしたね・・・」
青木谷さち「あんたも十分、ヤバそうだけど」
田中あい「だから私、この部屋に閉じ込められたとき、たぶんあの人の仕業だって思ったんです」
田中あい「もしそうなら、私の個人情報を知りたがるはずなので・・・」
室井秀明「それで、『この部屋の狙いが分かった』なんて言ったわけだ」
田中あい「はい、そうです」

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