幼馴染の母親と入れ替わり

oriha

第2話 健と和葉(脚本)

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〇部屋のベッド
和葉(健)「・・・・・・」
和葉(健)「・・・なんで」
和葉(健)「・・・なんで・・・こんなことに・・・」
  状況を理解できずにいると、傍らの机の上で携帯が鳴った。
  画面を見ると、登録はされていないが見知った番号だった。
和葉(健)(これは・・・俺の番号!?)
  ピッ。
和葉(健)「・・・もしもし?」
「よかった。出てくれた」
  それは聞き覚えのある声だった。
和葉(健)(俺の・・・声・・・)
和葉(健)「・・・もしかして、和葉さん・・・ですか?」
「えぇ、そうよ」
「そういうあなたは、健くん・・・でいいのよね?」
和葉(健)「はい!」
和葉(健)「あの、和葉さん! 何が一体どうなってるんですか!?」
和葉(健)「俺、朝起きたら和葉さんの姿になってて・・・」
「落ち着いて、健くん」
「とにかく今からそっちに行くから、ちょっと待ってて」
  慌てる俺をたしなめた後、和葉さんは電話を切った。
  十数分後。
  やって来たのは、16年間見慣れた俺の顔であった。
和葉(健)「えっと・・・、和葉さん・・・なんですよね・・・?」
健(和葉)「えぇ、そうよ、健くん・・・」
和葉(健)「改めて、自分が目の前にいると思うと、言葉も出ないというか・・・」
和葉(健)「なんでこんなことになっちゃったんでしょう・・・?」
健(和葉)「・・・・・・」
健(和葉)「私も、ここに来るまでずっとそれを考えていたわ」
健(和葉)「ねぇ、健くん」
健(和葉)「昨日のことで、何か心当たりはない?」
健(和葉)「いつもと違うことをした、とか」
和葉(健)「昨日・・・」
和葉(健)「・・・あっ」
和葉(健)「・・・神社?」
健(和葉)「・・・やっぱり健くんもそう思う?」
和葉(健)「そうだ、きっとあの神社に違いない!!」
和葉(健)「和葉さん、今すぐあの神社に行きましょう!!」
健(和葉)「待って」
和葉(健)「な、なんですか?」
健(和葉)「あなた、その格好で外に出るつもり?」
和葉(健)「あ」
健(和葉)「はぁ・・・」
健(和葉)「あなたは今『木ノ下和葉』なのよ。 もう少し自覚を持ってちょうだい」
和葉(健)「す、すいません・・・」
和葉(健)(何だか自分に怒られるっていうのも変な感じだな・・・)
健(和葉)「ほら、早く着替えて」
和葉(健)「はい・・・」
和葉(健)「・・・って、えぇっ!?」
健(和葉)「どうしたの?」
和葉(健)「どうしたのって・・・、これは和葉さんの身体なんですよ!?」
健(和葉)「そうね」
健(和葉)「でも今はあなたの身体じゃない」
和葉(健)「それは・・・そうですけど・・・」
健(和葉)「・・・手伝ってあげるから、早く着替えちゃいなさい」
和葉(健)「・・・・・・はい」
  そう言って和葉さんは、俺の着ているパジャマを脱がせ始めた。
和葉(健)(素肌が直に空気に触れている)
和葉(健)(今俺は下着姿なんだ)
和葉(健)(・・・和葉さんの・・・下着姿・・・)
  今自分が女性の身体なんだと意識するだけで、勝手に鼓動が高鳴っていく。
和葉(健)(・・・いかん、いかん。 何を考えているんだ、俺は)
和葉(健)(早くあの神社に行って、元の身体に戻らないと!)
  そうこうしている間に、俺の着替えが完了した。
健(和葉)「はい。もう目を開けていいわよ」
  目を開けると、鏡の中のフォーマルな姿の自分と目があった。
和葉(健)「おぉ・・・」
健(和葉)「見とれてないで、早く行きましょ」
和葉(健)「は、はい」

〇通学路
健(和葉)「おかしいわね・・・この辺りのはずなのに・・・」

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