JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?

穂橋吾郎

第十五話 JKだけど、妹でもいいですか?(脚本)

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〇綺麗な一戸建て
花木幸男の声「待ちなさい、風太! どこへ行く!」
花木真奈央「お兄様、いいんですか?」
花木風太「いいんだよ。どうせ何話したって聞きゃしないんだから」

〇開けた交差点
花木風太「そしたらそのベノゴ族の奴らがヤリ持って追っかけてきてさ。 いやー、文化の壁はぶ厚かったねー」
花木真奈央「ふふ、すごい。本当に色んなとこに行ってらしたんですね」
花木風太「おう。まあ、またすぐ出るけどな。 二年じゃ世界は遊び尽くせんよ」
花木真奈央「・・・どうして、家を飛び出してしまったのですか?」
花木風太「んー、そうなぁ。あの家はさ、狭すぎるんだよ。お前もそう思うだろ」
花木真奈央「・・・部屋の数は多いですけれど」
花木風太「いやいや、そういう意味じゃなくて!」
花木真奈央「ふふ、分かってますわ。 相変わらずですね、お兄様は」
花木風太「おいー、そのお兄様っていうの、もうやめろ」
花木風太「親父もお袋もいないとこでは、なんて呼んでた? 言ってみ?」
花木真奈央「・・・お兄ちゃん」
花木風太「ふっふーん。なんだい、真奈央ちゃんー」
花木風太「いや、ぴんきぃ先生?」
花木真奈央「そ、それは!!」
花木風太「ふははは。この新人賞、お前だろ? いやーすごいな、まさかエロ漫画家になってるとは!」
花木真奈央「な、なんで、わかったの! あ、いや、私はそんな下品なものなんて・・・」
花木風太「お前さ、俺のエロ漫画勝手に読んでたろ?」
花木真奈央「ギクッ!」
花木風太「バレバレなんだよ。本の並び変わってるし、読むとき手に力入り過ぎてて、紙がぐしゃってなってるし」
花木真奈央「しまった、つい興奮を抑えられなくて・・・」
花木真奈央「いや、でもだからって、私が描いた絵なんて見たことないはず!」
花木風太「ふふふ。勝手に他人の引き出し見るのが、自分だけだと思うなよ」
花木真奈央「まさか・・・」
花木風太「サイドボードの下から二段目の引き出し、二重底で隠したぐらいじゃ兄の目はごまかせんよ!」
花木真奈央「最っ低!!」
花木風太「いやー、真奈央作の大量のエロ漫画。 俺もお世話になってましたわー」
花木真奈央「そんな、私の最初の読者がお兄ちゃんだったなんて・・・」
花木風太「おあいこだろ、お前も俺のコレクション見てたんだから」
花木真奈央「・・・でも、自分の作った漫画を肉親がオカズにしてるっていうのも、興奮するかも・・・はぁはぁ」
花木風太「おい、妄想もほどほどにしろ。 そろそろ着くぞ」
花木真奈央「そういえば、どこに向かってるの?」
花木風太「ふふふ。ちょっと秘密基地で、コレクションのチェックをな」

〇古いアパートの部屋
「大親分、お帰りなさい!」
花木風太「おう、てめぇら。元気にスケベしてたか!」
花木真奈央「ちょっと、なんでこの三人とお兄ちゃんが知り合いなの!」
たれ「ぴんきぃ先生と会う前は、大親分とエロ本ハントをしてたんです」
鷲「しかし、ぴんきぃ先生が大親分の妹君だったとは!」
シュガー「血は、争えない・・・」
花木風太「ははは、兄妹揃ってしょうもねぇな、全く」
花木真奈央「なんて、狭い世界・・・」
花木風太「さて。おいお前ら、ちょっとそこどけ」
たれ「へい」
花木風太「畳どかすから、そっちの端持て」
鷲「承知しました。む、畳の端に持ちやすいように穴が!」
花木風太「よし、持ち上げるぞ。せーの!」
  畳の下の隠しスペースから、大量のエロ本、エロ漫画が姿を現す。
花木風太「おー良かった。カビたりしてないな」
鷲「な、なんですかこれは!」
たれ「半端ねぇ数の、エロ本だぁ!」
シュガー「壮観・・・!」
花木風太「ふふふ、こいつは俺が──」
花木真奈央「ぽっぽーー!」
花木風太「!」
  真奈央はエロ本の中へダイブする。
花木真奈央「うああぁぁ、大量のエロ本、エロ漫画! 全部私のもんだぁぁ!」
たれ「やばい、先生の目が完全にイっちまってる!」
鷲「先生、正気を保ってください!」
シュガー「負けないで・・・」
花木風太「ぷ、ぷはははっ!」
花木真奈央「はっ、しまった。あまりにも魅力的な光景で、我を忘れてしまった・・・」
花木風太「お前、バカだなー。いやー、大したもんだ。さすがの俺も普通にひいたよ」
花木真奈央「こ、これぐらい正常な反応でしょ!」
たれ「先生、フォローできねぇ。今のは完全に異常者だったぜ」
花木真奈央「にしても、お兄ちゃんもひどいじゃない。これだけのコレクション、どうして私たちに共有してくれなかったの!」
花木風太「今しただろ。これからはお前らに管理してもらおうと思ってさ」
花木真奈央「じゃなくて、もっと早くにオープンにしてくれたら──」
花木風太「オープン? ・・・ちっちっち。甘いね。わかっちゃいない」
花木真奈央「?」
花木風太「エロは隠されているからこそ、エロいんだぜ!」

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