カオス! タップライター交流会を開いたら来たのが全員知り合いだった

草加奈呼

第一回タップライター交流会(脚本)

カオス! タップライター交流会を開いたら来たのが全員知り合いだった

草加奈呼

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〇大ホールの廊下
  タップライター交流会
  
  会場 受付
草加奈呼「今日は、待ちに待った タップライター交流会!」
草加奈呼「さて、どんな人が来るのかな〜」
香久乃このみ「やっほー、なこしゃん♪ 来たよ〜」
咲良 綾「なこちゃん、久しぶり〜♪」
草加奈呼「このみさん、綾さん!」
  この2人は友人タップライターである。
香久乃このみ「なんか、手伝うことある〜?」
草加奈呼「じゃあ、 会場内のイスとかお願いします!」
「おっけ〜」
草加奈呼「最初は友人2人か・・・ あとは・・・」
椎名つぼみ「すみません」
草加奈呼「は、はい!」
椎名つぼみ「タップライター交流会の会場って、 ここですか?」
草加奈呼「そうです! はじめまして、草加奈呼です!」
椎名つぼみ「はじめまして! 椎名つぼみです! お会いできて嬉しいですー!」
草加奈呼「つぼみさん! こちらこそ!」
草加奈呼「こちらに記名と、参加費をお願いします」
草加奈呼(つぼみさん、 私と同年代くらいかな・・・?)
草加奈呼(・・・ん?)
草加奈呼(あれ・・・? どこかで見たことがあるような・・・?)
草加奈呼(・・・あ!)
草加奈呼「あの、違ってたらすみません」
草加奈呼「もしかして、カナタ君のお母さんじゃ ないですか・・・?」
椎名つぼみ「え・・・?」
椎名つぼみ「・・・あ!」
椎名つぼみ「もしかして、幼稚園の時一緒だった、 ショウマ君のお母さん!?」
草加奈呼「そう・・・です・・・」
椎名つぼみ「こういう事って、あるんですねぇ〜」
草加奈呼「そうですね・・・」
椎名つぼみ「この事は、お互い内密に・・・!」
草加奈呼「そうですね・・・!」
椎名つぼみ「じゃあ、今日はよろしくお願いします〜」
草加奈呼「・・・・・・・・・・・・」
草加奈呼「ビックリした。まさか、かつての ママ友と再会するとは・・・」
草加奈呼「さあ、次は誰が来るかな・・・?」

〇大ホールの廊下
夜缶「すみません!」
草加奈呼「は、はい!」
草加奈呼(・・・え!?)
夜缶「タップライター交流会の会場は ここで合ってますか!?」
草加奈呼「合ってます・・・」
草加奈呼「あの・・・」
夜缶「はい!」
草加奈呼「サッカー教室の・・・ コーチ・・・ですよね・・・?」
夜缶「・・・・・・・・・・・・」
夜缶「ぬおー!? ショウマ君のお母さん!!」
草加奈呼「あ、あはは・・・ いつも、息子がお世話に・・・」
夜缶「いや、こんな偶然ってあるんですね!」
草加奈呼「そ、そうですね・・・」
草加奈呼「コーチもタップライターだったんですね」
夜缶「はい! あれはいいですね! もう病みつきになります!」
草加奈呼「じゃあ、こちらに記名と、参加費を・・・」
草加奈呼(コーチは、夜缶さんね・・・!)
夜缶「では、今日はよろしくお願いします!」
草加奈呼「よろしくお願いします!」
草加奈呼「ふー・・・」
草加奈呼「まさか、知人が連続で来るとは・・・」
草加奈呼「さて、次は誰かな・・・?」

