寝させないぜ!デビルZの物語

しばしば

エピソード4「デビルZの日常!密着取材」(脚本)

寝させないぜ!デビルZの物語

しばしば

今すぐ読む

寝させないぜ!デビルZの物語
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ファストフード店
「店員)ありがとうございました〜」
デビルZ「ふふふ、今日もゲットしたぜえ♫」
デビルZ「ポーテト、ポーテト♡」
たくや「今、バーガー店から デビルZが出てきました!」
たくや「朝からポテトを購入していますね」
たくや「突撃しましょう!」

〇ファストフード店
たくや「あのう、ちょっといいですか?」
デビルZ「わっ、びっくりした、たくやじゃないか!」
たくや「今、ポテトを購入されましたよね?」
デビルZ「うん、しなしなポテトを♫」
デビルZ「店員さんに頼んで、いつも 全部しなしなにしてもらってるんだぜえ♫」
たくや「これが例のブツですか」
たくや「カメラさん、撮って!」
デビルZ「おい、やめるんだぜえ」
デビルZ「ちゃんと、事前にアポを取ってから 撮影してほしいぜえ」
デビルZ「なーんてな♫」
デビルZ「一度、このセリフ、 言ってみたかったんだぜえ♫」
たくや「じゃあ、引き続き、撮っていいんですね?」
デビルZ「もちのろんだぜえ♫」
デビルZ「撮影ウェルカムウェルカム♡」
たくや「ところで、今日、仕事は?」
デビルZ「失礼だぜえ、ちゃんと働いてるぜえ」
たくや「では、仕事の様子、撮らせてもらっても いいですか?」
デビルZ「もちのろんだぜえ♫」

〇大きな木のある校舎
デビルZ「今日は高校にお邪魔するぜえ♫」
たくや「では僕らも一緒について行きましょう」

〇教室
サボ郎(あ〜5時間目の授業、だりぃ)
サボ郎(よし、寝よう!)
サボ郎(さぼろう♫)
サボ郎(あ〜、ちょうど弁当食べたあとだから 眠たくなってきたぁ)
デビルZ「授業中は寝させないぜぇ♪」
サボ郎「なぬ!?」
たくや「出ました!名台詞!」
たくや「真面目です」
たくや「Zは生徒の居眠りを阻止して 真面目に授業を受けさせようとしています」
サボ郎「いやー、俺は寝る!」
サボ郎「さーぼる♪」
デビルZ「寝させないぜ♪」
サボ郎「寝ーる♪」
デビルZ「寝させないぜえ♪」
サボ郎「寝るんだったら寝ーる!」
デビルZ「寝させないぜえ♪」
たくや「両者、激しい攻防が続いております」
たくや「果たして勝つのは、どっちだ?」
  2人のやり取りは、しばらく続き──
サボ郎「お前!授業、終わったじゃねえか!」
サボ郎「何だったんだよ、この時間はよぉ!!」
サボ郎「お前、嫌な奴だな、ぜってえ、許さねえ」
デビルZ「ふふふ、私は悪魔だから♪」
たくや「時間切れということで これはZの勝利でしょうか」

〇教室
学校の先生「あのサボ郎が、最後まで起きて 授業を聞いているなんて」
学校の先生「助かったよ」
学校の先生「悪魔さん、ありがとう」
デビルZ「どういたしましてだぜえ♪」
サボ郎「いや、やり合ってて 授業全く聞こえなかったしぃ〜」
サボ郎「まじで、意味わかめ〜」
サボ郎「6時間目こそ、寝よう」
サボ郎「さーぼろう♪」
デビルZ「寝させないぜぇ♪」
サボ郎「まじでやめてくれぇ」

〇大きな木のある校舎
デビルZ「ふぅ〜よく働いたぜぇ」
たくや「お疲れ様でした」
デビルZ「うわ、びっくりした」
デビルZ「撮影されてたの、すっかり忘れてたぜえ」
たくや「このあとのご予定は?」
デビルZ「ふふふ、ちょっと寄るところがあるぜえ」
たくや「も、もしかして睡魔ちゃんの家ですか?」
デビルZ「さーて、どうだろ♪」

〇ファストフード店
「店員)ありがとうございました〜」
デビルZ「ふふふ、今晩もゲットしたぜえ♫」
デビルZ「ポーテト、ポーテト♡」
たくや「本日、2度目のマク●ですね」
たくや「いや、食べすぎだろ!」
たくや「睡魔ちゃんの家じゃないのかい!」
デビルZ「どうして睡魔の話が出るんだぜ?」
たくや「お前、ほんと、鈍すぎだろ」
たくや「とりあえず、お前の家に突撃だ」

