転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

第十話(脚本)

転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

今すぐ読む

転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇高級マンションの一室
・・・「アイツは俺の友人なんだ」
・・・「お前もアイツを支えてやってくれ」
京華「アナタが望むなら喜んで」
・・・「ありがとう、京華」

〇一軒家
賢治「本当に、この家に残るのかい?」
八千流「うん、もう暫くは」
晴香「でも子供一人じゃ・・・」
  私にスタンガンを押し付けていた瞬間を発見された京華は、暴行の現行犯として逮捕された
  更に別件で逮捕された岡島から京華の名前が出たことで、共犯者としても取り調べをされているそうだ
  刑事さんいわく、しばらくは出られないだろうとの事
八千流「大丈夫、セキュリティはしっかりしてるし」
八千流「家事も一人分くらいなら余裕だしね」
賢治「・・・」
八千流「そんな顔しないで」
八千流「ずっとココに居たいって話じゃないよ」
八千流「ただ、もう少し整理したい事が有るんだ」
賢治「・・・それが済んだら、私達の家に来てくれるのかい?」
八千流「うん、何時かはお邪魔するつもり」
八千流「迷惑かも知れないけど・・・」
賢治「何が迷惑なモンか!」
晴香「八千流は私達の大切な家族なんだよ」
八千流「ありがとう、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん」
八千流「全部片付いたら、お邪魔します」
賢治「ああ、何時でも来ると良い」
晴香「待ってるよ」

〇一軒家
八千流「さて・・・」
美琴「・・・」
八千流「美琴」
  美琴は私に駆け寄り、そのまま抱き着いて来た
美琴「八千流ちゃん・・・」
八千流「も~また泣く~」
  私は抱き着かれたまま、美琴の頭を撫でた
美琴「何で八千流ちゃんばっかり、こんな目に・・・」
八千流「私の責任だよ」
美琴「そんな!八千流ちゃんは何にも悪くないよ!」
八千流「気付けなかったんだ、色々な事にね・・・」
美琴「・・・」
美琴「八千流ちゃん、覚えてるよね」
美琴「何所にも行かないって、居なくなったりしないって・・・」
八千流「もちろん」
美琴「・・・本当に、また会えるよね」
八千流「うん」
美琴「・・・わかった」
美琴「・・・信じてる」
八千流「ごめんね、美琴」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「・・・」
八千流「っで、何時までかくれんぼするつもりなの?」
快斗「やっぱり気付いてたんだ」
八千流「そろそろ接触してきそうだなと思ってたから」
快斗「・・・そうか」
八千流「それで、私をどうするつもり?」
快斗「どうもしないさ」
快斗「俺はただ、君の事が心配だっただけ」
快斗「ねぇ、瑠衣さん」
八千流「・・・やっぱり、私の前世を知ってたんだね」
八千流「その上で、私を誘導した」
快斗「・・・気付いたかい」
八千流「そりゃあ、アレだけ続けばね」

〇教室
  よくよく思い返したら、何時もアナタとの会話が切っ掛けになってた
  プールが話題に出たと思ったら、溺死する直前の記憶が蘇ったり

〇病室
  お小遣いの話をした後、優の口座の違和感に気が付いたり

〇工房の倉庫
  アナタの電話で足止めされて、刑事さんに声を掛けられたり

〇一軒家の庭
  釣りに行くって話も、竿の品番にたどりつかせる為かな・・・

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「もっとも、私自身も半信半疑だった」
八千流「私の前世を知る人間が居るなんて」
八千流「アナタまで転生者だったなんて・・・」
八千流「ねぇ、快斗」
八千流「いや・・・明石京華の前夫、明人(あきと)さん」
快斗「・・・」
快斗「・・・流石だね」
八千流「スタンガンのショックのせいかな」
八千流「全部思い出したよ」
八千流「だから刑事さんに調べて貰った」