〇大ホールの廊下
美野哲郎「こんにちは。 タップライターの会場はこちらで・・・」
草加奈呼「せ、先生ー!?」
美野哲郎「ショウマ君のお母さん!?」
美野哲郎「いやぁ、これはこれは・・・」
草加奈呼「偶然・・・ですね・・・」
草加奈呼(まさか、 息子の担任の先生が来るとは!)
草加奈呼「えーと・・・」
美野哲郎「あ、美野です。美野哲郎」
草加奈呼「ええっ!? 先生が、あの作品を書いてたんですか!?」
美野哲郎「いやぁ、お恥ずかしいですね」
草加奈呼「あ、じゃあ、ここに記名と、 参加費を・・・」
羽遊ゆん「すみませーん」
「な、中野先生ー!?」
羽遊ゆん「うそー!? 竹村先生に・・・」
羽遊ゆん「ショウマ君のお母さん!?」
草加奈呼(おおおおい、まさか 1年の時の担任まで来るとは!)
羽遊ゆん「竹村先生も、 タップノベルやってらしたんですね・・・」
美野哲郎「中野先生も・・・」
羽遊ゆん「あの・・・お二方、この事は、 どうかご内密に・・・」
「もちろんです! お互い様です!」
羽遊ゆん「あ、私、羽遊ゆんです!」
草加奈呼「おお〜! あの作品の!?」
羽遊ゆん「そうです・・・保護者の方に 知られるって、恥ずかしいですね・・・」
美野哲郎「そういえば・・・」
草加奈呼「な、なんですか?」
美野哲郎「さっきお手洗いで、校長先生らしき人を 見かけたような・・・」
羽遊ゆん「マジですか!?」
美野哲郎「たぶん・・・」
草加奈呼(ど、どうなってんのー!?)
???「すみません」
Dickinson「タップライター交流会の会場は、 こちらでよろしかったですかな?」
「キターーーーーーーーー!!」
草加奈呼(一度見たら絶対忘れない風格の校長!)
草加奈呼(でも、さすがに私の事までは 把握してないよね・・・?)
Dickinson「あれ・・・? 竹村先生に、中野先生・・・」
Dickinson「ショウマ君のお母さんが主催者!?」
草加奈呼(覚えられてたーー!!)
草加奈呼(これから、 どんな顔をして学校行事に行けば・・・)
美野哲郎「こ、校長先生まで・・・」
羽遊ゆん「タップノベルをやってらしたとは・・・」
Dickinson「いやあ、仕事の息抜きに始めたら、 ハマってしまって」
「ですよねー!」
Dickinson「しかし、業務の支障がでないように お願いしますよ」
「も、もちろんです!」
草加奈呼「で、では、こちらに記名と、参加費を・・・」
草加奈呼「・・・・・・・・・・・・」
草加奈呼「Dickinsonさん!?」
「えええええっ! あの、伝説の!?」
Dickinson「いや、伝説は言い過ぎでは・・・」
草加奈呼「何を言ってるんですか! Dickinsonと言えば、もうライターの殆どが 知ってる名前ですよ!」
草加奈呼「はやく、つづき書いてくださいね♪」
Dickinson「善処します・・・」
草加奈呼「あっ、でも倒れない程度に!」
Dickinson「そうですね」
Dickinson「では、今日はよろしくおねがいします」
「よろしくおねがいします」
草加奈呼「ふー・・・」
草加奈呼「今日はなんて日なの・・・同じ学校の 先生がバッティングするなんて・・・」
草加奈呼「あと、来てないのは・・・2人・・・」
草加奈呼「まさか、この2人も知り合い・・・ なんてことは・・・」
草加奈呼「まさかねー。 はは・・・あははは・・・」