〇高級一戸建て
デビルZ「ここが我が家だぜえ」
たくや「結構、いい家に住んでいるんだな」

〇高級マンションの一室
たくや(敬語疲れてきた・・・)
たくや「結局、ぶっちゃけ、どうなんだよ!」
たくや「睡魔ちゃんのこと、どう思ってるんだよ!」
デビルZ「どうのこうのって、睡魔には 好きな相手がいるんだぜえ」
デビルZ「だから、私がいくら・・・」
たくや「いくら?」
デビルZ「なっ、何でもないぜえ」
たくや「あー、もうじれったいなあ!」
たくや「睡魔ちゃんが好きなのは、お前だよ!」
デビルZ「だから、睡魔が好きなのは クワガタムシだぜえ」
たくや「お前、まだそんなこと言ってるのか!」
たくや「ばかやろう!」
デビルZ「いてっ、」
たくや「睡魔ちゃんの好きなタイプの特徴を 思い出してみろよ!」
デビルZ「確か、しなしなポテトが好きで 触角2本ある奴らしいぜぇ」
たくや「クワガタムシが しなしなポテト好きなわけないじゃないか!」
たくや「クワガタムシの主食は樹液だよ!!」
デビルZ「た、確かに・・・」
たくや「それに第3話で 睡魔ちゃんは虫が苦手だったじゃないか!」
デビルZ「ほんとだぜえ」
デビルZ「・・・ってことは」
たくや「そうだよ」
たくや「睡魔ちゃんが好きなのは デビルZ、お前だよ」
デビルZ「うっ、」
たくや「お前、本当は心のどこかで 気づいてたんじゃないのか!」
たくや「気づいてたのに 気づいてないふりをしていたんじゃ・・・」
デビルZ「それは違う!」
デビルZ「こんな落ちこぼれの自分のこと、 睡魔が好きなはずがないって・・・」
デビルZ「信じられなかったんだぜえ」
デビルZ「それに、私相手だと釣り合わなくて 申し訳ないんだぜえ」
たくや「ばかやろう!」
たくや「そうやって逃げてると 睡魔ちゃんがさみしい思いをするんだぞ」
たくや「それに、お前はいい奴だよ!」
たくや「もっと自信持てよ!」
デビルZ「たくや、ありがとう」
たくや「睡魔ちゃんに悪いって言うけどさ」
たくや「お前自身の気持ちは、どうなんだよ!」
デビルZ「うー、私は・・・」

〇闇の要塞
  睡魔との出会いは
  悪魔養成学校だぜえ
  睡魔は、成績優秀で学年トップ、
  そして、私は
  落第ぎりぎりの落ちこぼれだったんだぜえ

〇体育館の舞台
  睡魔は、生徒会長もやっていて
  キラキラしていたんだぜえ
睡魔ちゃん「皆さん、いいですか」
睡魔ちゃん「学生の本業は勉強です」
睡魔ちゃん「立派な悪魔になるために頑張りましょう」
  真面目で、そしてクールで、
  かっこよかったんだぜえ

〇華やかな裏庭
  そして、よく男子にモテてたんだぜ
「あのう、僕と付き合・・・」
睡魔ちゃん「ごめんなさい、私忙しいので」
  私にとって高嶺の花だったんだぜえ

〇ファンタジーの教室
  だけど、どこか寂しそうな睡魔の姿が
  気になって──
  図書館で勇気を出して
  声をかけたんだぜえ

〇研究所の中
デビルZ「私と友達になってくれるか?」
  内心どきどきだったんだぜえ
睡魔ちゃん「うん、いいわよ!」
  だから、オーケーの返事をもらったとき
  飛び上がるくらい嬉しかったんだぜえ
  それから、睡魔と一緒に過ごすうちに
  気づけば目で姿を追っている自分がいて──
  私の頭の中は──
  睡魔とポテトでいっぱいだった──
たくや「ポテトの割合、多すぎだろ!」

〇高級マンションの一室
デビルZ「だけど、」
デビルZ「友達という関係を崩すのが怖かったんだぜえ」
たくや「ということは、つまり?」
デビルZ「白状するぜ、私は睡魔のことが 大好きだぜえ!」
たくや「よくぞ、言った!」
たくや「俺はお前のこと、応援してるぞ」
たくや「告白、頑張れよ!」
デビルZ「ありがとうだぜえ♪」
たくや(俺も本当は睡魔ちゃんのこと、 好きだけどな・・・)
たくや(彼女の幸せがいちばんだから)
  その日の晩、たくやは
  酒を浴びるように飲んだ──

〇可愛い部屋
  後日──
睡魔ちゃん「なんだろ、差出人不明のビデオレターが 届いたんだけど・・・」

〇ファストフード店
デビルZ「ふふふ、今日もゲットしたぜえ♫」
デビルZ「ポーテト、ポーテト♡」

〇可愛い部屋
睡魔ちゃん「きゃー、Zが映ってる」

〇高級マンションの一室
デビルZ「白状するぜ、私は睡魔のことが ●●●だぜえ!」

〇可愛い部屋
睡魔ちゃん「えー、肝心なところが聞こえないじゃない!」
睡魔ちゃん「気になる、すごく気になるじゃない!」
睡魔ちゃん「もう、せっかく見てるのに」
睡魔ちゃん「誰よ、こんな時間に・・・」

〇玄関内
デビルZ「こんばんはだぜえ♪」
  第5話に続く──

コメント

  • 続きが気になり、最新話まで一気読みさせて頂きました!
    まさかラブコメ作品だとは思いませんでしたが、全キャラとてもかわいく、終始ほっこりしました^^
    この先しなしなポテトを見る度、Zの顔を思い出してしまいそうです!
    それにしても、たくやの失恋がナレーションだけで雑に過ぎ去ったのには笑いました。笑

  • ステキなストーリー!!
    デビルZさんの人柄と、睡魔ちゃんへの想いと、しなしなポテトへの愛情が伝わる魅力的な一話でしたね!
    ところで、デビルZさんはマッ●のポテトをこよなく愛していますが、濃厚ポテトグラタンとかホクホクじゃがバターとかはどうなのでしょうか?やっぱりしなしなポテトに一途なのでしょうかね?

  • きゃーーー(>ω<)
    ついにデビルZ、睡魔ちゃんにアタックですかね!?

    デビルZの優しさとたくやの優しさ。
    悪魔の話なのに優しさばかりで胸がほっこりしました(^^)
    続き楽しみにしてます!

成分キーワード

ページTOPへ