episode 5 不穏(脚本)
〇広い畳部屋
部屋に朝日が差し込んだ
それと同時に部屋に爽やかな風が入り込んだ
ルナーナ「・・・」
ルナーナ「・・・朝か・・・」
フレア「んん」
フレア「・・・あ、おはようルナーナ」
ルナーナ「・・・おはよ」
フレア「さぁ準備したら行こうか・・・」
ルナーナ「・・・うん」
〇森の中
2人は村の近くにある大きな森へと足を踏み入れた。
フレア「さぁて、この大自然にあるといいんだけどねぇ」
ルナーナ「・・・そういえば何を探すつもりなの?」
フレア「あぁ、薬草の収集ってところだな」
ルナーナ「薬草か、たしか傷薬の調合に有名な花がなかったっけ?」
フレア「あ〜、この辺だと青い花がそうだな」
ルナーナ「・・・分かった、なら私はあっちの方探してくるね」
フレア「おう、気をつけてな」
ルナーナ「・・・」
ルナーナ「・・・懐かしいな・・・」
ルナーナ「昔、よくこんな感じの森で遊んでたな・・・」
ルナーナ「・・・・・・」
ルナーナ「・・・あれ?」
ルナーナ「・・・遊んでた・・・よね・・・」
〇黒
「思い出せない・・・」
〇洞窟の深部
盗賊「・・・」
盗賊「親方!少しいいですか?」
親方「なんだ?お前か!何用だ?」
盗賊「はい、実はこの間ある青年と対峙したのですが」
盗賊「その青年がここら辺の奴らよりかなり実力があるようで」
盗賊「そいつと手合わせして欲しいと、お願いをしに来ました」
親方「ほう」
親方「して、どのくらいの実力なんだ?お前一度対峙したのだろう?」
盗賊「・・・お恥ずかしいですが、自分の炎を素手で消失されてしまいました・・・」
親方「何?!炎を素手で消失させただと?!」
親方「ハハ!!凄いなそいつ」
親方「いいだろう!!手合わせ願いたい」
盗賊「はい!・・・あ、それともうひとつ」
親方「おう!どうした?」
盗賊「前に頼まれた件なのですが──」
親方「──!?」
親方「・・・そうか」
親方「ならばすぐにでも連れてきて欲しい」
盗賊「・・・承知致しました。では部下の方にそう伝えておきます」
親方「頼んだぞ・・・」
盗賊「・・・」
盗賊「・・・俺だ」
「へい兄貴!どうされました?」
盗賊「ガキを連れてこい」