転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

第十一話(脚本)

転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

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〇血しぶき
  信じられない
  信じられる訳がない
  意図して人を転生させるなんて
  でも信じるしかない
  何より、私と言う存在が動かぬ証拠なのだ

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「アナタ達が、快斗の仲間・・・」
喜美「久しぶり、八千流ちゃん」
八千流「おばさん・・・」
喜美「そ、快斗の母で明人の研究仲間である喜美(よしみ)です」
喜美「で、アッチが快斗の父親で八千流ちゃんの主治医、永山教治(きょうじ)」
教治「どうも、まだ頭痛は治ってないのかな?」
八千流「先生・・・」
喜美「私は元々結婚とか出産に興味はなかったけど」
喜美「研究に役立つのなら喜んで協力した」
喜美「コイツの事も、別に嫌いではなかったしね」
教治「私としても、魂の蘇りという一大プロジェクトに参加出来るんだ」
教治「多少の時間的損失は覚悟の上だったよ」
喜美「はぁ?私と寝るのは時間の無駄だって言いたい訳?」
教治「言葉の綾だ、気にするな」
快斗「すまないね瑠衣さん」
快斗「この二人は学生時代、俺と同じ研究室にいた仲間なんだけど・・・」
快斗「どうにも研究バカでね」
快斗「でも、この二人の協力が有ったからこそ、俺達はこうして再会出来たんだよ」
喜美「研究バカって、ずいぶんな言い方じゃない」
快斗「否定は出来ないだろ?」
喜美「・・・まぁね」
喜美「でも快斗・・・いや、明人にだけは言われたくない」
喜美「正直、私達は反魂の術なんて半信半疑だったし」
喜美「少なくとも、私は自分の魂で実験しようなんて思わないわ」
喜美「それも、瑠衣さんへの愛ゆえに・・・って事なのかしら?」
八千流「・・・虫唾が走る話だね」
喜美「はっはっは!言われてるよ明人」
快斗「元々すぐに分かって貰おうとは思って無いさ」
八千流「一生わかりたくないね」
喜美「まぁまぁ仲良くしなよ」
喜美「君達二人は、世界で唯一前世の記憶を持ったカップルなんだから」
喜美「私も身を削った甲斐が有ったってモノね」
教治「全くだ、明石さんの件も済んだ事だし、本格的に論文の作成に取り掛かって・・・」
八千流「ふざけるな!」
八千流「何が研究だ!何が済んだ事だ!」
八千流「お前達の勝手で、何で私達がこんな目に合わなきゃいけないんだ!」
八千流「っ!!」
  快斗の母が、私の胸倉を捩じり上げた
喜美「八千流ちゃんの様な一般人にでもわかるでしょう?」
喜美「人が蘇る・・・」
喜美「それを証明出来た事が、いかにセンセーショナルな事か」
喜美「八千流ちゃんには、その貴重なサンプルとして協力して貰うからね」
快斗「おい、牧野」
喜美「はいはい、わかってる」
喜美「明人の大事な人を傷付けたりしませんよ」
喜美「八千流ちゃんは普通に生活していれば良い」
喜美「データは私達が勝手に取るから」
八千流「誰が、アンタ達なんかに・・・」
教治「逃げようとしても無駄だよ」
教治「君にも分かっているだろう」
教治「もし逃げようとすれば、次は誰が明石夫妻や遠野社長の二の舞になるかな?」
八千流「!?」

