The Justice Twins

どんぐり

ゴールデンウィーク旅行(その4)(脚本)

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〇ホテルのレストラン
  4日目の朝。
江川和樹「ゴールデンウィーク中の宿題はみんな片付けたし、安心して旅行もできるね。今日は水族館に来たいな」
江川和美「私も終わらせてあるわ」
江川勝「勉強も疎かにしちゃいけないよ。中間試験もあるからね」
江川るり子「科目数も多くなるから、いっぱい勉強するのよ。赤点なんて取らないでね」
江川和美「赤点と言うと、平均点の半分の点数のことよね?」
江川るり子「正解。再試験でも点数が悪いと、留年になるのよ。私の学生時代、留年はいなかったけど、あなたたちに留年してほしくないわね」
「わかった。ちゃんと勉強するね」
江川勝「そうこなくっちゃ」

〇水族館前(看板無し)
  朝食を摂り終えた面々は、水族館へと向かった。
江川勝「今日はここにしたんだね?」
江川和樹「そうだよ」
江川和美「明日は、プラネタリウムに行く計画なのよ。明日は誕生日だし、楽しみは明日に取っておくの」
江川るり子「なるほどね」

〇水中トンネル
江川勝「昼食は、レストランがあるから、そこで食べてからショーを見ようか」
江川和樹「そうだね」
江川和美「イルカとアシカのパフォーマンス、楽しみね!」
江川るり子「そうね」

〇ショーの水槽
  昼食後、ショーを堪能する江川家。
飼育員「大変長らくお待たせしました!」
飼育員「これより、イルカとアシカのショーを始めたいと思います!」
  ショーはとにかくすごかったのである!
江川和樹「すごかったね!」
江川和美「そうね!!」
  ショーの最後には、記念撮影も行われた。
江川るり子「思えば、和樹も和美も、ショーの最後の写真撮影好きだったのよね」
江川勝「僕が写真撮影したからね」
江川和樹「その話はよしてよ。もう僕ら明日で16歳だよ」
江川和美「そうよ。明日はこどもの日で、私たちの誕生日よ」
江川るり子「いいじゃない、私にとってはかわいい子供なんだから」
江川勝「僕にとってもだよ」

〇大水槽の前
  イルカショーの後、江川家は別の展示エリアにいた。
江川和樹「いやあ、さっきのはすごかったねぇ」
江川和美「そうね!私、夏休みは家族で海に行きたくなったわ!」
江川和樹「今度相談してみようよ!」
江川るり子「何の話してたの?」
江川和美「二人だけの話よ」
江川勝「まぁ、いいじゃないか」

〇ホテルのレストラン
  その夜。
江川勝「明日は、ショッピングモール巡りをしつつ、プラネタリウムに行き、夕方に家に向かうよ」
江川るり子「夜はみんなでパーティーよ!」
江川和樹「プレゼント、楽しみだよ!」
江川和美「ケーキやごちそうとかも楽しみにしてるわ!」
江川勝「明日は、おなかと相談して朝食と昼食の内容を考えてね」
江川和樹「そうするね」
江川和美「適度に食事を楽しむわ」

〇ホテルの部屋
  その夜。入浴を済ませた二人は、部屋にいた。
江川和美「いよいよ明日は、私たちの誕生日ね!」
江川和樹「ごちそうやプレゼントも楽しみだね!」
江川和樹「何だろう?」
江川和美「調べてみるわね」
  彼らはたまげた!
江川和樹「おい、事件だ!」
江川和美「場所はこの近くね!」
江川和樹「急いで変身だ!」
江川和美「そうね!」

〇幻想空間
「いくよ!レッツ、ジャスティスチェンジ!」
江川和樹「イェイ!」
江川和美「ウフフッ♡」
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!」

