マジキャット

三玉亞実

第10話 なんかこっちの方が魔法少女っぽいね(脚本)

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〇暗い廊下
  ニャト「にゃっ、にゃぁぁ・・・」
  幽霊「「追い詰めたぞ〜!」」
  ニャッフル「ど、どうしよう?!囲まれちゃったよぉ〜〜!!」
  ニャイス「ピンチ」
  ニャト「こ、こうにゃったら、変身するしかにゃい!」
  ニャッフル「わかった!」
  ニャイス「うん」
  ニャト「ニャンダフルカーーーード!!!」
  幽霊「「・・・アジの開き?」」
  ニャト「カードよ、私に力を!」
  甦れ、悪の都!
  沈み落とせ、正義の焔(ほむら)!
  我が名は、ウォータークイーン!
  ニャイス「変身」
  砕け、凍てつく正義!
  悪の忠誠に従い、お前を斬る!
  私は、アイスナイト。
  ニャッフル「よーーーし、変身!!」
  降り積もれ、悪の雪花(せっか)!
  正義亡き日に、メリークリスマス!
  私は、スノープリンセス!
  三人「「我ら、ニャンマタ三姉妹、参上!!!」」
  幽霊「あ、これ、ヤッベェ。成仏レベルだ」
  幽霊「に、逃げようぜ!」
  ニャト「あ、ちょっと!」
  ニャト「もう!せっかく、変身したのに!」
  ニャッフル「でも、良かったじゃん!幽霊追っ払えて!」
  ニャッフル「まぁ・・・そうだけど」
  ニャイス「早くソフトクリーム食べに行こう」
  ニャト「そうね!行こう!」
  パチパチパチパチパチパチ!!!
  ニャト「・・・ん?なに?」
  ひまり「ブラ〜〜〜ボ〜〜!最高だよ!」
  めぐみ「変身しただけで、幽霊を追っ払うなんて凄すぎます〜!」
  ニャト「えっと・・・あなた達は?」
  ひまり「私、猫陽ひまり!そこら辺にいるごく普通の中学二年生だよ!」
  めぐみ「私は、そのお友達の猫森めぐみです〜!」
  ひかり「同じく猫月ひかりだ」
  ニャト「どうも・・・」
  ひまり「ねぇねぇ!もしよかったら一緒に遊ぼ・・・」
  ???「だめーーーーー!!!!」
  ひまり「ん?」
  ニャト「・・・ゲッ」
  あおい「みんな気をつけて!こいつらは秘密結社の連中よ!」
  ネコマタ「よりによって、こいつらなんかと・・・」
  ニャッフル「あっ!ママ〜!」
  あおい「・・・ママ?」
  ネコマタ「そうよ!こいつらは、私の娘・・・ニャンマタ姉妹よ!」
  あおい「えええええええええええ?!?!」
  めぐみ「なるほど〜!道理で、ネコマタちゃんと同じ姿をしていたんですね〜!」
  ネコマタ「私は王国を守る仕事に就いているのに、この子達は・・・親不幸者よ!」
  ニャッフル「にゃによ〜!ママが浮気していたからでしょ〜?」
  めぐみ「え?」
  ネコマタ「うにゃっ?!」
  ニャト「父さんは母さんを愛していた。けど、あなたは大臣と密会を・・・」
  ネコマタ「そ、それは・・・」
  ひかり「ネコマタの二股」
  ネコマタ「う、うるさい!」
  あおい「うわー、私、こんな奴に力を貰ったんだ・・・なんかガッカリだわ」
  ネコマタ「うにゅにゅにゅ・・・」
  ネコマタ「と、とにかく早く倒しちゃいにゃさい!」
  ひまり「何を言っているの?あなたは、子どもを裏切ったんだよ?」
  ひまり「あなたを愛してくれた夫を裏切って、権力者とイチャイチャして・・・その時の子どもの気持ちを考えた事はある?」
  ひまり「そもそも、そういうことを平気でしている王国に問題があるよ。だからそれを変えたくて、秘密結社に入ったんじゃない?」
  ひまり「とにかく、過ぎ去ったことを言ってもしょうがないし、今は謝って罪を償ったほうがいいよ」
  ネコマタ「・・・わかった」
  ネコマタ「ニャトレート、ニャイス、ニャッフル・・・ごめんにゃさい」
  ネコマタ「あにゃにゃ達を裏切ってしまって・・・ごめんなにゃさい」
  ニャト「・・・それは別にいい」
  ネコマタ「え?」
  ニャト「私はお母さんをそそのかした大臣が許せないの!だから、今ある王国を破壊し、新しい国を作る!」
  ニャイス「それが我々の目的」
  ニャッフル「お母さんの浮気は全然気にしてないから、そんなに悲しい顔しないで〜!」
  ニャッフル「私、ギクシャクするの嫌いだから、これからは仲の良い親子でいよう!」
  ネコマタ「あ、う、うん・・・ありがと・・・」
  ネコマタ(なんか予想してたのと違う・・・)
  ニャッフル「あっ!でも、どうしよう・・・これだと、ひまちゃん達と戦いづらくなっちゃうね・・・」
  ひまり「確かに、一応二股した過去を持っているとはいえ、秘密結社と敵対しているネコマタ側に私達はいるからな・・・
  ひまり「じゃあ、こうしようよ!
  学校の運動会の赤組白組みたいに、何かしらの勝負をして戦えば?
  勝ったら何か貰える的な!」
  ニャッフル「いいね〜!面白そう!」
  ニャッフル「ねっ!お姉ちゃん達もそう思うでしょ?」
  ニャト「あ、あぁ・・・う〜ん・・・まぁ・・・いいと思うよ・・・うん」
  ニャイス「戦えるならそれでいい」
  ニャイス「いえ〜い!じゃあ、決まり!
  みんなで、ソフトクリーム食べに行こ〜!」
  ひまり「レッツゴ〜〜!!」
  ネコマタ「・・・これでいいのかな?」
  あおい「う〜ん、よくはない気が・・・」
  ニャト「でも、ニャッフルに友達ができてよかった。私達ぐらいしか話し相手いなかったから」
  ネコマタ「・・・そっか」
  ニャト「行こう。久しぶりに親らしいことしてよね」
  ネコマタ「これからもそうするわよ!」
  あおい「・・・」
  あおい「ハッピーエンド、さいこーー!!」

