プロ乞食のAさん

はやまさくら

プロ乞食の処世術(脚本)

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〇応接室
  知人Aさんの武勇伝を語らせてください。
  夏、彼は『暑いから』と言い残し、
  北海道へと旅立ちました。
  秋になると、
  今度は『寒いから』と沖縄行きを
  決めたそうです。
  そして、
  最終的に元々住んでいた某○○県に
  戻ってきました。
私「あれっ、Aさん。 ○○県に戻ってきたんだ」
Aさん「うん、色々あってね。 ○○さんとも仲直りしたし、 しばらくはここにいるよ」
私「そっかぁ、仲直りできて良かったね」
  彼が北海道へと旅だったのは、
  『暑いから』という
  理由だけではありません。
  むしろ、友人の○○さんと
  仲違いしたことが原因でした。
私「しかし、すごいね。 北海道から沖縄までって・・・」
私「お金掛かったでしょ?」
Aさん「ふっふっふっ・・・ 実は秘策があるんですよ」
Aさん「ヒッチハイクも何度かやりましたが・・・ それよりも良い方法がね」
Aさん「困ったときは神頼みに限る!!」
私「・・・? どういうこと?」
Aさん「キリスト教や天理教の教会なんかが オススメです。 金光教にも助けてもらいました」
Aさん「仏教系は厳しかったな・・・」
Aさん「助けてはくれるけど、 修行するよう勧められて 逃げ出しちゃいました」
私「ま、まさか・・・」
Aさん「ええ、路銀に困ったら、宗教に頼る! 恵んでもらえるんです! コレ最強!!!」
私(な、何てヤツだ・・・)
Aさん「他にもありますよ。 インターネットで地方自治体の 共産党議員の名簿を手に入れて・・・」
Aさん「事務所に行って、お願いするんです」
Aさん「「お金がなくて家に帰れないので、 少し援助して下さい」 ・・・ってね」
Aさん「共産党は「困っている人を助ける」のが 信条じゃないですか」
私「・・・そ、そうだっけ?」
Aさん「色々試してみましたが、 共産党が一番お金を出してくれました」
Aさん「・・・まぁ、深入りしてきて 面倒事になりそうな議員さんもいたので、 その時は「逃げる」に限ります」
Aさん「コレが俺の処世術です!」
私「・・・・・・」
私(決めた。これからは彼を 心の中で「プロ乞食」と呼ぼう)
  皆さん、真似しちゃ駄目ですよ!
  本当に路銀に困っているのなら、
  交番や福祉事務所に相談しましょう。
  駅まで迎えに来てくれる人がいれば、
  JRが着払いに応じてくれることも
  あるようです。
  駅員さんに相談してみてね。

次のエピソード:女の子に振られたAさん

コメント

  • 聞いたことのない手口!、いや解決策ですね。共産党はやはり市民に寄り添ってくれるんですね。今は政治も宗教も必要か?って思っている私ですが。

  • おっ、今度は物騒なテーマな物語が読めて嬉しいです😄
    発想がえげつない...

  • 勉強になりました🤔

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