何かの運命

どんぐり

激昂する先輩(脚本)

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〇アパートの台所
森薫「行ってきます」
  いつものように出社する薫。
森薫(先輩、私に対していつになったら怒りを覚えるのをやめるか、不安だよ.....)
  薫は不安を感じていた。

〇オフィスのフロア
森薫「おはようございます」
氷川純也「おはよう」
会社の同僚「おはよう。まだあいつは来てないようだな」
森薫「ええ。心配ですね」
氷川純也「山本に何が起きたんだろうか?心配だよな」
会社の同僚「ああ」
  不安に駆られる面々。そして数分後。
山本珠璃「おはようございます」
「おはようございます」
  珠璃は普通に出社した。
森薫(先輩、私に対する憎悪をまだ抱いてるのかなぁ.....????)

〇レトロ喫茶
  その日の午後。
氷川純也「今日は僕がごちそうするよ」
森薫「先輩、ありがとうございます」
氷川純也「山本先輩、あれから動きはあったのかい?」
森薫「私の友人が山本先輩と知り合いだって言ってたので、きっとうまくいってるはずです」
氷川純也「そうか。それはよかったね」
ウェイター「ご注文は?」
森薫「私、パスタセットにします。ドリンクはレモンティーをお願いします」
氷川純也「僕は、ハンバーグセットで、ドリンクはココアをお願いします」
ウェイター「わかりました」
  昼食を楽しむ2人だった。

〇ラーメン屋のカウンター
  その頃、珠璃はというと。
「いらっしゃいませ」
山本珠璃「ラーメンと餃子のセットをお願いします」
店員「かしこまりました」
  数分後。
店員「はい、ラーメンと餃子のセットです」
山本珠璃「ありがとうございます」
  昼食に舌鼓を打ちつつ、計画を周到に練るのに必死だった。

〇オフィスのフロア
  午後になった。
森薫(山本先輩、私のこと、どう感じてるのかなぁ?)
  薫の心の中は、珠璃のことでいっぱいだった。
倉田俊成「森君。ちょっといいかな?」
森薫「なんでしょうか?」
倉田俊成「気分転換に外に出よう」
森薫「そうします」

〇開けた交差点
  会社の近くの公園。
倉田俊成「ずっと座ってばかりだと、気分も沈むだろう。たまには外の空気を満喫してほしい」
森薫「ありがとうございます」
倉田俊成「それで、あれからどうなったんだい?正直に話してごらん。誰にも言わないから」
  薫は、今彼女が思ってることを話した。
倉田俊成「なるほど。君の同級生が、山本君と知り合いだったからこそ、山本君に言ったので一応安心はしてるんだね」
森薫「そうなんです。でも、先輩、きっと告げ口をしたといつ言いがかりをつけてくるか不安なんです」
倉田俊成「それはひどいな。私からも山本君に伝える」
森薫「もし、私に詰め寄った場合、どうすればいいんでしょうか・・・」
倉田俊成「その時は私が君を守るよ。安心してほしい」
森薫「ありがとうございます。心もスッキリした気もします」
倉田俊成「もし困ったら、また相談に乗る」

〇オフィスのフロア
  夕方。
山本珠璃「あなた。陰で私のこと悪く言ってるでしょう?」
森薫「何ですか、先輩?」
山本珠璃「とぼけないで!倉田部長が私に警告したのよ!」
倉田俊成「いい加減にしろ!山本君、すぐにここから出ていくがいい。今日付けで君を解雇処分だ!」
山本珠璃「覚えてなさい!」
  捨て台詞を吐いて去っていく珠璃。
森薫「部長!」
倉田俊成「大丈夫だったかい?」
森薫「先輩、とうとう私に怒りのオーラを向けちゃいましたね」
倉田俊成「安心しろ。何かあったら言ってくれ。私は君の味方だ」
森薫「ありがとうございます」

〇一人部屋(車いす無し)
山本珠璃「もう、頭にきたわ! ついに潮時ね!」
  珠璃はとうとう、森薫の殺害計画へ向けて動き出したのである!
  果たして、森薫の運命やいかに?

次のエピソード:先輩が計画を実行した日

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