何かの運命

どんぐり

怒りオーラを増す先輩(脚本)

何かの運命

どんぐり

今すぐ読む

何かの運命
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇一人部屋(車いす無し)
  珠璃の家。
山本珠璃「計画そのものは秘密裏に進めているつもりよ。あと少しで仇が取れるわ。待っててね」
  そして彼女は着替え始めた。
山本珠璃「じゃ、行ってきます」

〇オフィスのフロア
森薫(先輩は私に対して憎悪のイメージを抱いてる以上、イメージアップに励まなくっちゃ....!!)
氷川純也「森、早いじゃないか。どうした?」
森薫「少し早めに来て、仕事をしようと思ったんです」
氷川純也「なるほど。「早起きは三文の徳」ともいうしね」
倉田俊成「おや、早いじゃないか、二人とも。こりゃ珍しいから、雨が降るかもな」
氷川純也「困りますよ。今度久しぶりに家族に会いに行くんだから、晴れなきゃ困るんですよ」
倉田俊成「悪い悪い」
倉田俊成「それより、山本君の様子はどうだい?」
森薫「今のところ特に不穏な動きはないようです」
会社の同僚「実は、山本先輩の旧友なんですよ、私。同級生だったんです」
倉田俊成「なに、旧友だって?」
  その女は、珠璃に関する秘密について話をした。
倉田俊成「なるほど。よくわかった。山本君にも黙っておいてくれよ」
  やがて、始業時間となった。

〇テーブル席
  昼食の時間になった。
倉田俊成「今日は私のおごりだ。たまには思いっきり食べたまえ」
森薫「ありがとうございます」
  祝辞をしながら、胸の内を話す森薫。
倉田俊成「それで、山本君の家族を、君の親戚が事故で殺めたってことなのかい?」
森薫「そうなんです。だから、私、先輩に命を狙われてる気がするんですよ」
倉田俊成「警察には届けたのかい?」
森薫「氷川先輩の同伴で相談に行ったんです」
倉田俊成「なるほど。これなら安心できるが、油断はできない。いつ山本君が君に対して憎悪を向けるか、気がかりだね」
森薫「だから、先輩と距離を置くべく、できるだけ別行動をしたり、机も別々にしたんですよ」
倉田俊成「なるほど」

〇オフィスのフロア
  午後のこと。
上司「森君、あれから様子はどうだい?」
森薫「私の同級生が、先輩の関係者だったようで、先輩に対しいろいろ言っておいたとのことでした」
上司「そうか。それなら安心だね」
会社の同僚「森さん、そろそろお客様がお見えになりますよ」
森薫「わかりました!」
上司「いいかい、森君、リフレッシュして仕事に臨むんだよ」
森薫「はい、わかりました。頑張りますよ!」
山本珠璃(今に見てなさい、森薫!そう言って笑っていられるのも今のうちなのよ.....!!!!!!!)

〇オフィスのフロア
  やがて、終業時間になった。
上司「今日の午後、なかなかの働きぶりだったね。私としても誉れ高いよ」
森薫「そういってもらえると嬉しいものです!」
上司「次も、また期待してるからね」
森薫「そうですね!頑張りますよ!」
氷川純也「大いに期待してるよ、森薫」
上司「よし、ご褒美に今夜は私のおごりだ!夕食をご馳走しよう」
森薫「ありがとうございます!」

〇一人部屋(車いす無し)
  その夜、珠璃の家では。
山本珠璃「ただいま。だいぶ計画も進んでるような気がするの。もう少しで仇が取れるわ」
  両親の写真に向かって語り掛ける珠璃。
山本珠璃(そろそろ潮時ね。覚悟なさい!)

次のエピソード:激昂する先輩

成分キーワード

ページTOPへ