〇ホテルの部屋
ジャスティスボーイ「事件現場へ出発だ!」
ジャスティスガール「そうね!」
  二人は大急ぎでワープした。

〇開けた交差点
  ショッピングモール近くの交差点。事件は、ビルで起きていた!
刑事「とにかく君はすでに包囲されてる以上、あきらめて出てくるのが一番だ!」
立てこもり犯「黙れ!人質の命が惜しいか!」
少女(助けて・・・!!)
母親(お願い、こんなことしなくてもいいから、娘を解放して! あなたともう一度やり直したいの!)
刑事「あなたはもうあきらめた方がいいわよ!」
  しかし、それでも動じない犯人!
刑事「埒があきませんね、先輩!」
刑事「そうね。何とかしなきゃ!」
  その時だった!
刑事「あなたたちは!」
「ジャスティスツインズ、今宵参上!」
刑事「あなた方は、いったい?」
ジャスティスボーイ「この事件をすぐに解決して見せます!」
ジャスティスガール「まずは、いきさつを教えてくれませんか?」
母親「実は、別居している主人が、娘を人質に取って立てこもったんですよ!」
ジャスティスボーイ「その犯人は?」
母親「あの建物の中にいます!」
ジャスティスガール「わかりました!すぐに解決して見せます!」
ジャスティスボーイ「犯罪は、加害者家族をも苦しめるのですから!」
母親「お願いします!」
  二人は、ビルの中へと入りこんだ!

〇空っぽの部屋
  空っぽのビルの中。
立てこもり犯「これでお前は完全に用無しだな」
少女(元のパパに戻ってよ、お願い!)
立てこもり犯「誰だ!?」
ジャスティスボーイ「立てこもり犯!目を覚ませ!」
ジャスティスガール「こんなことをしても奥さんとはやり直せないわ!」
立てこもり犯「うるせえ!俺の知ったことじゃねぇよ!こいつの命が惜しいか! 下手に動くと命はねぇぞ!」
少女(お願い、助けて・・・!!!!)
ジャスティスボーイ「どうする?」
ジャスティスガール「下手に動いたらあの子を助け出せないわ!」
  苦しむ二人。その時だった!
ジャスティスガール「鎖が犯人を囲みだしたわ!」
ジャスティスボーイ「何が起きたんだ!?」
立てこもり犯「おい、俺、動けなくなったぞ!どうなってるんだ!?」
天使「立てこもり犯、この鎖はあなたへの報いです!」
ジャスティスガール「あなたはあの時の天使!」
天使「さあ、ジャスティスツインズ、とどめを刺しなさい!」
「わかりました!」
  ジャスティスガールは、すきをついて人質の少女を救出した。
ジャスティスガール「もう大丈夫よ」
少女「ありがとう!」
立てこもり犯「畜生!お前ら、まとめてぶっ飛ばすからな!」
ジャスティスボーイ「ジャスティスソードを喰らえ!」
立てこもり犯「しまった!」
ジャスティスボーイ「それっ、とどめだ!」
  立てこもり犯は、目を回してしまった。
ジャスティスボーイ「うまくいったぞ!」
ジャスティスガール「事件解決ね!」
天使「よくやりましたね。またお会いしましょう」
「ありがとうございます!」

〇開けた交差点
刑事「ほら、さっさと歩け!」
立てこもり犯「はい....」
母親(獄中で頭を冷やしてね.....)
少女「ママ、怖かったよ....」
母親「無事でよかったわ」
少女「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう!」
ジャスティスボーイ「無事で何よりだ」
ジャスティスガール「そうね」
刑事「ご協力ありがとうございました!」
  事件はめでたく解決。ジャスティスツインズは、急いでホテルに戻った。

〇ホテルの部屋
江川和樹「何とか事件は解決したね。歯を磨いて、早く寝ようか」
江川和美「そうね」
  歯を磨いた二人は、寝ることにした。
江川和樹「それにしても、よりを戻したいとばかりに事件を起こすなんてひどすぎるよね」
江川和美「そうね。お互いに話し合うのが一番ね。あんな事件、もう起きてほしくないわね」
  犯罪を犯せば、被害者だけでなく、加害者やその周りの人まで不幸にしてしまうことを、よく学んだ二人であった。
  続く。

次のエピソード:ゴールデンウィーク旅行(その5)

コメント

  • 親同士で啀み合うと悲しむのは子供。
    それを忘れてはなりませんね。

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