熟女志願

ざざむし

エピソード1(脚本)

熟女志願

ざざむし

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〇渋谷のスクランブル交差点
  その日 雨の街角で・・・
  あたしたちは再会した
烏賊川信也「藍子じゃないか?」
猫神藍子「信也・・・ひさしぶり」
烏賊川信也「3年ぶりか・・・」
猫神藍子「元気そうね・・・」
烏賊川信也「降ってきた どこか、雨宿りでも・・・」

〇テーブル席
猫神藍子「今どうしてる?」
烏賊川信也「今年から、法律事務所に勤めてる」
猫神藍子「弁護士先生ってわけね」
烏賊川信也「あんたは? 旦那と仲良くやってる?」
猫神藍子「それ、皮肉? 旦那は40歳年上やで」
烏賊川信也「俺を振って 年上の実業家と一緒になったのは あんたやないか」
猫神藍子「その時は それでよかったんよ」
烏賊川信也「今は?」
猫神藍子「旦那、ことし70歳やで」
烏賊川信也「はは、さては夜の生活が 不満なんやろ」
猫神藍子「何でわかるの?」
烏賊川信也「あんたの体つき見たら わかる・・・ きみは 男なしでは、一晩も 寝られないタイプや」
猫神藍子「いやらし・・・」
烏賊川信也「どや 正解やろ? 俺でよかったら」
猫神藍子「あら、誘ってるの?」

〇ラブホテルの部屋
烏賊川信也「旦那さん、こういうこと してくれへんのか?」
猫神藍子「勃たへん 薬飲んでも 口でしても あかん」
猫神藍子「半年前 軽い心筋梗塞になって 急に老け込んだ・・・」
烏賊川信也「それは 大変や・・・」
猫神藍子「勃たへんけど 射精はするんやな 口の中に出したげるねん」
烏賊川信也「ご苦労なことやな」
猫神藍子「おかげで 顎関節症になりそうや・・・」
烏賊川信也「金に目がくらんで 年寄りと一緒になった 罰や」
猫神藍子「あんた 弁護士の端くれやったら これからも逢うてくれへん?」
烏賊川信也「また 悪だくみか?」
猫神藍子「弁護士先生を味方につけたら 何かと役に立つさかいな」
烏賊川信也「俺 高いよ」
猫神藍子「もちろん ただで、とは言わんわ」
烏賊川信也「いくら出す?」
猫神藍子「金はないで そのかわり この身体で払うわ」

〇ラブホテル
烏賊川信也「それじゃ・・・」
猫神藍子「ええ あたしを抱きたくなったら いつでも連絡ちょうだい」
烏賊川信也「今、何か光った?」
猫神藍子「探偵にでも盗み撮りさせたのかも・・」
烏賊川信也「こまったことになった」
猫神藍子「主人が・・・ まさか」

〇明るいリビング
  翌日・・・
猫神大造「藍子 ちょっと話がある・・・」
猫神藍子「何よ、改まって」
猫神大造「昨晩、どこかへ出かけたんか?」
猫神藍子「そうよ 買い物・・・」
猫神大造「ひとりで?」
猫神藍子「あなたが会議で遅くなるっていうから」
猫神大造「どこかの若い男と一緒やないのか?」
猫神藍子「あたしが愛してるのは あなただけよ」
猫神大造「じゃ この写真は」
猫神藍子「やっぱり 旦那の差し金かい」
猫神藍子「あ、これ これは、あなたのために」
猫神大造「どういう意味や!」
猫神藍子「あなた このごろ 元気ないから・・・」
猫神大造「そ、そりゃ わしも年には勝てへんがな」
猫神藍子「それじゃ あたしはどうなるの」
猫神藍子「この若いからだを 持て余してしまうわ」
猫神大造「それじゃ どうせーというんじゃ」
猫神藍子「で、あたし いいことを 思いついたのよ」
猫神大造「え?!」
猫神藍子「ふつうの セックスじゃ あなたは だめなわけよ」
猫神大造「あっさり 言うねえ」
猫神藍子「若い男を入れて 一緒にするのよ つまり 3P乱交・・・」
猫神藍子「その適当な男を 見つけるために 街に出かけていたのよ・・・」
猫神大造「おお やっぱり お前はわしの見込んだ 最高の淫乱女じゃ!」
猫神藍子「ところで・・・ この前頼んだこと 考えてくれた?」
猫神大造「はて? 何のこと?」
猫神藍子「遺言書 あなたの遺産は すべてあたしに・・・」
猫神大造「うん わかった わかった」

〇テーブル席
  翌日・・・
  いつものカフェで
猫神藍子「この前の写真 うまくごまかしたわ」
烏賊川信也「それで・・・ その 3Pセックスの相手が この俺かい?」
猫神藍子「経験ある? 2穴同時挿入・・・」
烏賊川信也「ま、まさか おれはいたってノーマルな性格や」
猫神藍子「やってみない?」
猫神藍子「うまくいけば 激しい運動で あの人 心臓持たないかも・・・」
烏賊川信也「あんた まさか 最初からそれが目的で・・・」
猫神藍子「あんたも弁護士のはしくれでしょ」
烏賊川信也「一応・・・」
猫神藍子「じゃ、考えなさいよ 旦那が腹上死したら 過失死になるの? それとも 普通の病死?」
烏賊川信也「『未必の故意』ってわけか・・・ よし 研究しとくわ」

〇個別オフィス
  猫神商会 社長室
猫神大造「この部屋にいるのも あと何か月か・・・」
猫神沙織「パパ こんにちは」

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コメント

  • 面白くて最後まですらすら読みました!登場人物がそれぞれ少しづつ悪の要素を担っているから、今後の展開が想像しづらいのが逆に効果てきでした。

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