第11話 ハロウィンだから監獄島に行ってきたよ!(脚本)
〇小型船の上
ひまり「この船は〜♪どこへ〜行くの〜♪」
ひかり「島に行くんだよ〜♪」
ひまり「どんな島なの〜♪」
めぐみ「凶悪な犯罪者が収容されている恐怖の島〜♪」
ひまり「そうだった〜♪今からハロウィンの格好をして〜♪」
ひまり「極悪囚人達にお菓子をあげちゃおういう、逆ハロウィンをするんだった〜♪」
ひかり「楽しみ〜♪」
めぐみ「私も〜♪」
ひまり「さぁ〜♪行こ〜う♪」
ひまり「極悪の島、バラバランダランドへ〜♪」
あおい「ガクブルブルブル・・・・・・」
あおい「あれ?あおいちゃん、顔色悪いけど船酔い?」
あおい「違うわよ・・・今からその島に行くことに対する恐怖で身体の震えが止まらないのよ・・・」
めぐみ「大丈夫ですよ〜!あの島には、私のお姉ちゃんがいますから〜!」
あおい「それが一番怖いって言っているじゃない!」
あおい「だって、あなたのお姉さんは・・・懲役50000年の刑に処された人でしょ?」
あおい「もし何かあったらと思うと・・・震えが止まらない」
めぐみ「大丈夫ですよ〜!」
めぐみ「怒らなければ殺されずにすみますから〜、」
あおい「ひぃいいいいい〜!!!やっぱり、怖いじゃない!」
ひまり「まぁまぁ、そんなにビクビクしてないで、これでも飲んでよ!」
あおい「はぁ〜〜〜〜♡バナナミルク〜〜〜♡」
あおい「ゴクゴク・・・」
あおい「プハーーーー!!やっぱ、気分が落ち込んだ時はこれに限るよね〜!!!」
あおい「なんか元気になってきた!極悪囚人でも死刑囚でもかかってこーーーーい!」
ひまり「元気になってよかった〜!」
ひかり「おっ!」
ひかり「おい、みんな!島が見えたぞ!」
めぐみ「では、早速ハロウィンの格好に着替えますか!」
ひまり「いえ〜い!」
〇アマゾン川のほとり
めぐみ「着きました〜!ここが監獄島です〜!」
ひかり「ここが?どこにも建物が見当たらないが・・・」
めぐみ「この先を歩けば見えてきますよ!」
ひまり「よ〜し、じゃあ、レッツゴー!」
あおい「逆に捕まることはないよね?」
めぐみ「心配しないでください!さぁ、行きましょう!」
あおい「・・・不安だ」
〇刑務所
めぐみ「着きました〜!ここです!」
あおい「うわぁ・・・いかにも刑務所ってところね・・・」
ひまり「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃ、割とヤバめなことをしちゃうぞ!」
あおい「こんな所で、そんな犯罪臭のすることを言うのはやめなさい!」
???「犯罪だって?」
ベントミー「聞き捨てならないな」
めぐみ「どうも〜!刑務所にお菓子をあげにきちゃいました〜!」
ベントミー「一体お前は何を言っているんだ!逮捕する!」
あおい「えええええええええ?!?!すみません!すぐに帰りますので!ごめんなさい!許してください!」
ベントミー「問答無用だ!全員、まとめて逮捕する!」
通せ
ベントミー「!!」
ベントミー「こ、これは失礼しました。すぐに扉を開けますので、お待ちください」
あおい「あ、あれ?なんか通してくれたけど・・・」
めぐみ「・・・ふふっ!」
ガシャンガゴーーーーン
ベントミー「・・・お待たせしました。どうぞ、お入りください」
めぐみ「ありがとうございま〜す!」
あおい「お、お邪魔します・・・」
ひかり「失礼する」
ひまり「おじさん、大丈夫?」
ベントミー「え?あ、あぁ・・・大丈夫だ」
ひまり「そう!素敵なハロウィンを!」
ベントミー「あぁ・・・」
ベントミー「・・・」
いい子だ。フフフ・・・
〇留置所
ひまり「トリックオアトリート!お菓子あげまーーす!」
囚人「ど、どうも・・・」
ひかり「あげる」
囚人「なんでパイナポーなのよ!!私、パイナップルアレルギーだから、食べれないじゃない!」
めぐみ「まぁ、まぁ、怒らないでください!これもあげます!」
囚人「うーん、それくれるなら別にいいけど・・・」
あおい「ちょっと待って」
めぐみ「なんですか?」
あおい「どうしてこの人ばっかあげるの?他の囚人にも・・・」
あおい「って、あれ?!空っぽだ!」
めぐみ「そうなんですよ〜!この島、二人しか収容されてないんです!」
あおい「な、なんでそうなったの?」
囚人「・・・全部アイツのせいさ」
囚人「アイツがデスゲームだといって囚人同士に殺し合いをさせて・・・」
あおい「う、うわぁ・・・本当にめぐみのお姉さんって、ヤバい人なんだね・・・」
囚人「あなた・・・アイツのお姉さんなの?」
めぐみ「そうですよ」
囚人「お前が・・・アイツの・・・妹・・・」
ひかり「嫌な予感がする。離れよう」
囚人「ぶち殺してやるわ!!」
怪人「ぎゃおおおおおおおおおお!!!!」
あおい「うにゃーーー!!!化け物に変身したーーー!!!」
バキッボキボキボキ
怪人「グルルルルル・・・」
めぐみ「あ、あらら・・・鉄格子を壊してしまいました・・・」
怪人「お前を八つ裂きにして、アイツへの恨みをはらしてや・・・」
怪人「ぐがっ・・・ぐぐぐぐぐ」
愚かなやつ。生かしておいたのに、よりによって私の妹に手を出すなんて。
よっぽど死にたいようだね。ふふふ・・・
めぐみ「・・・あら?」
怪人「ぎゃ、ぐぐぐぐぐ・・・うううううう・・・ぐ、ぐるじい・・・」
バイバイ
怪人「ぎゃおおおおおおおお!!!!!」
あおい「き、消えたーーー!!!」
めぐみ「・・・」
ひまり「めぐちゃん、大丈夫?!」
めぐみ「え、えぇ・・・」
ひかり「本当に大丈夫か?」
めぐみ「えぇ・・・」
めぐみ「・・・」
あおい「・・・めぐみ?」
めぐみ「・・・みんな、先に船に戻ってて」
ひまり「えぇ?!どうして?!」
めぐみ「今からお姉ちゃんに会いに行く」
ひかり「なんだと・・・!」
あおい「えええええええ?!だ、大丈夫なの?!」
めぐみ「私一人でしたら大丈夫ですよ〜!」
めぐみ「ただ、私以外の人間が来ると暴れてしまう可能性があるので・・・」
ひまり「大丈夫だよ〜!私達はけっこう割と丈夫だし、それに」
ひまり「一人で行くより四人で行った方が心強いでしょ?」
ひまり「ひかりちゃんも、あおいちゃんもそう思うよね?」
ひかり「もちろんだ。私達が揃えば百人力だ」
あおい「まぁ、いざとなれば変身できるんだし、そんなに心配しなくてもいいと思う」
ひかり「・・・分かりました」
めぐみ「みんなで私達のお姉さんに会いに行きましょーーー!!!」
ひまり「おーーー!!!」
あおい「でも、大丈夫かな・・・」
つづく
ハロウィンの仮装といっても、そもそもの姿が仮装っぽいという無粋なツッコミを必死で堪えていましたw ストーリー展開が想像の遥か上を行っていて、笑いっぱなしですた!