episode 2 噂話(脚本)
〇美しい草原
フレア「とりあえず次の旅の調達をすぐ近くの村でするんだけど、一緒に来るかい?」
ルナーナ「・・・ついてく」
フレア「オーケー」
〇児童養護施設
私は思うがままにフレアについて行こうと体が動いていた
そして少し歩くと、小さな村に着いた
フレア「とりあえずここで旅の準備するか。ほしいものある?」
ルナーナ「・・・大丈夫、何もいらない」
フレア「了解。とりあえず欲しいものがあれば教えてくれな」
ルナーナ「・・・うん」
そしてフレアは出店の商品を何となく眺めてたと思う。
そしてそれに気づいた商人が話をかけてきた。
商人「へい。いいもの揃ってるよ。何がいいかい?」
フレア「そうだなぁ・・・ふむ」
フレアは赤色の御守りを手に取った。
商人「お、兄ちゃん。センスあるなぁ。その御守りは死を乗り越えると言われている。伝説の御守りなんだ」
商人「なんでもな・・・この御守りはな、死神の血で作れられたっていう呪いがあるらしいんだ・・・」
フレア「へぇ。いいねこれ」
フレア「これ買うわ。いくらだい?」
商人「はいまいど!」
ルナーナ「・・・」
ルナーナ「・・・そんな胡散臭い御守り買ってどうするの?」
フレア「そうか?何かの役に立つと思ったんだよな」
ルナーナ「・・・そう」
フレア「ほれ。これやるよ」
そう言ってフレアは私にさっきの御守りを渡してきた。
ルナーナ「は?」
フレア「俺より、若い子が持ってた方がいいでしょ」
ルナーナ「えぇ・・・」
フレア「・・・」
ルナーナ「・・・」
私は渋々フレアが買った御守りを貰った。
ルナーナ「・・・とりあえず貰っておく」
フレア「うん、まぁささやかなプレゼントってことで」
ルナーナ「・・・そう・・・貰えるものは貰っとくよ」
フレア「それは良かった」
ルナーナ「・・・」
村を歩いていると村人達が話している内容に引き込まれるように何となく耳を向けていた。
村人A「聞いたあの話」
村人B「聞いた。またマダノリカ国王。軍事力を上げているらしいわね」
村人A「そうそう、この村が何も無ければいいのだけど」
村人B「ホント、物騒な世の中になっちゃったわね」
村人A「はぁ、こんな時に死神が現れれば少しはいいのにね」
村人B「あーあの伝説の?──」
ルナーナ「・・・(死神?)」
「キャーーー!!」
ルナーナ「!?」
「ひったくりよー!!」
そうして私たちに向かって鞄を抱えた男が二人に勢いよく向かってきた。
ひったくり犯「邪魔だ!どけぇ!!」
そう言って男はルナーナの方に凄い勢いで走ってきた。
フレア「・・・」
どことなく寂しそうなルナールが、青年と出会い。
これから冒険が始まる予感。赤いお守り、死神が関係してくるのかが楽しみです。