第1話 始まりの事故(脚本)
俺の名前は斉藤和馬(さいとうかずま)。
どこにでもいる普通のサラリーマンだ。
〇オフィスのフロア
平日は仕事に勤しみ、
〇山の展望台
週末は趣味の旅行を楽しんでいた。
〇バスの中
その日もまた、俺は旅行を楽しんでいた。
今回は気ままなバス旅だ。
街中を少し離れた山中で、俺はバスに揺られていた。
ローカル線であり、利用客はさほど多くはないが、
それでも車内には、俺以外にも何人か乗客が乗っていた。
仲睦まじい母子、若い男、・・・
和馬(こんなローカル線に女子高生なんて、珍しいな・・・)
そんなことを考えていると。
和馬「危ないっっ!!」
激しいブレーキ音と共に、衝撃が走る。
俺は咄嗟に、一番近くの席に座っていた女子高生を庇った。
身体中に衝撃を受けながら、俺の意識は遠のいていった・・・。
〇病室(椅子無し)
(・・・・・・・・・)
(・・・ここは・・・?)
目を覚ますと、そこは知らないベッドの上だった。
看護師「!!」
看護師「気がついたんですね!!」
看護師「先生、せんせーいーー!!」
俺の顔を見た看護師さんが慌てて去っていく。
どうやらここは病室のようだ。
乗っていたバスが事故に遭い、ここへ運ばれたということだろうか。
それにしても、なんだか身体が変だ。
全体的に事故に遭ったとは思えないくらい身体が軽いのだが、
頭と胸の辺りがいつもより重い。
俺は上半身を起こし、身体を見下ろす。
「・・・・・・?」
(・・・胸が・・・膨らんでいる・・・?)
俺の胸は、患者着を押し上げるように膨らみ、服の隙間からは白い肌が見えていた。
「・・・これは・・・おっぱい・・・?」
そう呟き、ハッとする。
「・・・俺の声・・・なんでこんなに高く・・・?」
身体の変化はそれだけではない。
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