〇モヤモヤ
  京華は優と結婚する前に、別の男性と婚姻関係にあった
  つまり、W不倫だった訳だ
  そして私に不倫の証拠写真を送りつけたのはアナタね

〇おしゃれなリビングダイニング
快斗「そう、君の伴侶が如何に酷い奴か教えてあげたかったんだ」
八千流「・・・良く言うわ」
八千流「京華をそそのかして、優に接近させたのはアナタなんでしょ?」
快斗「何を証拠に・・・」
八千流「刑事さんが京華の同僚に聞いたら、彼女はアナタの事を色々と話していたみたいよ」
八千流「ハッキリ言ってた、優のフォローをしているのは夫の頼みでもあるって」
八千流「友人を思いやれる夫は優しい人だって、ずいぶん惚気てたそうよ」
八千流「愛されていたのね」
快斗「確かに優を支えてやれとは言った」
快斗「だが、だれも不倫をしろとまでは・・・」
八千流「そう、ソコがわからないの」
八千流「自分の妻を友人に寝取らせようって動機がね」
快斗「俺が不倫させたってのは確定なんだ」
八千流「アナタ、前世ではそれなりに有名な心理学者さんだったらしいじゃない」
八千流「言葉で相手をたぶらかす方法とか、大学で研究していたってね」
快斗「思考誘導と言って欲しいな」
快斗「心理学の基本だよ」
八千流「やってる事は同じでしょ?」
八千流「アナタは京華と優に不倫させようとした」
八千流「その手始めに、優を精神的に支配する様に仕向けた」
八千流「自分の心理学を指南しながらね」
快斗「・・・」
快斗「ここまで来て誤魔化す必要も無いか」
快斗「ご明察、俺は京華が優と不倫する様に仕向けた」
快斗「君の目を覚まさせてあげようと思ってね」
八千流「は?」
快斗「アイツは君に相応しくなかった」
快斗「だからアイツの本性を暴いてあげたのさ」
八千流「大きなお世話なんですけど」
快斗「なぜ?」
快斗「不倫なんて、全くしないか何度も繰り返すかの二つに一つ」
快斗「病の事が有ったとしても、所詮アイツはする側だったんだ」
快斗「それを教えてあげたんだよ?」
八千流「私の知らない優を教えてくれた事は、ありがとう」
八千流「でも、それで何をどう決断するかは私の勝手」
八千流「他人に「目を覚まさせてあげよう」なんて、上から目線で言われる事じゃない」
八千流「それが純粋な善意ならまだしも、アナタからは邪な悪意しか感じない」
八千流「恩着せがましい事を言わないでくれる?」
快斗「辛辣だね」
快斗「でも、それでこそ瑠衣さんらしさだよね」
八千流「・・・アナタに私の何がわかるの?」
快斗「わかるさ」
快斗「ずっと見ていたからね」
八千流「・・・」

〇豪華なリビングダイニング
快斗「俺も職業柄、優の病の事は気にかけてたんだ」
快斗「だから最初は、純粋に研究者としての興味だった」
快斗「優を支えている人は、どんな人なんだろうって」
快斗「ただ調べて行く内に、優の伴侶としてではなく一人の女性として君に興味を持っていた」

〇おしゃれなリビングダイニング
快斗「そして俺は君を想い・・・」
八千流「あ~もう良いもう良い」
八千流「ストーカーの自分語りとか興味ないから」
快斗「・・・ふふふ」

〇モヤモヤ
  気持ち悪い・・・
  この感覚には覚えがある
  母の、京華の本性を知った時だ
  笑顔が酷く歪に見える

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「似たもの夫婦ね」
快斗「何の事?」
八千流「アナタと京華の事」
快斗「それは嬉しいね」
快斗「京華には色々と仕込んでいたから、努力の甲斐があったと言う物だ」
快斗「心理学や人脈も含めてね」
八千流「仕込む?」
快斗「出会った頃の京華は、勉強は出来るが品性の無い女だったからね」
快斗「俺に相応しい女にする為、矯正をしてやったのさ」
八千流「・・・アナタ、何様のつもり?」
快斗「酷いな、京華も喜んでくれていたよ」
快斗「俺の理想の女になれる事を」
快斗「もっとも、それも俺に尽くす事が如何に素晴らしい事かを教え込んだ成果な訳だけど」
八千流「反吐が出るね・・・」

