第3話 和葉としての生活(脚本)
〇システムキッチン
健(和葉)「健くん、焦げてる!!」
和葉(健)「うわぁ!!」
料理の特訓や
〇綺麗な部屋
健(和葉)「ほら、そこ。 シワになってる!」
和葉(健)「えっ・・・。 あぁ、すいません!!」
洗濯などの家事を教わりながら、
お互いの人間関係などの情報を共有した。
そして・・・。
〇白いバスルーム
──その夜──
和葉(健)「・・・はぁ」
俺は和葉さんの顔でため息を吐く。
とうとうこの時が来てしまった。
風呂。
普段ならなんてことない作業である。
だがしかし、今俺は和葉さんの身体だ。
異性の、それも想い人の母親のハダカを見ることに、抵抗を覚えていた。
〇綺麗なダイニング
健(和葉)「・・・よし、と」
健(和葉)「これで家事は一通り大丈夫かしらね?」
和葉(健)「・・・・・・」
慣れない家事に放心状態の俺。
健(和葉)「あぁ、あと最後に・・・」
健(和葉)「お風呂は忘れずに入ってね」
健(和葉)「こんな事態だもの。 仕方がないわ」
健(和葉)「それにいつ元の身体に戻れるかも分からないから、今のうちにお互いの身体に慣れておかないとね」
健(和葉)「じゃあ、よろしくね」
和葉(健)「え、」
和葉(健)「ええぇぇぇぇ!!!」
〇白いバスルーム
和葉(健)(和葉さんって、なんか受け入れが早いんだよな。 肝が据わってるというか・・・)
和葉(健)(俺も覚悟を決めないと・・・)
和葉(健)「・・・よし」
俺は意を決して、和葉さんの服に手をかけた。
目を開けると、鏡の中に下着姿の和葉さんがいた。
和葉(健)「これが・・・女の人のカラダ・・・」
和葉(健)「俺の・・・カラダ・・・」
今更ながら、和葉さんの声で『俺』なんて言葉を発していることに倒錯を覚える。
本来なら、この身体が決して使うことのなかった一人称だろう。
それを俺が言わせている。
和葉(健)「・・・何考えてんだ、俺は・・・」
鏡の中の和葉さんと目が合い、慌てて思考を切り替える。
和葉(健)「・・・それにしても」
和葉(健)「和葉さんって、こんなに綺麗だったんだな・・・」
あまりにも若々しい幼馴染の母親。
確か双葉のお父さんとは学生結婚って言ってたから、年齢は30代半ばぐらいだろうか?
10歳くらいサバを読んでも気づかれないくらい、和葉さんの容姿は美しかった。
それが今や俺の身体になっている。
俺は自らの身体を見下ろす。
足元の視界を遮るくらい豊満な胸が、俺の首から下にぶら下がっている。
和葉(健)「これが・・・女の人の・・・おっぱい・・・」
それが今や自分のものなんて。
意識した途端、肩に確かな重さを感じる。
和葉(健)「まるでメロンをぶら下げてるみたいだ・・・」
和葉(健)「こんなものを女は毎日ぶら下げているのか・・・」
・・・触りたい。
その欲望に勝てず、俺は自らの胸に手を伸ばす。
むにゅん♡
和葉(健)「ぁん♡」
柔らかい。
思わず声が出てしまった。
細い指先から伝わる『揉んでいる』という感覚と、胸から伝わる『揉まれている』という感覚が、
自分が女の身体なんだということを再認識させる。
和葉(健)「・・・風呂、入らないと・・・」
このままではもう戻れなくなると思い、俺は無理矢理風呂に入る決意を固めた。
俺はそのまま服を脱ぎ、風呂場に入る。
初めて体感する女体はどこもかしこも柔らかく、気持ちが良くて、
その快楽に溺れるのに、そう時間はかからなかった──。
〇白いバスルーム
和葉(健)「・・・和葉さん・・・ごめんなさい・・・」
俺は鏡の中で頬を赤らめる和葉さんにそう呟いた。
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わお
大人の女性になった主人公のドキドキが伝わってきました!