何かの運命

どんぐり

先輩が計画を実行した日(脚本)

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〇一人部屋(車いす無し)
  とうとう、彼女が計画を実行する日になった。
山本珠璃「チャンス到来ね。今日こそ決着をつけるわ、覚悟なさい!」
  珠璃は早速、出かけることにした。

〇アパートの台所
森薫「何かしら?」
  薫はラインを開いた。すると、とんでもないことが記されていた!
森薫「なになに、「今日、あなたと決着をつけるわ。一人で指定された場所に今すぐ来て欲しい。警察に伝えたらタダじゃ済まないわ」!?」
森薫「大変だわ!すぐ警察に伝えなきゃ!」
  薫は急いで、警察に電話した。
森薫「もしもし、警察ですか?」

〇オフィスのフロア
刑事「はい、こちら警察署です。どうされましたか?」

〇アパートの台所
森薫「恐れていた事態が起きてしまいました。私を脅してきたんですよ!」

〇オフィスのフロア
刑事「分かりました。今からそちらに向かいますので、住所を教えてください」
  森薫は、住所を教えた。
刑事「解りました。すぐに向かいますね」
  そして、他の警官に刑事は伝えた。
刑事「恐れていた事態よ。すぐに森薫の家に向かってとのことよ」
「了解しました」

〇アパートの台所
  やがて、警察が家にやってきた。
警察官「で、その送信主が、あの人だったと」
森薫「そうなんです。もしかしたら、私を殺そうとしてるのかも知れなくて、気が気じゃないんですよ」
警察官「その連絡先は?」
  ラインを見せる森薫。
警察官「わかりました。指定された場所へは私たちも待機してますので、もし何か起きれば、すぐに身柄を確保します」
警察官「安心してください」
森薫「お願いします。警察に話したらタダじゃすまないと言ってたのです」

〇ビルの裏
  薫は、指定された場所へとやってきた。そこは、ビルの裏だった。
森薫「本当にここで合ってるのかしら?」
  すると、珠璃が姿を現した。
山本珠璃「やっと来たわね。警察には、話してない?」
森薫「はい」
山本珠璃「あなた、私のことを警察とかにみんなバラしたわね! おかげで私は牽制されてたのよ! この責任、取りなさい!」
森薫「でも先輩、私が喋ったわけじゃないんです」
山本珠璃「嘘おっしゃい!あなたの親戚が、私の家族を滅茶苦茶にしたのよ! この復讐の機会を待ってたの。そして今日が計画の実行日よ」
森薫「ですが先輩、過去のことは今さらしょうがないですよ。清算すべきです」
山本珠璃「うるさいわね!あなたを殺してやるわ!!!! 覚悟しなさい!」
  珠璃は、ナイフを取り出すと、薫に襲い掛かった。その時だった。
  珠璃はナイフを落とした。威嚇射撃と共に、警察が一気に駆け寄ったのだ。
警察官「山本珠璃、あなたを殺人未遂の疑いで逮捕します」
山本珠璃「あなたに関係ないわよ!」
警察官「いいえ。あなたは私たちの忠告を無視したのですから」
  珠璃の身柄を確保した警察官たちは、強引に彼女をパトカーに乗せた。
  そして、警察署へと連行した。
森薫「え、私助かったの?」
刑事「もう大丈夫ですよ」
森薫「ありがとうございました」

〇アパートの台所
  夕方、薫は両親に電話をした。
森薫「あの先輩、とうとう警察に捕まったの」

〇おしゃれなキッチン
森薫の父親「それは良かったな」

〇アパートの台所
森薫「これで、胸の支えが取れた気がするの」

〇おしゃれなキッチン
森薫の母親「良かったわね。また何かあったら、私たちに相談してね」

〇アパートの台所
森薫「ありがとう!」
  森薫は、ホッとした。

〇オフィスのフロア
  数日後。
倉田俊成「すると、森くんは山本くんの逮捕を受けてホッとしてるんだね?」
森薫「そうなんです」
氷川純也「良かったな」
倉田俊成「しかし、恨みを持つものの犯行は決して許し難い。こんな事件、もうあって欲しくないな」
「そうですね」

〇刑務所の牢屋
  その後、珠璃は刑務所で、自分に罪を長期に渡り償う羽目になったのだった。
山本珠璃(覚えてなさい、出所したら仕返しするわ!)

〇黒背景
  The end

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