漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~

ウロジ太郎

第7章第2節 『無人島サバイバルシャーク』(脚本)

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〇アマゾン川のほとり

〇海辺
  只野が焚き火にあたっている。
帝院霧乃「・・・うぅ・・・」
只野男志「起きたか、ミスティ」
帝院霧乃「デュランダル様・・・ずっと側に?」
只野男志「ああ、身体の調子はどうだ」
帝院霧乃「すこし楽になってきました」
只野男志「本当か? どれ」
  額に手をあてる。
帝院霧乃「デュ、デュランダル様の御手が、わ、私の額に・・・!」
只野男志「まだ熱いな。無理せず休んでいろ」
帝院霧乃「・・・な、なんとお優しい。 嗚呼、この刻が永遠に続けばいいのに・・・」
只野男志「いや、それでは困る。 お前の魔力が回復しだい、船を直して島を出るぞ」
帝院霧乃「え・・・」
只野男志「食料のことは心配するな。 この漆黒のデュランダルに任せておくがいい」

〇アマゾン川のほとり
只野男志「と言ってはみたものの・・・。 うわぁ。360度オーシャンビュー」
只野男志「こんなガチの無人島でサバイバルとかムリゲー・・・」
只野男志「おーーい、誰かいないか! レーヴァテイン~~! バルムンク~~!」
  グルルル・・・
  只野の腹がなる。
  バッグから「バナナキャンデー」の袋を
  取り出して、ひとつ口に放りこむ。
只野男志「非常食、大事に食わないとなぁ」

〇海岸の岩場
只野男志「とったどーーーっ!」
  海の中から現れた只野が叫ぶ。
  即席の銛の先には、毒々しいヒトデ。
只野男志「って喰えるかこんなの!」
只野男志「魚は全然捕まんないし。 何か手頃な・・・ん?」
  海面に三角形の黒いものが浮いている。
只野男志「なんだあれ? こっちに近付いてきてるような・・・」
  それはまぎれもなく、サメの背ビレ。
只野男志「って、サメぇ! サメのヒレ! フカヒレぇ! ぎゃあぁあぁ~~っ!」

〇海辺
只野男志「ゼェゼェ・・・」
只野男志「は、はははは! た、助かったぁ。 はは。サメなんて、陸にあがっちゃえば怖くもなんとも・・・」
サメ「シャーークッ!」
只野男志「・・・と、飛んでる!? 吠えた!? これだから最近のサメはっ!」
サメ「シャァアアアア~~ッ!」
只野男志「ギャーッ! たすけて~~っ!」

〇けもの道
只野男志「ハァハァ!」
サメ「ガブッ!」
只野男志「あ! 水着、引っ張るな! ちぎれ、ちぎ・・・ちぎれたぁ! ・・・ぎゃっ」
サメ「シャーーーッ!」
  サメから黒いオーラがわきあがる。
只野男志「闇の勢力(ダークパワーズ)! そうだよねっ。 普通サメは空飛ばないよね!」
サメ「シャアアァァァァクッ!」
只野男志「ギャーーーーーーッ!?」
  そのとき丸太が飛来し、サメを貫く。
サメ「スピバァッ!?」
只野男志「・・・死んだ? 助かった?」
  直後、茂みがガサガサと音を立てる。
只野男志「ヒッ! 今度は何っ」
只野男志「バルムンク! 生きていたのか! よかった!」
  夢來は只野を無視してサメにかじりつく。
龍場夢來「ガブッ! ムシャムシャッ。ゴックン」
龍場夢來「ガハハ! ウッホホッホホーーッ!」
只野男志(闇の眷属を喰ったァ!? つか、野生化してるゥーーッ! 順応早すぎじゃね~~ッ!?)
龍場夢來「・・・ウホッ? ウホホッ!!」
只野男志「え? 俺の鞄が、なにか?」
龍場夢來「バナナ! バナーナ!」

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