エピソード10(脚本)
〇商店街
約3ヶ月かけて恵留ちゃんと仲良くなった僕だった
菊一文字隆介?「薬を飲んで女になった甲斐があったものよ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「隆介さんが女の子になってると少しドキドキしますね」
遊垣悠斗「女になる薬、今日飲んでくる必要あったか?」
菊一文字隆介?「え〜? 悠斗君と会うの女性で会う方が楽しいんだもん」
遊垣悠斗「どういうことだよ、オイ」
菊一文字隆介?「恵留ちゃんにフラれたらオレがいっぱい慰めてあげるから、安心しろ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「残念ながらそれは今のところ無いですね」
恵留ちゃんが嬉しいことを言ってくれるから僕は感無量だ
遊垣悠斗「恵留ちゃんはこれからどこか行きたいところ浮かぶ?」
菊一文字隆介?「水族館行きた〜い」
遊垣悠斗「お前の話は聞いてないっつ〜の」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「いいですね、水族館 ウチの大陸にはかなり遠くにあったので 行けずじまいでした」
遊垣悠斗「なら行くか」
菊一文字隆介?「ひゃあああ、楽しみ」
こうして水族館に行くことになったのであった
〇ショーの水槽
菊一文字隆介?「私たちの分までお金出してくれてありがと、悠斗」
遊垣悠斗「女性の姿じゃなければ隆介にも払わしてるんだがな」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「イルカショー、もうそろそろですね」
遊垣悠斗「ああ、恵留ちゃんに見せたくてな」
イルカが様々な芸をやってくれる。
恵留ちゃんは楽しんでくれただろうか?
絵瑠譜恵留(エルフエル)「わ〜い 私今日来れてよかった」
遊垣悠斗「それならよかった」
菊一文字隆介?「人の金で見るイルカショーはおもしれえなぁ」
遊垣悠斗「隆介に見せるつもりで来た訳じゃないぞ」
欲を言えば2人でデートしたかったのが本音だ
菊一文字隆介?「な、手繋ごうぜ? 恵留ちゃんには悪いけど」
遊垣悠斗「何でお前なんかと」
そう言いつつ向こうが手を差し伸べてくるから繋がざるを得ない
菊一文字隆介?「えへへ、悠斗君と手繋いじゃった〜♡♡」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「少しジェラシー感じます」
菊一文字隆介?「じゃあ余ってる手で悠斗と手繋げばいいじゃん、恵留ちゃん」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「そ、そうします」
女の子2人と手繋げるのは嬉しいが、もう1人は実際は男だしな・・・
聞きづらい質問を隆介にしてみることにした
遊垣悠斗「お前って女になってる時はアレもなくなってるのか?」
菊一文字隆介?「そうだよ〜? だから妊娠できるかはわからないけど カラダで悠斗を癒すこともできるよ〜」
遊垣悠斗「聞くんじゃなかった もしお前とヤッてるとしても 男の時の姿がチラついて ムリだわ」
菊一文字隆介?「強引にたたしちゃるか、あん?」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「下ネタで盛り上がるのは男性同士らしいですね」
冷静なツッコミを入れてくる恵留ちゃん
菊一文字隆介?「あん。悠斗君に抱かれて私幸せだよォ」
遊垣悠斗「だ〜か〜ら、抱いてないっつの」
菊一文字隆介?「私はいつでも準備体制できてるよ?」
遊垣悠斗「おいおい、どうかしちまったんじゃないか?」
菊一文字隆介?「ねえ、2人きりで話そ?」
そう言って無理やり手を引っ張るから恵留ちゃんとの手が離れてしまう
菊一文字隆介?「さっ、行こ?」
〇水中トンネル
菊一文字隆介?「これで邪魔者はいなくなったね」
遊垣悠斗「どういうつもりだ」
菊一文字隆介?「悠斗のファーストキス、私に捧げて?」
遊垣悠斗「前にも言っただろ? お前とは付き合えないって」
菊一文字隆介?「そういうこと言うんだ、へえ」
遊垣悠斗「恵留がいなければ惚れてたかもしれない。 でも今は恵留ちゃんしか見れないんだ」
菊一文字隆介?「バカ」
そう言うと隆介はどこかに行ってしまった
〇大水槽の前
遊垣悠斗「待たせてごめん」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「私、隠れて2人のやり取り見てました それでいいんですか?」
遊垣悠斗「アイツなら2日くらいで元に戻るだろう」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「そうなんですか?」
遊垣悠斗「恵留ちゃんしか僕は愛せない 証拠を見せてあげよう」
そう言うと恵留ちゃんの身体を後ろから思い切り抱きしめた
絵瑠譜恵留(エルフエル)「く、苦しいです」
遊垣悠斗「恵留ちゃんの身体あたたかいな、ずっと抱きしめていたい」
こちらの方へ身体を向かせると僕は勢いよく恵留ちゃんの唇を奪った
絵瑠譜恵留(エルフエル)「んっ」
菊一文字隆介?「お熱いようで」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「これは隆介ちゃん!? キスされてしまっただけなのです」
菊一文字隆介?「アハハハハハハハハ あはははHAHAHA」
まいった、隆介が壊れた
困った僕が次に取った手段は・・・
隆介の唇も奪うことだった
菊一文字隆介?「えっ?」
遊垣悠斗「これで気が済んだろ?」
菊一文字隆介?「ファーストキス奪われちゃった」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「私もです」
菊一文字隆介?「やっと悠斗とキスできた」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「私もキスできて嬉しいです」
周囲の視線を集めながら隆介は気を利かしたのか満足したのか、僕と恵留を置いて家に帰るねって言って帰って行った
〇狭い畳部屋
絵瑠譜恵留(エルフエル)「お茶次いだので飲んでみてくれますか? 私のお茶美味しいか自信ないので」
ゴクリ。
うん、美味いし上手い
遊垣悠斗「おいしいよ、恵留」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「それなら良かったです」
遊垣悠斗「二人共にキスしてしまったけど本気のキスは恵留ちゃんの方だから」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「ホントですか?」
遊垣悠斗「本当だよ」
そしてもう一度恵留とキスしたのだった