〇西洋の円卓会議
  ???E「なんなんだ、あの小娘達は?!」
  ???D「落ち着け。いつもの事だ」
  ???E「敵と仲良くしやがって・・・何のために送り込んだと思ってるんだ!」
  ???C「シュニャイザーはカフェで働いているし、ニャンマタ三姉妹は敵のお友達になった。これがギャグ漫画だったら笑える」
  ???E「笑えるか!ペロー博士ぐらいしか、まともに戦っていないぞ!」
  ???B「・・・会長。かなり早めですが、我々を送り込んでみては・・・」
  会長「その必要はにゃい」
  ???E「なぜですか?!」
  会長「遊ばせておけ。“アレ”が完成すれば・・・ジェットコースターでワーキャーどころではないだろう」
  ???E「えっ!もう完成間近なんですか?!」
  会長「ペロー博士のおかげだ。まぁ、逃げてしまったせいで、能力の劣る研究者を複数雇わなければならなくなったが・・・」
  会長「まぁ、それはいいとして・・・ 諸君、“アレ”が完成次第、すぐに人間世界に送り込む」
  会長「それまでは傍観していようじゃないか」
  会長「束の間の平和を味合わせてあげよう」
  ???B〜E「「ハッ!!!!」」
  会長「ニャフフフ・・・完成が楽しみだ」
  つづく

次のエピソード:第11話 ハロウィンだから監獄島に行ってきたよ!

コメント

  • 安定の愉快でカオスなストーリー展開。その中での「ネコマタの二股」で不覚にも吹いてしまいました。ハートフル展開でも心温まらないこの物語、楽しすぎます!

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