〇大ホールの廊下
在日ミグランス人「すみません」
草加奈呼「は、はい!」
草加奈呼(うお、なんかすごい人きたーー!)
草加奈呼(あれ? スキンヘッドといえば・・・)
草加奈呼「もしかして、在ミグさんですか?」
在日ミグランス人「そうです! 在日ミグランス人です!」
草加奈呼(よかった、知り合いじゃない・・・!)
草加奈呼(そんな偶然、そうそう続かないわよね)
草加奈呼「じゃあ、ここに記名と、参加費を おねがいします・・・」
在日ミグランス人「・・・もしかして、小夜か?」
草加奈呼「えっ!?」
草加奈呼「な、なぜ本名を・・・!?」
在日ミグランス人「俺だよ、俺! 昔付き合ってたカケルだよ!」
草加奈呼「カケルーーーー!?」
草加奈呼(いや、ぜんっぜんわかんなかったわ!)
草加奈呼(15年の間に何があった!?)
在日ミグランス人「おまえ、全然変わってないな!」
草加奈呼「いやおまえが変わりすぎてるよ!!」
草加奈呼「ああ、道理で好みとか被ってると思った!」
在日ミグランス人「いやでも、まさか小夜だったとは 思わなかったわ!」
草加奈呼「こっちもだよ! あと、本名出さないでね!」
草加奈呼「・・・・・・・・・・・・」
草加奈呼(今のところ、全員知り合いだから、 本名隠すとか意味なかったー!)
在日ミグランス人「まあ、よろしくたのむわ」
草加奈呼「まあ・・・よろしくね」
草加奈呼「・・・・・・・・・・・・」
草加奈呼「ちょっと待って、この流れって・・・」
草加奈呼「最後のふゆさんは、もしかして・・・」

〇大ホールの廊下
ふゆ「すみません、タップライターの会場は こちらで・・・」
ふゆ「さ、小夜ーー!?」
草加奈呼(あー・・・ やっぱり・・・)
草加奈呼「あなたが『ふゆ』さんだったのね・・・」
ふゆ「おまえが、 『草加奈呼』さんだったのか・・・」
草加奈呼「元 旦 那 !!」
ふゆ「いや、その・・・ ショウマは元気か・・・?」
草加奈呼「ええ、元気よ。 あなたがいなくても」
ふゆ「なにも、そんな怒った顔しなくても いいだろう?」
草加奈呼「なぜ、あなたがここにいるの?」
ふゆ「え、だって・・・ タップライターだし、参加申込みしたし」
草加奈呼「違うでしょー! 私が言いたいのは!」
香久乃このみ「なこしゃん、だいたい人集まって・・・」
香久乃このみ(うおおお、修羅場中!?)
咲良 綾「どうしたの?」
香久乃このみ「しーっ! 今、修羅場中、ピンチ!」
咲良 綾「なこちゃんの・・・元旦那さん?」
草加奈呼「別れた理由が、『私がタップライターばかりやって家庭を顧みない』だったのに、なんであなたまでライターになってるのよ!!」
ふゆ「そ、それは・・・」
ふゆ「少しでも・・・ お前の気持ちがわかればと・・・」
ふゆ「登録・・・してみたんだ・・・ そしたら・・・」
ふゆ「思いの外、ハマってしまって・・・!!」
草加奈呼「・・・・・・・・・・・・」
草加奈呼「まじか」
ふゆ「ああ、俺ももう沼だよ・・・ おまえの気持ちが、わかったよ・・・」
ふゆ「なあ・・・俺たち、 やり直せるんじゃないか・・・?」
草加奈呼「あなた・・・」
草加奈呼「前向きに、検討するわ・・・」
ふゆ「おお・・・!」
香久乃このみ「あれ、なんかいい感じ!?」
咲良 綾「タップノベルは、夫婦の危機をも 救うってね!」
香久乃このみ「え!? うーん、そうなのかな!?」
香久乃このみ「ま、いっか! 本人たちがそれでいいなら!」
  タップノベルは、
  夫婦の危機をも救う──
  To be contin・・・
「いや、続いてたまるか!!」

コメント

  • 面白いです!!✨😂
    なこさんのセンス好きです✨😊💓

    もしも次回作があるのであれば、ファンタジー版のもので、私は是非なこお嬢様の執事役として登場させてくださいませ✨🥰

    笑わせていただきました✨😂

  • この話が大好きです。
    読むの3回目なんですが、読むたびに知ってるライターさんが増えて面白みが増します🥳
    最初→D…って誰?読めない
    今→確かに有名だ!
    多分忘れたころにまた読みます。to be continued希望🥺

  • フィクション‥と、思いきや、在日デミグランス人さんとか、見覚えのあるペンネームが出て来るし‥ノンフィクションなんですか⁉️😅

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