〇おしゃれなリビングダイニング
  お祖父ちゃん・・・お祖母ちゃん・・・

〇教室
  ・・・美琴

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「アンタ達・・・」
快斗「オイオイ、俺はサイコキラーじゃないぞ」
快斗「罪のない赤の他人を傷付けたりしない」
快斗「あの二人は瑠衣さんを裏切った報いを受けただけだ」
快斗「まあ、巻き添えになった遠野社長には申し訳なかったと思うが・・・」
八千流「何が報いよ!アナタが陥れたんじゃない!」
快斗「言葉で動かされる程度の奴等は、深層心理に同様の願望が有るのさ」
快斗「俺が仕向けなくとも何れは、ね」
八千流「・・・確かに、そうかも知れない」
快斗「そうだろう?」
八千流「でもね、人間が欲望を抱えているなんて当たり前の事」
八千流「殆どの人達は、他人を傷つける欲望を思いやりやプライドで抑え込んでる」
八千流「人として生きる為に」
八千流「その欲望を、悪意を持って幇助しておいて、自分には罪が無いとでも言うつもり?」
八千流「傲慢だね・・・」
八千流「人の心に寄り添うべき心理学者が、人の心の弱さを悪用してんじゃないよ!」
快斗「・・・」
喜美「はっはっは!」
喜美「コレが瑠衣さんか、聞いていた以上に強気なヒトだ」
喜美「でも強気だけじゃ、どうにもならないよ」
八千流「私も気持ちだけで大の大人相手に喧嘩するつもりは無いけどね」
喜美「いっ!!」
八千流「京華の隠しスマホに購入履歴が残ってたんだよね」
八千流「念の為、買っておいて良かった」
快斗「・・・用意が良いね」
八千流「アナタに大人の協力者が居るだろうとは思ってた」
八千流「子供の無力さは痛感してるから」
教治「無駄な抵抗は良しなさい」
八千流「・・・何で無駄だと思うの?」
教治「中身が大人でも、小学生のアナタが私達から逃げる事は出来ない」
教治「京華さんの時の様に警察へ通報するにしても、現行法じゃ私達を罪には問えない」
八千流「さあて、それはどうだろうね」
教治「世間一般の人達が、洗脳による浮気や殺人、おまけに反魂まで信じると思ってるのかな?」
八千流「思わないよ」
八千流「・・・今はね」
教治「・・・どういう意味かな?」
八千流「レコーダーのアプリを入れてあるんだ」
八千流「さっきの会話、全部録音してるから」
教治「だから、そんな物を誰が信じると・・・」
八千流「へぇ信じて貰えなくて良いんだ」
八千流「アナタ達が発見したセンセーショナルな研究成果」
教治「・・・」
八千流「一生研究結果を発表する気が無ければ、アナタ達の罪も墓場まで持って行けるかもね」
教治「・・・それは」
教治「ぐぁ!!」
八千流「まぁ、今すぐ墓場まで持っていく事になるかも知れないけど」
快斗「・・・驚いたよ」
快斗「スタンガンとは言え、君が他人を傷つけるなんてね」
八千流「仕方ないよ・・・」
八千流「こんな事、私自身にしかケジメつけられないでしょ」
八千流「これ以上、誰かを傷付けられるくらいなら・・・私は」
快斗「・・・」
八千流「一つだけ聞かせて」
快斗「何かな?」
八千流「なぜ、わざわざ私の記憶を蘇らせようと誘導したの?」
八千流「私と一緒になりたいなら、前世の記憶が無い方が都合が良かったんじゃない?」
快斗「初めはそうするつもりだった」
快斗「でも、俺が求めていたのは明石瑠衣であり、明石八千流じゃない」
快斗「だから瑠衣さんとしての自我を取り戻させた上で、都合の良い記憶だけ蘇らせようとしたんだ」
快斗「けど、上手くいかないモノだね」
快斗「本当に君だけは俺の思うようにならなかったよ」
八千流「そう・・・」
快斗「それで俺を気絶させて、その後はどうする?」
快斗「その録音と一緒に警察に行くかい?」
快斗「それとも・・・」
八千流「どうするも何もないよ」
八千流「私達は、この世に存在しちゃいけないんだから」
八千流「私達が居たから、皆が不幸になったんだから・・・」
八千流「文句はないよね?」
八千流「アナタ達が瑠衣の死を企てたんだから・・・」
八千流「これで終わろう」
八千流「全部・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「・・・」
八千流「・・・何を間違えたのかなぁ」
八千流「不倫を知った時に、優や京華を責めれば良かったんだろうか?」
八千流「何も言わず、とっとと離婚していれば良かったんだろうか?」
八千流「そもそも、優と結婚しなければ・・・」

〇豪華なリビングダイニング

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「・・・」
八千流「まぁ、今更言ってもだよなぁ」
八千流「ごめんね、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん」
八千流「やっぱり、一緒に暮らせそうにないや」
八千流「ごめんね、道哉」
八千流「もうお見舞いにも行けなくなっちゃった」
八千流「・・・」
八千流「ごめんね、美琴・・・」
八千流「約束、やぶっちゃった・・・」
八千流「ごめんね・・・」

〇黒背景
  ごめんね、優・・・
  全部、私が原因だったよ・・・
  ごめんね・・・

次のエピソード:第十二話

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