〇高級マンションの一室
快斗「優と関係を持つように誘導した時も、涙ながらに動いてくれたよ」
快斗「それが俺の優しさだと信じ込んでね」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「何てことを・・・」
快斗「京華も優も俺の思う通りに動いてくれた」
快斗「予想外だったのは君だ、瑠衣さん」
快斗「優の本性を知ってなお、君はアイツの支えになろうとした」
快斗「ショックだったよ」
快斗「君なら目を覚ましてくれると思ったのに」
八千流「それは、ご生憎様」
快斗「だから考えたんだ、どうしたら君が目を覚ましてくれるか」
快斗「どうしたら、君は俺の下へ来てくれるのか」
快斗「このままでは、例え優が死んでも君は優を愛し続けるかもしれない」
快斗「そして行き着いた」
快斗「二人で生まれ変われば良いんじゃないかってね」
八千流「!?」
八千流「・・・まさか」
八千流「まさか私の事故も、転生したのも、アナタが・・・」
快斗「心理学の一環で、肉体と精神の相対関係と霊魂の存在を研究していた」
快斗「その中で反魂の術と言う物があってね」
快斗「正しく魂を呼び戻す術だね」
快斗「その術を使うには、死者と生者の間に強い想いが必要なんだ」
快斗「愛情であれ、怨恨であれ、強ければ強いほど良い」
快斗「だから生き残る人間の手に掛かってもらう必要があった訳だ」
八千流「ふざけないで!そんな勝手な理由で私を!それに・・・」

〇モヤモヤ
八千流「優は自分が私を死に追いやったと思ってた」
八千流「京華にだって少なからず罪の意識はあった!!」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「その負い目が全部、アンタの身勝手で背負った物だって言うの!?」
快斗「その負い目が必要だったのさ」
快斗「だから入念に仕込んでおいた」
快斗「優には決して君の後を追わせぬ様にし」
快斗「京華には俺が病で先がないと信じ込ませ、俺の死後も幸せになるように訴えかけ」
快斗「その幸せが、優を独占し支配することで成就出来ると、思考誘導しておいた」
快斗「後は、予め反魂の宿木を用意しておくだけ」
八千流「宿木・・・?」
快斗「魂がよみがえっても肉体がないと意味が無いだろ?」
八千流「まさか、八千流の事?」
八千流「アナタは私を蘇らせる為、二人に子供まで作らせたって言うの?」
快斗「作らせてないよ」
八千流「え?」
快斗「言っただろ?」
快斗「予め用意していおいたって」
八千流「まさか・・・」
八千流「私の・・・八千流の本当の父親は・・・」
快斗「優は気付いてなかったみたいだけどね」

〇おしゃれなリビングダイニング
優「八千流・・・」
八千流「う〜」
優「お前がいるから、俺は生きていける・・・」
優「お前がいるから、耐えられる・・・」
八千流「あ〜う〜」
優「愛してるよ、八千流・・・」
八千流「あ〜」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「・・・アナタは・・・」
八千流「アナタは他人の人生を・・・人の命を何だと思ってるの!!」
快斗「あの二人に作らせても良かったんだけどね」
快斗「俺が復活するために、京華に俺への想いを残しておく必要があったから」
快斗「瑠衣さんと優への罪悪感と共に・・・ね」
八千流「ふざけんな!!」
  振り上げた拳が、何者かに掴まれる
八千流「アナタ達は・・・」
快斗「改めて紹介するよ」
快斗「快斗の両親であり」
快斗「俺の宿木を用意してくれた、大切な研究仲間さ」

次のエピソード:第十一話

成分キーワード

ページTOPへ